音楽レーベル・音楽出版業界の世界市場シェアの分析

音楽レーベル・音楽出版業界の世界市場シェアや市場規模の情報を分析しています。ユニバーサル、ソニーミュージック、ワーナー、エイベックス等世界の主要なレーベル・レコード会社概要も掲載しています。

音楽レーベル業界の世界市場シェア(2019年)

音楽会社各社の売上高情報を分子(⇒参照したデータの詳細情報)に、下記市場規模を分母にして計算をすると、音楽レーベル・レコード業界の2019年の市場シェア1位はユニバーサルミュージック、2位はソニーミュージックエンターテイメント、3位はワーナーミュージックとなります。

  • 1位 ユニバーサルミュージック(ヴィベンディの音楽部門) 32%
  • 2位 ソニーミュージックエンターテイメント(ソニーの音楽部門) 31%
  • 3位 ワーナーミュージック 18%

音楽会社の売上高には、レコーディング、出版、配信等の収入が入っているため、音楽レコーディングと音楽出版のそれぞれの市場シェアをもとめることにします。

「ワーナーミュージックFORM S-1 2020 June」によれば、音楽レコーディング分野ではユニバーサルミュージックが1位となっています。音楽出版分野ではソニーATVミュージックパブリッシングが1位となっています。両分野ともに音楽業界のビッグ3が5割以上の市場シェアを握る寡占市場であることが特徴です。

音楽レコーディング会社の市場シェア(2018年)

1位 ユニバーサルミュージック 30%
2位 ソニーミュージックエンターテイメント 21%
3位 ワーナーミュージック 16%

音楽出版会社の市場シェア(2018年)

1位 ソニーATVミュージックパブリッシング 26%
2位 ユニバーサルミュージックパブリッシング 20%
3位 ワーナーミュージック 12%

音楽レーベル・レコード業界の市場規模

当ページでは、公表データ等も参照にして、音楽レコーディングと音楽出版事業の合算である250億ドルを2019年の音楽レーベル・レコード業界の市場規模としています。1999年時点では2兆5千億円程度あった音楽の世界市場規模ですが、年々規模が縮小してきましたが、2010年前後を境に下どまりしています。IFPIによれば2019年の世界の音楽レコーディング市場の規模は202億ドルとなっています。モードーインテリジェンスによれば2019年の音楽出版事業の市場規模は48億ドルと推計されています。⇒参照したデータの詳細情報

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音楽レコード業界の再編

かつて、音楽レコード業界には6大メジャ ー MCAレコード(現ユニバーサルミュージック)、ソニーミュージック、BMG、ワーナーミュージック、ポリグラム、EMI ー がありましたが、統合を経て現在は3大メジャー体制となっています。

  • 1995年
    シーグラムがMCAレコードをパナソニックより買収
  • 1996年
    MCAレコードがユニバーサルミュージックへの社名変更
  • 1998年
    当時の6大メジャーの一角のポリグラムとユニバーサルミュージックが経営統合

    音楽レーベル5強時代になりました

  • 2000年
    ユニバーサルミュージックとヴィヴェンディが経営統合し、ヴィヴェンディ・ユニバーサルが誕生
  • 2003年
    ベインキャピタル等のコンソーシアムがタイムワーナよりワーナーミュージックを買収

    企業価値は26億ドルでEBITDA倍率は5.4倍と計算されます

  • 2003年
    ソニーミュージックと6大メジャーの一角のBMG(ベルテルスマン・ミュージック・グループ)のレコード事業を買収
  • 2006年
    ユニバーサルミュージックがBMGの音楽出版部門を買収

    音楽レーベル5強時代から4強時代へ

  • 2007年
    投資ファンドのテラファーマがEMIを買収

    企業価値は54億ドル、EBITDA倍率は9.9倍と計算されます

  • 2011年
    EMIの音楽出版事業がソニーミュージックエンターテイメント等へ売却
  • 2011年
    ユニバーサルミュージックとEMIの音楽部門が統合

    音楽レーベル4強時代が終わりました

  • 2011年
    ワーナーミュージックをアクセス・インダストリーズ社が買収

    企業価値は30億ドルでEBITDA倍率は9.6倍と計算されます

  • 2019年
    ヴィベンディがユニバーサルミュージックの持ち分の10%を中国のテンセントへ売却
  • 2020年
    ワーナーミュージックが株式を公開

世界の主要なメジャーレーベルの動向

Universal Music Group(ユニバーサル・ミュージック)

米国に本拠を置く世界最大の音楽レコード会社です。日本のパナソニック傘下やシーグラム傘下を経て、現在は仏コングロマリットのVivendi (ビヴェンディ)傘下にあります。2011年にEMI Groupのレコード事業を買収しました。2019年に中国のテンセント等のコンソーシアムが10%の株式を取得しています。

Sony Music Entertainment(ソニー・ミュージック・エンターテインメント)

日本のソニーの音楽子会社です。元々は米CBS(Columbia Broadcasting System) Recordsです。ソニー買収後はCBSソニー、独Bertelsmann(ベルテルスマン)との合弁会社でソニーBMGと社名を変更し、ベルテルスマンより合弁会社の株主を取得し現在の社名となりました。2011年にEMI Groupの音楽出版事業を買収しています。

ソニーについて

ソニーは、日本を代表する総合電機メーカーです。ソフトウェアとハードウェアが融合したエコシステム構築を目指しています。ゲーム機器、音楽、金融、映画、音響やテレビ等のエレクトロニクス、イメージセンサーで事業を展開しています。
イメージセンサー分野では、
ルネサンスの山形工場を買収する等圧倒的な強みを持ちます。2015年には東芝の大分工場の一部を買収しました。競合他社を引き離すために、2019年以降3年間で約6000億円の設備投資を実施し、現状強みを発揮するスマホ更なる需要(複眼化)に対応しつつ、今後の主戦場になると考えられる車載や産業機器向けの分野を伸ばす予定です。日米欧の3極での拠点構築に積極的です。
テレビでは、ブラウン管の時代からテレビ事業の競争力を保っております。液晶パネルの製造は製造しておらず、EMSの台湾ホンハイ(Hon Hai Precision)へのOEM比率を高めています。
ゲーム機では、プレイステーション・シリーズを展開し、ハードと課金の両面で成長しております。
ビデオカメラでは、ハンディカムで一世風靡しました。スマホでのビデオ利用に押され同市場も縮小しているなか、デジタルカメラはミノルタの一眼レフを買収しています。ミラーレスやプロ向けの機種に注力をしています。

Warner Music Group(ワーナー・ミュージック)

米国に本拠を置く音楽レコード会社です。元々は米メディア大手のTime Warner(タイム・ワーナー)傘下企業でした。現在はロシア出身のLen Blavatnik(レン・ブラヴァトニック)氏率いるコングロマリット企業のAccess Industries(アクセス・インダストリーズ)傘下となっています。

日本の主な音楽レーベルの一覧

ポニーキャニオン、キングレコード、エイベックス・グループ 、日本コロムビア、JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント等が大手となっています。メーカー系、独立系に分かれています。

主要業界団体

  • 日本レコード協会
  • IFPI
  • RIAA

参照したデータの詳細情報について


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