保険代理店業界の世界市場シェアの分析

保険代理店の世界市場シェアと市場規模の情報について分析をしています。マーシュ、エーオン、ウィリスタワーズワトソン、アーサーJ.ギャラガー等の世界大手保険代理店の動向も掲載しています。

世界市場シェア

最新業界別売上高世界ランキング第5巻に記載の保険代理店各社の売上高を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして2019年の市場シェアを簡易に試算しますと、1位はマーシュ・アンド・マクレナン、2位はエーオン・コーポレーション、3位はウィリス・グループとなります。

1位 マーシュ・アンド・マクレナン 28%
2位 エーオン・コーポレーション 18%
3位 ウィリス・グループ 15%
4位 アーサーJ.ギャラガー 12%
5位 ハブ・インターナショナル 4%
6位 BB&Tインスアランス 2%
参考 ほけんの窓口 1%

マーシュ・アンド・マクレナン社は2019年に同業大手のアーサーJ.ギャラガーを買収し首位固めです。一方、2位のエ―オンは2020年にウィリスとの経営統合を発表しました。マーシュとエ―オンが突出した2強となります。より保険会社に対する価格交渉力を高めるために、今後も再編による大型化が予想される業界です。日本の大手保険代理店であるほけんの窓口も売上高の規模におけるグローバル大手との差は大きいです。

市場規模

調査会社のアイビスワールドによれば、2020年の保険代理店の世界市場規模は5371億ドルです。一方調査会社のビジネスインシュランスによれば、保険代理店上位10社の2018年の売上高は300億ドルとなっています。上記を勘案して、本サイトでは、市場シェアの算定にあたり600億ドルを市場規模としております。

世界の主要な保険代理店の一覧

マーシュ・アンド・マクレナン(Marsh & McLennan)
米国に本拠を置く世界大手保険代理店です。保険代理店業務は傘下のマーシュ(Marsh)を通じて行っています。
その他に再保険代理店やコンサルティング・ファーム事業(マーサーやオリバー・ワイマン(Oliver Wyman))を世界的に展開しています。2019年にジャーディン・ロイド・トンプソンを買収しました。

エーオン・コーポレーション(Aon Corporation)
米国に本拠を置く世界大手の保険代理店です。再保険ブローカー業務やキャプティブ保険の分野でも強みを発揮しています。ニューヨーク証券取引所に上場しています。2020年にウィリスタワーズワトソンとの経営統合を発表しました。

ウィリスタワーズワトソン(Willis Towers Watson)
1828年に源流をたどることができる英国に本拠を置く世界的な保険代理店です。2008年に北米の中堅ヒルブ・ローガル・アンド・ホッブス(HRH)社を買収する等世界的に保険代理店事業を展開しています。2020年にエ―オンとの経営統合を発表しました。

アーサーJ.ギャラガー(Arthur J. Gallagher)
1927年創業の米国に本拠を置く大手保険代理店。2014年にはオーストラリアのウェスファーマーズ から保険ブローカー事業を買収。

ジャーディン・ロイド・トンプソン(Jardine Lloyd Thompson)
英国に本拠を置く保険代理店大手。東インド会社の流れをくむ英国のジャーディン・マセソングループに属する。2019年にマーシュ・アンド・マクレナンに買収されました。

BB&Tインスアランス
1872年に設立された米国に拠点を持つ総合金融サービス提供会社です。近年ナショナル・ペン銀行の支店網を買収する等、積極的に銀行店舗を買収しています。保険代理店やリース等のサービスも提供しています。

ブラウン&ブラウン(Brown&Brown)
米国に拠点をおく保険会社です。グループの保険代理店を通じて保険を提供しています。

ハブ・インターナショナル(Hub International)
北米に拠点をおく保険代理店です。2013年に投資ファンドのヘルマン&フリードマンが買収しました。

その他大手保険代理店
北米拠点のロックトン(Lockton Cos)や2017年にKKRとケベック州貯蓄投資公庫が共同買収をしたUSI Insuranceが大手保険代理店。

業界の再編
2013年 ヘルマン&フリードマンがハブ・インターナショナルを買収
2017年 KKRとケベック州貯蓄投資公庫がUSI Insuranceを買収
2019年 マーシュ・アンド・マクレナンがジャーディン・ロイド・トンプソンを買収
2020年 エ―オンとウィリスタワーズワトソンの経営統合の発表

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