グレンコアの市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

グレンコア(Glencore)はスイスに本拠を置く資源商社です。1974年にスイスのトレーダーであるマーク・リッチによって設立されました。2012年にカナダの穀物流通大手バイテラを、2013年には資源メジャーであるエクストラータを買収しています。亜鉛、原料炭、一般炭、銅、コバルト、ニッケルなどの採掘やエネルギー及び穀物トレーディングが事業の柱となっています。トレーディング機能と上流権益の開発機能をあわせもつ資源メジャーとも言えます。2017年1月に穀物トレーディング部門をグレンコア・アグリカルチャーとして分社化し、バイテラへと社名変更しました。

年次業績推移

2021年度

売上総利益は前年同期比59.12%増の12,381百万ドルになりました。当期利益は4,974百万ドルになりました。当期利益率は40.2%になりました。資源価格が高騰し前年度比増収増益になりました。

グレンコアの年次業績推移

グレンコアの年次業績推移

半期業績推移

2022年前半
売上総利益は前年同期比796.97%増の15,670百万ドルになりました。当期利益は12,085百万ドルになりました。当期利益率は77.1%になりました。

2021年度後半

売上総利益は前年同期比302.63%増の7,646百万ドルになりました。当期利益は3,697百万ドルになりました。当期利益率は48.4%になりました。

グレンコアの半期業績推移

グレンコアの半期業績推移

EBITDAの内訳

EBITDAに占める割合では銅が最も大きく、亜鉛、石炭、ニッケルと続きます。

EBITDAの構成(2021年度)

EBITDAの構成(2021年度)

事業展開

コバルト事業では、コンゴ民主共和国の世界最大のコバルト鉱山であるMutanda(ムタンダ)を所有しています。2018年に、中国の格林美(GEM)と3年間5万トンのオフテイク契約を締結しました。なお、GEMは、中国のEVバッテリー大手である寧徳時代新能源(CALT)のサプライヤーです。

ムタンダ鉱山

ムタンダ鉱山

ムタンダ鉱山
出所:Bing

銅鉱山
主な鉱山はCollahuasi、Lomas、El Pachon、ムタンダ鉱山、Coroccohuaycoが挙げられます。

亜鉛鉱山
主な鉱山はKazzinc、Pallas Green、Blackstar、Volcan projects、Hackett River、ErringtonVermillionなどが挙げられます。

ニッケル鉱山
Nickel Rim Depth、Raglan、Norman Westなどが挙げられます。

マンガン鉱山
Mokalaが挙げられます。

グレンコアの株式を購入する

グレンコアはスイスに本拠を置く会社で、ロンドン証券取引所に上場しています。調べた限りでは、日本の証券会社ではグレンコアの株式は取り扱っておらず、グレンコアの株式を購入するためにはインタラクティブ・ブローカーズ証券が現実解でしょう。

市場シェア

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