Schneider Electric(シュナイダーエレクトリック)は、1836年に設立されたフランスのパリに本拠を置く重電大手です。事業構成はエネルギーマネジメント事業と産業用オートメーション事業です。エネルギーマネジメント事業では、低~高電圧までの送配電や発電など電力管理システムを手掛けています。日本でも富士電機や東芝と制御や電圧機器を取り扱う合弁企業を設立した経緯があります。
業績推移(年次)
2021年度
売上高は前年度比16.25%増の23,795百万ユーロになりました。営業利益は97.93%増の2,777百万ユーロになりました。省エネや自動化ニーズへの需要の高まりから、前年度比増収増益になりました。

業績推移(四半期)
2022年前期(1-6月)
売上高は前年同期比16.72%増の16,077百万ユーロになりました。営業利益は4.34%増の2,187百万ユーロになりました。営業利益率は13.6%になりました。
2021年後期(7-12月)
売上高は前年同期比11.39%増の15,131百万ユーロになりました。営業利益は18.38%増の2,235百万ユーロになりました。

シュナイダーエレクトリックの半期業績推移
EPS成長
業績の回復を反映して、2021年度の希薄化後EPSは増加しています。

売上構成
エナジーマネジメントとインダストリアルオートメーションが主要セグメントになっています。
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エナジーマネジメントでは、ケーブル、サーキットブレーカー、スイッチ、保護リレー、変圧器、配電盤などの低電圧機器、中電圧機器の製造販売を行っています。
インダストリアル・オートメーションでは、離散型、プロセス型、ハイブリッド型の各産業におけるインダストリアル・オートメーションとインダストリアル・コントロールの事業を展開しています。
M&A(合併買収)
エネルギー管理に加え、産業用IoTやEV向けの充電スタンド、またエネルギー設備の運営やメンテナンスも行うEaaS(エネルギー・アズ・ア・サービス)、VPP(仮想発電所)といった分野も強化しています。
- 2022年 仮想発電所大手のAutoGridを買収
- 2022年 EV充電スタンドの管理ソフトを開発するEV Connectを買収
- 2021年 EV充電器メーカーのオランダDC Systemsを買収
- 2021年 インダストリアルIoTやM2M分野のソフトウエアベンダーであるOSIsoftを買収
- 2021年 サーバーの冷却を手掛けるChilldyneと提携し、サーバー向けエネルギー管理を強化
- 2021年 電力システムのモデリングとシミュレーションを行うソフトウェアプラットフォーム開発するETAPを買収
- 2021年 クラウド向けのサイバーセキュリティに強いClarotyに出資
- 2020年 建築、エンジニアリング、および不動産業界の顧客に建設および建築情報モデリングソフトウェアを提供するRIB Softwareを買収
- 2020年 低電圧機器メーカーであるLarsen & Toubroを買収
- 2020年 フランスのドリスグループとエネルギーの上流生産環境のバーチャルでの再現分野で提携
- 2018年 IoTセンサーを手掛けるSense Labsに出資