フリーポートの市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

Freeport-McMoRan(フリーポートマクモラン)は、1987年に設立された世界最大級の米国の銅・モリブデン採掘・製錬会社です。2006年に同業のフェルプス・ドッジを買収しました。銅鉱山では米国アリゾナ州のMorenci(モレンシー)、ペルーのCerro Verde(セロ・ベルデ)、インドネシアのGrasberg(グラスバーグ)鉱山を運営しています。コンゴ民主共和国に保有していたコバルト権益は中国企業のチャイナモリブデンへ売却しました。

業績推移(年次)

2021年度
売上高は前年度比60.90%増の22,845百万ドルになりました。営業利益は前年度比258.13%増の8,366百万ドルになりました。銅や金の資源価格が上昇し、増収増益になりました。

2020年度
売上高は142億ドル、営業利益は23億ドルでした。銅の採掘量は減少しましたが、銅価格が上昇したことで前年度比減収増益となりました。

フリーポートマクモランの業績推移

フリーポートマクモランの業績推移

業績推移(四半期)

2022年10-12月
売上高は前年同期比-17.75%の5,003百万ドルになりました。営業利益は前年同期比-60.11%の982百万ドルになりました。営業利益率は19.6%になりました。

2022年7-9月
売上高は前年同期比-5.78%の5,416百万ドルになりました。営業利益は前年同期比-15.63%の1,744百万ドルになりました。営業利益率は32.2%になりました。

2022年4-6月
売上高は前年同期比36.14%増の6,603百万ドルになりました。営業利益は前年同期比83.36%増の2,809百万ドルになりました。営業利益率は42.5%になりました。銅価格は下がりましたが、販売量が増加し、増収増益になりました。

2022年1-3月
売上高は前年同期比37.13%増の6,164百万ドルになりました。営業利益は前年同期比34.95%増の2,305百万ドルになりました。資源価格は高位安定しています。

フリーポートマクモランの四半期業績推移

フリーポートマクモランの四半期業績推移

EPS・1株配当・配当性向の推移(四半期ベース)

2022年10-12月
希薄化後EPSは前年同期比-70.21%の0.28ドルになりました。1株当たりの配当は前年同期比0.00%増の0.08ドルになりました。配当性向は28.57%になりました。

フリーポートマクモランのEPS・1株配当・配当性向の推移(四半期)

フリーポートマクモランのEPS・1株配当・配当性向の推移(四半期)

事業構成

米国、ペルー及びインドネシアの鉱山が主軸となります。コバルト採掘から撤退し、現在は銅がメインの鉱物となっています。

フリーポートマクモランの売上構成(2021年度)

フリーポートマクモランの売上構成(2021年度)

M&A(合併買収)の動向

コバルト権益や資源輸出を厳格化するインドネシアの銅権益を売却しております。

2016年 コンゴ民主共和国のコバルト鉱山であるTenke Fungurumeをチャイナモリブデンに売却
2018年 グラスバーグ鉱山の持分をインドネシア国営企業であるMIND IDへ売却
2019年 フィンランドのコバルト製錬工場Kokkolaをベルギーのユミコアへ売却
2020年 コンゴ民主共和国のコバルト鉱山であるKisanfuをチャイナモリブデンに売却

株主構成

株主構成(直前期末時点)

株主構成(直前期末時点) 出所:マーケッツスクリーナー

上位株主は概ね機関投資家ですが、9位に物言う株主(アクティイスト)のアイカーン氏率いる投資会社が入っています。

市場シェア

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