銅鉱山開発や銅採掘業界の世界市場シェアの分析

銅生産、銅鉱山開発会社の世界市場シェア、世界の銅採掘量の市場規模について分析をしています。コデルコ、フリーポートフリーポート・マクモラン、BHPグループ、グレンコア、サザンコッパー、アントファガスタといった世界大手の銅鉱山開発会社の概要についても掲載しています。

市場シェア

2021年度の銅鉱山・生産会社の採掘量を分子に、後述する銅の市場規模を分母に銅会社の生産・採掘量の2021年の世界市場シェアを計算しますと、1位はBHPグループの8.59%、2位はコデルコの8.58%、3位はフリーポート・マクモランの7.2%となります。⇒参照したデータの詳細情報

銅の世界シェア(2021年)

順位会社名市場シェア
1位フリーポート・マクモラン8.24%
2位コデルコ8.17%
3位BHPグループ7.73%
4位グレンコア5.65%
5位ファースト・クオンタム3.86%
6位ニュークレスト・マイニング3.62%
7位KGHM3.56%
8位アントファガスタ3.41%
9位アングロ・アメリカン3.06%
10位リオティント2.33%
11位コンパニア・デ・ミナス・ブエナベンチュラ2.08%
12位ノリリスク・ニッケル1.60%
13位ヴァーレ1.40%
銅の世界シェア(2021年)©ディールラボ

銅業界の世界シェア(2021年、生産量ベース)
銅業界の世界シェア(2021年、生産量ベース)

銅開発会社大手のフリーポート・マクモランが、コデルコを抜き3位となりました。フリーポート・マクモランはコバルト事業から撤退し、銅開発に注力しています。2位はチリの政府系銅公社であるコデルコです。3位の総合鉱山開発会社であるBHPグループを生産・採掘量で上回りました。BHPグループはエスコンディーダ銅鉱山の採掘量が拡大しつつあり、コデルコとの差をつめています。

世界の銅の採掘・生産量規模

当サイトでは、2021年の銅の採掘・生産量ベースの世界市場規模を2116万トンとしております。参照にした統計データは以下の通りです。

調査会社のマイニングテクノロジーによると2020年の同採掘・産出量は2010万トンです。2021年にかけて5.6%の成長を見込みます。

調査機関の国際銅研究グループ(インターナショナルコッパースタディグループ)によると、同採掘・生産量は、2016年が2039万、2017年が2005万トン、2018年が2056万トン、2019年が2052万トン、2020年が2063万トン、2021年が2116万トンとなっています。⇒参照したデータの詳細情報

年間生産・採掘量前年成長率
2021年2116万トン2.57%
2020年2010~2063万トン0.54%
2019年2052万トン1.84%
2018年2015万トン0.5%
2017年2005万トン-1.67%
2016年2039万トン
銅の生産・採掘量ベースの市場規模の推移 ©業界再編

銅生産量の市場規模推移
銅生産量の市場規模推移

銅の用途

銅の用途としては、建材、電子機器、輸送機器、消費者向け製品、機械類、硬貨などが挙げられます。建材の代表例としてはドアノブが挙げられ、抗菌性が高い銅の性能が生かされています。水道管も耐腐性の強さから銅が用いられます。電子機器は電気伝導性が優れていることから、配線や電線等に使われています。船のスクリューや消費者向けの製品としては鍋でも銅が使われています。

さらに銅業界に詳しくなるためのお薦め書籍と業界団体と関連サイト

銅関連の主要業界団体

国際銅研究会:銅の世界生産量等の統計がまとめられています。
一般社団法人日本銅センター:銅の特性等についてまとめられています。
国際銅協会(ICA)

最近の銅価格の推移

2022年
中国でのロックダウンの影響もあり2022年前半は銅価格は軟調に推移しました。

2020年~2021年
コロナ禍の第一波である2020年4月頃に急落しましたが、各国の金融緩和政策もあり2021年にかけて上昇しています。




主要な銅鉱山開発会社

Codelco(コデルコ)

CodelcoとはCorporacion Nacional del Cobre de Chileの略です。チリ銅公社です。
世界最大級の銅メジャーでもあり、公社の名の通りチリに本拠を置く国営銅会社です。モリブデンの生産も大手です。英資源大手アングロ・アメリカンの子会社でチリの銅鉱山運営会社アングロ・アメリカン・スールの株式をめぐり、三菱商事・アングロ・アメリカン連合とコデルコ・三井物産連合で対立した経緯もあります。銅鉱山ではチリのEl Teniente(エル・テニエンテ)等を運営しています。

Freeport-McMoRan(フリーポート・マクモラン)

Freeport-McMoRan(フリーポートマクモラン)は、1987年に設立された世界最大級の米国の銅・モリブデン採掘・製錬会社です。2006年に同業のフェルプス・ドッジを買収しました。銅鉱山では米国アリゾナ州のMorenci(モレンシー)、ペルーのCerro Verde(セロ・ベルデ)、インドネシアのGrasberg(グラスバーグ)鉱山を運営しています。コンゴ民主共和国に保有していたコバルト権益は中国企業のチャイナモリブデンへ売却しました。さらに詳しく

BHPグループ(旧BHPビリトン)

BHP(ビーエイチピー、BHP)は、世界最大の鉱業会社です。2001年に豪ブロークンヒル・プロプライエタリー・カンパニー(Broken Hill Proprietary Company Limited、BHP) と英ビリトン(Billiton plc) の統合により誕生しました。2018年にBHPビリトン(BHP Billiton)からBHPグループへと改称しています。合併後もロンドンとオーストラリアの2つの株式市場に上場するdual-listed companyとして存在しています。
銅、鉄、石炭、石油、ニッケル、ボーキサイト等の鉱石の生産に携わっています。豪州のOlympic Dam鉱山でウランの生産・開発を行っています。ダイヤモンドも手掛けていましたが、2012年にドミニオンダイヤモンドに事業を売却しました。銅鉱山では世界最大規模の生産量を誇るチリのEscondida(エスコンディーダ)を保有しています。ニッケルは、ウェスト・オーストラリア鉱床が、世界最大級の良質なニッケルブリケットやパウダーを生産しています。ウェスト・オーストラリア鉱床においては、Mount Keith(キース山)が、良質なニッケル鉱山です。

BHPビリトン キース山

BHPビリトン キース山
出所:同社

Glencore(グレンコア)

グレンコア(Glencore)はスイスに本拠を置く資源商社です。1974年にスイスのトレーダーであるマーク・リッチによって設立されました。2012年にカナダの穀物流通大手バイテラを、2013年には資源メジャーであるエクストラータを買収しています。亜鉛、原料炭、一般炭、銅、コバルト、ニッケルなどの採掘やエネルギー及び穀物トレーディングが事業の柱となっています。トレーディング機能と上流権益の開発機能をあわせもつ資源メジャーとも言えます。2017年1月に穀物トレーディング部門をグレンコア・アグリカルチャーとして分社化し、バイテラへと社名変更しました。さらに詳しく

Rio Tinto(リオティント)

Rio Tinto(リオティント)は、世界最大級の鉱業会社です。1995年に英国RTZ と豪CRA が統合して誕生しました。経営統合の経緯から、現在でもロンドンとシドニーの両証券取引所に上場をしています。鉄鉱石やアルミに強みを持ちます。アルミニウムは2007年に買収したリオ・ティント・アルキャンを通じて展開しています。石炭は豪州を中心に注力していましたが、2017年にCoal Allied Industrialをヤンコールへ、2018年にHail Creek炭田をグレンコア、Kestrel炭田をAdaroエナジーなどへ売却して撤退しました。ダイヤモンドにも強みを持ちます。ジンバブエのムロワダイヤモンド鉱山やカナダの鉱山での生産を行っています。

Southern Copper(サザンコッパー)

1952年に設立された資源大手です。メキシコのコングロマリットであるGrupo Méxicoのグループ会社です。世界最大級の銅・モリブデン・銀生産企業です。ペルーの Cuajone(クアジョーネ)鉱山とトケパラ(Toquepala)鉱山やメキシコのCananea(カナネア)鉱山が有名です。

Anglo American(アングロ・アメリカン)

アングロ・アメリカン(Anglo American)は英大手資源会社です。ロンドン証券取引所に上場しています。銅鉱山ではLos Bronce(ロスブロンセ)鉱山等を運営しています。ニッケルは、ブラジルのBarro Alto(バーホ・アウト)が主要鉱山です。ダイヤモンドのデビアスを傘下に保有しています。金、プラチナにも強みを持ちます。石炭でも原料炭を中心に優良アセットを保有しております。

KGHM(Kombinat Gorniczo-Hutniczy Miedzi Polska Miedz S.A.)

KGHM Polska Miedz(KGHMポルスカ)はポーランドの銀・銅生産会社です。ロンドン証券取引所に上場しています。

Antofagasta(アントファガスタ)

Antofagasta(アントファガスタ)はイギリスに本拠を置く銅生産大手です。チリでインフラ事業等を手掛けるLuksic Group(ルクシック・グループ)の1社であり、アンドロニコ・ルクシック氏を祖とするLuksic家がAntofagastaの株式65%を所有しています。ロンドン証券取引所に上場しています。Los Pelambres(ロス・ペランブレス)等の銅鉱山を運営しています。モリブデンも採掘します。

First Quantum(ファースト・クオンタム)

カナダの銅生産会社の大手です。ロンドン証券取引所に上場しています。ザンビアで手がけるKansanshi鉱山(銅、金)、トルコのÇayeli鉱山(銅、亜鉛)、モーリタニアのGuelb Moghrein鉱山(銅、金)、オーストラリアのレーベンズソープ(Ravensthorpe)鉱山(酸化ニッケル)、フィンランドのPyhäsalmi鉱山(銅、亜鉛)、パナマのコブレパナマ(Cobre Panama)鉱山(銅)があります。

Vale(ヴァーレ)

Vale(ヴァーレ)は、世界最大手のブラジル資源大手です。資源メジャーの1角です。主力商品は鉄鉱石ですが、ニッケルも大手の一角です。カナダのインコ(Inco)社から2006年に180億ドルで買収をしたオンタリオ州のSudbury(サドバリー) Mine、Voisey's Bay(ボイジーズ・ベイ)をはじめとして、住友金属鉱山も参画しているインドネシアのSorowako(ソロワコ)、ニューカレドニアのVNC-Goro、ブラジルのOnca Puma(オンサ・プーマ)、カナダのThompson(トンプソン)が主要ニッケル鉱山となっています。マンガン、ボーキサイト、アルミニウム、銅、石炭、コバルト、貴金属の鉱山も手掛けています。コバルトは、カナダのSudbury、Voisey‘s Bay、ニューカレドニアで採掘をしています。三井物産との関係が深いことでも有名です。

Kazakhmys(カザフミス)

Kazakhmysはロンドン証券取引所に上場する銅資源大手です。カザフスタンに銅鉱山を保有しています。

Hudbay(ハッドベイ)

カナダの資源大手です。銅も生産しています。

中国の銅生産大手

江西銅業や銅陵有色が大手の銅製錬企業です。

参照したデータの詳細情報について


このコンテンツを閲覧するにはログインが必要です。
会員の方はログイン下さい。
会員登録はこちらです。