ベビーフード業界の世界市場シェアの分析

ベビーフード業界の世界市場シェアと市場規模について分析しています。ネスレ、ダノン、レキット・ベンキーザー、アボット、伊利集団といった会社の概要や動向も掲載しています。

【ベビーフード業界の世界市場シェア+ランキング】

ベビーフード業界の2024年度の売上高⇒参照したデータの詳細情報を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして、2024年のベビーフード業界の市場シェアを簡易に試算しますと、1位はネスレ、2位はダノン、3位は伊利となります。

ベビーフード業界の市場シェア(2024年) ©2026 Deallab

順位 company name(English) 企業名(日本語) 市場シェア
1位 Nestlé Ltd. ネスレ 14.83%
2位 Danone ダノン 8.67%
3位 伊利 伊利 3.80%
4位 Abott アボット・
ラボラトリーズ
3.68%
5位 Reckitt Benckiser レキット・
ベンキーザー
2.36%
6位 Hero ヒーローグループ 0.58%
7位 贝因美 贝因美 0.17%
ベビーフードの世界市場シェアと業界ランキング(2024年) ©2026 Deallab

1位はネスレです。世界最大の食品および飲料メーカーであり、特にベビーフード市場においても非常に強力なプレゼンスを持っています。ネスレのベビーフード製品は、栄養バランスと品質にこだわり、世界中の多くの家庭で信頼されています。粉ミルクブランドのNAN、Lactogen、NetogenやベビークッキーのNestleCerelacなど、多くのブランドを展開しています。

2位はダノンで、乳幼児用粉ミルクや離乳食製品で世界中の親たちから信頼されています。持続可能な農業を推進し、ベビーフードの原材料となる乳製品や穀物の生産において、環境に配慮したアプローチを取っています。粉ミルクブランドのアプタミル、離乳食ブランドのブレディナなど、多様な製品ラインを展開しています。

当業界は、粉ミルク中心のカテゴリーから、オーガニック食品や調理済み食品、機能性スナックなどへ広がる多層的なエコシステムへと進化しています。2024年以降は、特にアジア太平洋地域で消費行動の変化が加速し、共働き世帯の増加や利便性志向の高まりから、ブランド栄養食品への依存が強まっています。

また、親が安全性や透明性を重視する傾向が一段と強まり、オーガニックやプレミアム製品が急速に存在感を高めています。
さらに、オンラインでの情報収集や購入が一般化し、D2Cやサブスクリプション型サービスが市場成長を後押ししています。一方で、品質管理や規制対応は企業の信頼性を左右する重要な要素となり、トレーサビリティや現地生産体制の強化が競争力の源泉となっています。こうした環境の中で、透明性、技術革新、データ活用を実行できる企業が今後の市場をリードすると考えられます。

【ベビーフード業界の世界市場規模】

当データベースでは、2024年のベビーフード業界の市場規模を1,092億ドルとしております。参照した各種調査データは次の通りとなります。

調査会社ケンリサーチによると、2024年の同業界の市場規模は1,092億ドルです。2032年にかけて年平均7%で成長し、規模は1,851億ドルへと拡大することを見込んでいます。

市場規模 成長率見込み
2024 1,092億ドル
2032 1,851億ドル 7%
ベビーフード業界の世界市場規模の年平均成長率見込み(2024年) ©2026 Deallab

ベビーフード業界の市場規模の予想成長推移 ©2026 Deallab

【M&Aの動向】

2007年 アサヒビールによる和光堂の買収
2012年 ネスレによるファイザーのベビーフード事業の買収
2015年 フォンテラ(Fonterra)が贝因美に出資
2017年 レキット・ベンキーザーがミード・ジョンソンを買収
2018年 クラフト・ハインツがプライマル・キッチンを買収
2020年 ネスレがアイミューン・セラピューティクスを買収
2020年 ネスレがゼンペップを買収し、医療栄養事業を拡大
2021年 ネスレがバウンティフル・カンパニーの主要ブランドを買収
2021年 フォンテラ(Fonterra)が贝因美の持分を売却
2022年 ダノンがドゥメックスを買収
2023年 アボットがビッグフット・バイオメディカルを買収
2025年 ダノンはケイトファームの買収を完了し、米国における専門栄養製品の提供を強化
2025年 ヒーローグループは、ブラジルのスナック会社スーパーサウデニュートリショナルの買収を発表

さらに業界に詳しくなるためのお薦め書籍と関連サイト

第13次業種別審査事典(第1巻) 【農業・畜産・水産・食料品・飲料 分野】
食品飲料業界の世界市場シェアの分析
食品添加物・食品成分業界の世界市場シェアの分析
食品業界で投資ファンドがエグジットをする可能性がある会社の分析

【会社の概要】

Nestlé Ltd.(ネスレ)

スイスに本社を置く世界最大の食品および飲料メーカーで、1867年に設立されました。ネスレは、幅広い製品ラインを持つグローバル企業であり、乳製品、飲料、ベビーフード、菓子、冷凍食品、ペットフードなど、多岐にわたる分野で事業を展開しています。健康志向の製品や植物由来の代替食品の開発に注力しており、食品技術の革新を進めています。また、デジタル化の推進により、消費者とのエンゲージメントを強化しています。

ネスレは、1866年に薬剤師のアンリ・ネスレ氏によって設立されたスイスに本拠を置く世界最大級の総合食品・飲料メーカーです。食品ではパスタのブイトーニやコンソメのマギー等、飲料ではネスカフェやミロ、乳製品、菓子類ではKitKatやCrunch等のチョコレートのブランドにて世界展開しています。2018年以降、アクティビストファンドであるサードポイントからの要請で、事業ポートフォリオの再構築を急いでいます。2019年には、投資ファンドのEQTパートナーズ、アブダビ投資庁およびPSPインベストメントに、同社のスキンヘルスケア事業を売却しました。スキンヘルスケア事業は、Proactive(プロアクティブ)やCetaphil(セタフィル)などのにきび防止用の洗顔料、保湿剤などのスキンケア用品などを展開しています。2021年にはKKRから栄養補助食品大手ザ・バウンティフル・カンパニーの主要ブランドであるネイチャーズバウンティ、ソルガー、オステオバイフレックスを買収しました。さらに詳しく

Danone S.A.(ダノン)

フランスに本社を置く世界的な食品および飲料メーカーで、主に乳製品、飲料、ベビーフード、医療用栄養食品を中心とした製品を提供しています。AptamilやNutriciaといったブランドを通じて、ベビーフード、乳児用粉ミルク、医療用栄養食品を提供しています。これらの製品は、特に健康と栄養に重点を置いたラインナップで、医療機関でも使用されています。
さらに詳しく

Abbott Laboratories(アボットラボラトリーズ)

アボットラボラトリーズ(Abbotto Laboratories)は、1888年に創業した米国に本拠を置く医療機器・診断薬・栄養補助食品メーカーです。心血管治療関連に強みがあります。ベビーフードや後発医薬品も展開しています。2016年に米医療機器メーカーでペースメーカーやカテーテル器具に強いセント・ジュード・メディカルを買収しました。ベビーフード事業にはGo & Grow、EleCare、PediaSureといったブランドがあります。

また、アメリカに本社を置くグローバルなヘルスケア企業で、医薬品、医療機器、診断製品、栄養製品の分野で事業を展開しています。1888年に設立され、長い歴史を持つ企業であり、世界中でヘルスケアの向上に貢献しています。EnsureやSimilacなどのブランドを通じて、栄養補助食品や乳児用粉ミルクを提供しています。これらの製品は、健康維持や栄養サポートを必要とする幅広い年齢層に対応しています。
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Mead Johnson(ミード・ジョンソン)

米国に本拠を置くベビーフード会社です。J&Jの共同創業者の一人が創業した会社です。一時期製薬大手のブリストル・マイヤーズスクイブ傘下となりましたが、現在は独立しニューヨーク証券取引所に上場しています。2017年に英国の消費財大手レキット・ベンキーザーが買収しました。

1999年に英レキット&コールマン社とオランダのベンキーザー社が経営統合して誕生した英国に本拠を置く日用品・トイレタリー用品大手です。レキット&コールマン社とベンキーザー社はともに1800年後半に創業された老舗メーカーです。石鹸のミューズ、食器洗い機専用洗剤のフィニッシュ等のブランドを有します。コンドームではDurexブランドで世界展開しています。2017年にベビーフード大手のミード・ジョンソンの買収をしました。さらに詳しく

Hero group(ヒーローグループ)

1886年に創業されたスイスに本拠をおく消費財メーカー大手です。乳児用調製粉乳、ベビーフード、ジャム、栄養スナック食品等を手掛けています。

Inner Mongolia Yili Industrial Group Co. Ltd( 伊利、内蒙古伊利実業集団股份有限公司

Yili(内蒙古伊利実業集団、 伊利、Inner Mongolia Yili Industrial Group Co. Ltd)は、内蒙古(内モンゴル)に本拠をおきます。アイスクリーム、アイスキャンデー、粉ミルク、粉ミルクティー、ヨーグルト、チーズ等、乳製品を幅広く製造しています。中国内の市場シェアは各製品ともにトップクラスです。主要株主は内蒙古の公共団体である呼和浩特市ですが、CEOの潘剛氏率いる民間企業です。さらに詳しく

Beingmate Co., Ltd.(贝因美股份有限公司)

中国に本拠を置くベビーフードメーカーです。CICC Private EquityやPingan Caizhi、ニュージーランドのフォンテラも出資し、経営に参画しています。

ASAHI GROUP HOLDINGS, LTD.(アサヒグループホールディングス)

アサヒグループホールディングスは、1949年に設立された日本の大手ビール会社です。大阪麦酒会社が起源です。スーパードライで国内を席巻した成功モデルで海外事業を強化しています。SABミラーから、伊ペローニ(Birra Peroni )、蘭グロールシュ(Grolsch)、東欧5カ国のビール会社、豪州のCUBを立て続けに買収しました。国内でも買収に積極的で、カルピスやエノテカなどを買収しています。さらに詳しく

Reckitt Benckiser(レキット・ベンキーザー)

レキット・ベンキーザーは、イギリスに本社を置くグローバルな消費財メーカーで、家庭用品、衛生用品、医薬品など、幅広い製品を提供しています。特に衛生・健康分野に強みを持ち、世界中で多くのブランドを展開しています。消費者のニーズに応えるため、新製品の開発や既存製品の改善を進めています。デジタル技術の導入や、健康・衛生に関する新たなソリューションの提供にも注力しています。

Kraft Heinz(クラフトハインツ)

クラフトハインツは、2015年にクラフトフーズとハインツの合併によって設立された企業です。加工食品市場で広く知られており、チーズ、調味料、スープ、冷凍食品、ソース、スナック、ベビーフードなど多岐にわたる製品を提供しています。北米を中心にヨーロッパ、アジア、南米、オーストラリアなど、世界中の市場に製品を展開しており、グローバルなブランドポートフォリオを持っています。

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