火災・防災報知器業界の世界市場シェアの分析
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火災・防災報知器業界の世界市場シェアの分析

火災やガス漏れといった防災報知器の世界市場シェア・売上高ランキング・市場規模について分析。ハネウェル、キャリア、ジョンソンコントロールズ、セコム、ホーチキなど火災・防災報知器メーカーの概要や動向も掲載。

【業界に関する補足】

2022年の売上シェアは、火災検知器が50.0%を超え、最も高いシェアを占めています。火災検知器は、火災事故を引き起こす可能性のあるガスなどの漏れを検知する用途に使用されます。火災探知機の導入を奨励するいくつかの国の規制は、製品の販売を促進する主な要因であり、この傾向は2030年まで続くと予想されます。

【市場シェア】

火災・防災報知器メーカー各社の2022年度の売上高を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして、2022年の報知機器業界の市場シェアを簡易に試算しますと、1位はハネウェル、2位はキャリア、3位はジョンソンコントロールズとなります。

火災・防災報知器メーカーの市場シェア(2022)

順位 企業名(日本語) 市場シェア
1 ハネウェル 11.36%
2 キャリア 11.15%
3 ジョンソンコントロールズ 7.39%
4 セコム 3.61%
5 ホーチキ 1.39%
注記 パナソニックも大手ですが、情報が非開示のためランキングに掲載しておりません。
©ディールラボ

【市場規模】

当データベースでは、調査会社等の公表データを参考にし、火災報知器メーカー業界の2022年の世界市場規模を320億ドルとして市場シェアを計算しております。参照にしたデータは以下の通りです。

調査会社グランドビューリサーチによると、2021年はパンデミックによる企業需要の減少やサプライチェーンの混乱もあり規模が縮小しましたが、調理用火災安全、電気火災安全、ヒーター火災安全の需要は今後回復していき、2030年にかけて年平均7.2%での成長を見込みます。

火災報知器の市場規模 成長率見込み
2021年 297億ドル 7.2%
2020年 422億ドル 4.1%
2019年 392億ドル n/a
火災報知器の推定市場規模の推移
©ディールラボ

さらに業界への理解を深めるためのお薦め参考書籍と関連サイト

図解 消防設備の基礎
図解よくわかる 火災と消火・防火のメカニズム
照明・ランプ業界の世界市場シェアの分析
ホームセキュリティや警備会社の世界市場シェアと業界ランキングの分析

【世界の主要報知器メーカーの動向】

ハネウェル

ハネウェル(Honeywell)は1886年に設立された米国に本拠を置く複合企業です。航空機エンジンや電子制御機器、自動化機器、特殊素材分野、自動車部品等幅広く展開しています。ビルディング・オートメーションやターボチャージャーの分野では世界大手の1社です。2017年にターボチャージャー事業と住宅向け空調機器、火災報知器事業を分社化しました。さらに詳しく

キャリア

キャリアグローバルは、米国に本拠を置く冷暖房空調機の大手メーカーです。元々は航空機エンジン、エレベーター等の大手であるUnited Technologies(ユナイテッド・テクノロジーズ)の子会社でした。2020年にユナイテッド・テクノロジーズは、空調機事業(キャリアグローバル)、エレベーター事業(Otis)と航空機部品事業へと分社化しました。冷暖房空調に加え、輸送用冷蔵機器や火災報知器にも強みを持ちます。さらに詳しく

レイセオンテクノロジーズ

レイセオンテクノロジーズ(Raytheon Technologies)は、2019年に防衛大手のレイセオンとユナイテッド・テクノロジーズグループが経営統合して誕生しました。旧ユナイテッド・テクノロジーズグループは、2020年にエレベーター事業のオーチス(Otis)及び空調事業のキャリア(Carrier)の分社化を実施し、現在は、航空機エンジンのプラット・アンド・ホイットニー、民間工機向けシステムを提供するコリンズエアロスペース、宇宙防衛機器製造を行うレイセオンが主力事業となっています。さらに詳しく

ジョンソンコントロール

Johnson Controls(ジョンソンコントロールズ)は、1885年に設立された米国に本社を置く業務用空調制御システム、セキュリティシステム、火災検知システム、ビル管理サービスを提供する会社です。電気式サーモスタットを発明した歴史を持ちます。2016年に火災警報分野に強いTyco(タイコ・インターナショナル)と経営統合をしました。世界150ヵ国で展開し、エネルギー効率ソリューションや各種オートメーション事業を展開しています。自動車用のバッテリー等の分野に強みがありましたが2018年に売却しました。さらに詳しく

ホーチキ

1918年に設立された日本の火災報知器メーカーです。東京海上といった損害保険会社が共同で出資し設立された経緯があります。現在は綜合警備保障の関連会社となっています。

シーメンス

シーメンス(Siemens AG)は、ドイツのミュンヘンに本拠を置く大手総合電機メーカーです。1847年に、ヴェルナー・フォン・ジーメンス (Werner von Siemens) によって設立されました。世界初の電車を製造したことでも有名です。事業範囲は電力、交通システム、家電、医療等と社会インフラ全般に及びます。事業のポートフォリオを組み替えながら、モノ作りのデジタル化や産業機器のIoT化を含むインダストリー4.0を提唱し、強力に推進しています。米国のライバルであったGEと同じように再編を通じて、その時々の社会ニーズに即した組織体を作り上げる柔軟性のある経営を行っています。鉄道車両はグループ内のモビリティ事業本部が担当しています。ICEで知られるドイツの高速鉄道も手掛けています。2017年には鉄道車両部門でアルストムと経営統合を発表しましたが、2019年に欧州委員会がアルストムとの経営統合を承認せず遂行されませんでした。鉄道信号にも強みを持ち、上位株主には、象徴としてのシーメンス家が引き続き残っています。さらに詳しく

ボッシュ

1886年にロバート・ボッシュ氏によってシュトゥットガルトに設立された精密機械と電気技術作業場を起源とするドイツを代表する総合電機メーカーです。産業用機器や車載用機器が主力事業ですが、電動工具事業も伝統的に強みを持ちます。他に住宅向けの家電やエネルギー関連機器等を手掛けています。ボッシュ一族が支配する非上場会社です。独VW社と関係が深いとされます。さらに詳しく

エマソンエレクトリック

Emerson Electric(エマソンエレクトリック)は、1890年創業の米国を代表するコングロマリット企業です。交流モーターが祖業ですが、モーター事業は日本電産に売却しております。現在は自動制御装置、計測・分析機器や精密空調、配管工具といった分野で事業を展開しています。プラント向けのプロセスオートメーションにも強みを持ちます。オートメーション分野の更なる強化に向け、選択と集中を図っています。さらに詳しく

イートン

Eaton(イートン)は、米国に本拠を置く油圧機器、自動車部品、無停電電源、避雷針、エンジン制御機器、火災報知器等を手がけるメーカーです。自動車部品分野ではトランスミッション等を手掛けています。低電圧機器事業にも強みを持ちます。

参照したデータの詳細情報について


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