アボットラボラトリーズ(Abbotto Laboratories)は、1888年に創業した米国に本拠を置く医療機器・診断薬・栄養補助食品メーカーです。心血管治療関連に強みがあります。ベビーフードや後発医薬品も展開しています。2016年に米医療機器メーカーでペースメーカーやカテーテル器具に強いセント・ジュード・メディカルを買収しました。ベビーフード事業にはGo & Grow、EleCare、PediaSureといったブランドがあります。
2019年度
売上高は31,904百万ドルで、前年度比4%増となりました。営業利益は4,532百万ドルになりました。営業利益率は14%になりました。売上の増加は、全てのセグメントで販売量が増加したためです。
2020年度
売上高は34,608百万ドルで、前年度比8%増となりました。営業利益は5,357百万ドルになりました。営業利益率は15%になりました。売上高の増加は、診断機器セグメントと栄養製品セグメントの販売量が増加したためです。
2021年度
売上高は43,075百万ドルで、前年度比24%増となりました。営業利益は8,425百万ドルになりました。営業利益率は20%になりました。売上の増加は、全てのセグメントで販売量が増加したためです。粗利率は1.7ポイント上昇しました。これは販売量の増加、製造稼働率の向上、無形資産の減損額の減少が影響したためです。
2022年度
売上高は43,653百万ドルで、前年度比1%増となりました。営業利益は8,362百万ドルになりました。営業利益率は19%になりました。売上高の増加は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を検出するための診断検査の需要の増加と、既存の医薬品および医療機器セグメントの成長を反映していますが、栄養製品の売上高の減少によって部分的に相殺されました。
2023年度
売上高は40,109百万ドルで、前年度比8%減となりました。営業利益は6,478百万ドルになりました。営業利益率は16%になりました。売上高の減少は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を検出するための診断検査の需要の減少を反映していますが、医療機器、既成医薬品、栄養製品部門の売上高の増加によって部分的に相殺されました。粗利率は0.7ポイント減少しました。これは新型コロナウイルス感染症検査の売上減少や外国為替などが影響した為です。
2022年第4四半期(10ー12月)
売上高は10,091百万ドルになりました。営業利益は1,304百万ドル、営業利益率は13%になりました。
2023年第1四半期(1ー3月)
売上高は9,747百万ドルになりました。営業利益は1,509百万ドル、営業利益率は15%になりました。
2023年第2四半期(4ー6月)
売上高は9,978百万ドルになりました。営業利益は1,542百万ドル、営業利益率は15%になりました。
2023年第3四半期(7ー9月)
売上高は10,143百万ドルになりました。営業利益は1,647百万ドル、営業利益率は16%になりました。
2023年第4四半期(10ー12月)
売上高は10,241百万ドルになりました。営業利益は1,780百万ドル、営業利益率は17%になりました。
希薄化後EPSは前年度比17%減の3.26ドルになりました。1株当たりの配当は前年度比8%増の2.08ドルになりました。配当性向は64%になりました。
セグメントは、後発薬、栄養製品、診断機器、医療機器に分類されます。セグメント別の売り上げ構成は以下の通りです。
後発薬
ジェネリック医薬品の製造販売を行っています。
栄養製品
成人・小児用栄養製品の製造販売を行っています。
診断測定機器
医療機器
リズム管理、電気生理、心不全、血管、心臓、神経調節、糖尿病治療機器(血糖値測定機「フリースタイルリブレ」など)を開発しています。
2013年 バイオ新薬事業を分社化(現アッヴィ)
2014年 先進国向け後発医薬品事業をマイラン(現ヴィアトリス)に売却
2016年 セントジュードメディカルを買収
2021年 低侵襲血栓除去システムを開発するWalk Vascularを買収
2023年 アテローム切除術システムを備えた医療機器を手掛けるCardiovascular Systemsの買収を完了
2023年 糖尿病患者向けのスマートインスリン管理システムを開発するBigfoot Biomedicalの買収を完了