食品添加物・食品成分業界の世界市場シェアの分析

食品添加物や食品成分メーカーの世界シェア、市場規模と業界ランキングについて分析をしています。ケリー、クリスチャン・ハンセン、デュポン、イングレディオン、テート・ライル、味の素といった主要食品成分メーカーの概要や動向も掲載しています。

食品添加物・食品成分業界の市場シェア(2020年)

食品成分メーカーの2020年度の売上高(⇒参照したデータの詳細情報)を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして、2020年の食品添加物・食品成分業界市場シェアを簡易に試算しますと、世界1位はケリーの7.6%、2位はイングレディオンの6.7%、3位はデュポンの5.8%となります。

食品添加物・食品成分メーカーの市場シェアと業界ランキング(2020年)

  • 1位 ケリー 7.6%
  • 2位 イングレディオン 6.7%
  • 3位 デュポン 5.8%
  • 4位 テート・ライル 4.5%
  • 5位 ロイヤルDSM 2.8%
  • 6位 味の素 2.5%
  • 7位 ノボザイムズ 2.5%
  • 8位 アソシエイティッド・ブリティッシュ・フーズ 2.3%
  • 9位 マコーミック 2.2%
  • 10位 センシエント・テクノロジーズ 1.4%
  • 11位 クリスチャン・ハンセン 1.3%

食品成分業界の市場シェア(2020年)
食品成分業界の市場シェア(2020年)

市場規模

当サイトでは、調査会社等の公表データを参考にし、食品添加物業界の2020年の世界市場規模を750億ユーロとして市場シェアを計算しております。参考したデータは以下の通りです。調査会社のリポートアンドデータによれば、2018年の同業界の世界市場規模は337億ドルです。2026年までに年間平均7.8%での成長を見込みます。調査会社のマーケッツアンドマーケッツによれば、2017年の機能性食品成分の市場規模は647億ドルです。2023年までに年平均6.6%の成長を見込みます。2020年度のケリーアニュアルレポートによれば、Speciality Ingredients & Flavours市場は750億ユーロです。⇒参照したデータの詳細情報

業界再編の歴史

2004年 KerryによるFructamineの買収
2005年 投資ファンドによるデンマークのクリス・ハンセンの買収
2011年 デュポンによるデンマークのDaniscoの買収
2011年 Kerryによる米国のカーギルからのカーギル・フレーバー・システムズの買収
2012年 Royal DSMによる米国のFortitech買収
2012年 General Millsによる米国のYoki Alimentosの買収
2019年 デュポンニュートリション&バイオサイエンス事業とIFFの経営統合
2020年 EQTがクリスチャン・ハンセンのNatural Color事業(Oterra)を買収

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世界の主要な食品添加物メーカーの一覧

Kerry(ケリー)

アイルランドに本拠を置く食品成分メーカー大手です。Taste&Nutrition(味覚&栄養)の融合に力を入れております。DairygoldやRichmondブランドの加工食品も手掛けています。ロンドン証券取引所に上場しています。

Chr. Hansen(クリスチャン・ハンセン)

Chr. Hansen(クリスチャン・ハンセン)は、デンマークに本拠を置く食品成分大手です。自然由来の原料をもとに細菌培養物(Culture)、酵素(enzyme)、添加剤(excipients)及び甘味料(sweeteners)等の食品成分を製造・販売しています。Nasdaq OMXコペンハーゲン証券取引所に上場しています。2020年に天然色素(natural colors)事業を投資ファンドのEQTへ売却しました。

Dupon(デュポン)

デュポン(E.I du Pont de Nemours)は、1802年にフランス人のエルテール・イレネー・デュポンによって設立された世界最大級の化学メーカーです。2015年米同業のダウケミカルと経営統合しましたが、特殊産業材事業が分社化され新生デュポンとなりました。ニュートリション&バイオサイエンス事業で食品成分事業を展開しています。2011年にデンマークに本拠を置く食品成分大手であるDanisco(ダニスコ)を買収しています。同事業は2019年に香料大手のIFFとの経営統合し、香料と食品成分を手掛ける総合食品成分会社となりました。水処理膜事業についてはDuPont Water Technology(デュポンウォーターテクノロジー)で展開しています。RO膜に強みがあります。さらに詳しく

Ingredion(イングレディオン)

1906年に誕生したCorn Products Refiningを源流とする米国に本拠を置く食品成分メーカーです。2010年にオランダのアクゾノーベルからNational Starchの事業を買収し、イングレディオンとなりました。トウモロコシ、タピオカ、ジャガイモ、ステビア、穀物、果物、野菜をベースに各種食品成分を抽出・製造しています。甘味料に強みを持ちます。

Royal DSM(ロイヤルDSM)

オランダに本拠を置くライフサイエンス企業です。酵母等の食品成分の開発・製造に強みを持ちます。

Tate Lyle(テート・ライル)

英国に本拠を置く食品成分メーカーです。でんぷんや甘味料等に強みを持ちます。

Novozymes(ノボザイムズ)

ノボザイムズ(Novozymes)は、2000年に製薬会社ノボノルディスクから分社化されて誕生したデンマークに本拠を置く食品成分メーカーです。脂肪分解酵素であるリポラーゼを発見したことでも有名です。酵素と微生物に特化した戦略を打ち出しています。洗剤、食品、飲料、バイオ燃料、肥料向けの酵素を提供しています。同社は上場会社ですが、生物医学およびバイオテクノロジー研究に特化したノボノルディスク財団傘下にあるノボホールディングスが議決権の70%を所有しております。

Associated British Foods(アソシエイティッド・ブリティッシュ・フーズ)

1935年にガーフィールド・ウェストン氏によって設立されたベーキング会社を源流とするアソシエイテッド・ブリティッシュ・フーズは、英国に本拠を置く食品成分・食品メーカーです。ベーキングパウダー、イースト菌やラクトース等の食品添加物に強みを持ちます。紅茶は英国王室御用達のトワイニングス(Twinings)ブランドを世界展開。トワイニングといえば、アール グレイ(EARL GREY、ベルガモットの香りが吹き付けられたさわやかな紅茶)が有名です。ファストファッションはPrimarkブランド展開しています。砂糖はAB SugarにてBritish Sugarブランドで展開しています。酵素は、AB Enzymes(ABエンザイムズ)で展開しています。ベーキング、非デンプン多糖、洗剤、プロテアーゼ、フィードといった酵素を製造・販売しています。さらに詳しく

Sensient Technologies(センシエント・テクノロジーズ)

米国に本拠を置く香料成分や着色、栄養成分等の添加物の開発メーカーです。

Croda(クローダ)

英国に本拠を置く成分メーカーです。天然油脂や化粧品等の成分の開発を行なっています。

味の素

日本を代表する調味料メーカーです。アミノ酸をベースに食品成分分野も強化しています。

Kemin(ケミン)

米国に本拠を置く食品成分・バイオメーカーです。色素等の添加物に強みを持ちます。非公開会社です。

Naturex(ナチュレックス)

フランスに本拠をおく食品成分メーカーです。天然由来の色素、保存剤、健康補助食品素材に強みを持っており、2018年にスイスのジボダンが買収をしました。

参照したデータの詳細情報について


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