ジボダンの市場シェアと事業内容の分析

Givaudan(ジボダン)は、1768年に創設され、スイスに本拠を置きます。香り(フレグランス)と味(フレーバー)のジャイアントです。1946年に開校したパリのパフューマリースクールでは、フレグランスにかかるパフューマーのおよそ3分の1を育成しています。1963年に製薬メーカーのロシュ傘下に入りましたが、2000年に分社化しスイス証券取引所に上場しました。フレグランス部門はパリ、フレーバー部門は北米に本拠を置きます。

業績推移(年次)

2020年度売上高は約63億スイスフラン、営業利益率は約15%を超える水準となり、前年度比増収増益となりました。世界に46ヶ所の工場、約1万1,000人の従業員を有しています。

ジボダンの年次業績推移
ジボダンの年次業績推移

業績推移(半期)

2021年前期(1ー6月)は前年同期比増収増益となっています。

ジボダンの半期業績推移
ジボダンの半期業績推移

事業構成

売上高の約半分がフレーバー部門となります。フレーバー部門のエンドマーケット(販売先)の構成品では、飲料が約3割、調味料が約4割、菓子が約1割、乳製品が約1.5割程度です。要素となる、シトラス、ビーフ、チキン、コーヒー、デイリー、チーズ、ミント、ティー、ストロベリー、りんご、チェリー、ピーナツ、バニラといった数千種類ものフレーバーの性質を独自に分析し、原料の安定調達を行っていることが強みです。

売上高の残りの約半分弱がフレグランス部門です。フレグランスの中でも消費財向けが約7割と最も大きくなっています。化学由来の合成香料やパチュリ、ベチバー、イランイラン、トンカ豆、ベンゾイン、ラベンダー、サンダルウッド、バニラ等の天然香料を用いて調香を行っています。

地域別売上高では、欧州・アフリカ・中東地域が最大です。続いてアジア・オセアニア地域、北米、南米地域と続いています。売上高成長率では北米地域の伸びが大きいのが特徴です。

ジボダンの売上構成(2020年度)
ジボダンの売上構成(2020年度)

M&A(合併買収)の動向

製品・地域補完のために積極的に買収を行っています。

2002年 ネスレのフレーバー部門FIS社を買収
2003年 発酵技術に優れた米国の企業IBF社を買収
2007年 クエスト・インターナショナル社を買収
2014年 野菜や微生物、微細藻類由来の化粧品有効成分に強みを持つソリアンス社を買収
2015年 生体触媒、メタゲノミクス、生化学的合成に強みを有するインデュケム・ホールディング社の買収し、化粧品有効成分事業へ進出。
2016年 コナグラフーズ社のスパイステック・フレーバーズ&シーズニングス事業の買収。セイボリー分野の強化。
2017年 シーフード成分に強いアクティブ・インターナショナル(Activ International)の買収
2017年 ナチュラルチーズなどの乳製品原料に強いヴィカ(Vika B.V.)の買収
2018年 エクスプレシオン・パフュメ社(Expressions Parfumées)の買収
2018年 フルーツジュースに強いセントロフロラ・ニュートラ(Centroflora Nutra)の買収
2018年 エクスプレッションズ・パフュメ(Expressions Parfumées)の買収
2018年 植物由来の天然成分に強いフランスのナチュレックスを買収
2021年 メイクアップやスキンケア向けの製品を手がける伊b.kolorの25%の株式を買収

株主構成

ジボダンの直近期末時点の株主構成は以下の通りとなります。ビル&メリンダ・ゲイツ財団が筆頭株主になっている点が特徴と言えます。

ジボダンの株主構成(直近期末時点)

ジボダンの株主構成(直近期末時点)

株価パフォーマンス

ジボダンとインデックスの株価パフォーマンス比較

2022年01月22日の前営業日終値までの過去1年間の株価パフォーマンスを、インデックス(MSCIオールカントリー)の同期間のパフォーマンスと比較しています。
為替は現地通貨建(為替調整前)で計算をしております。
サーバーの都合によりデータが表示されない場合があります。その際はリロードもしくは時間を置いて再度ご訪問下さい。

市場シェア

市場シェア

香料業界の世界市場シェアの分析

香料メーカーの世界ランキング、市場シェア、業界再編や市場規模について分析しています。ジボダン、IFF、フィルメニック、シムライズ、高砂香料、マンフィス、長谷川香料等の世界大手香料会社の動向も掲載しています。IFFによるフルトロムやデュポンニュートリション買収等業界再編が続いています。
2021.12.14