鉄道信号業界

鉄道信号業界の世界シェアと市場規模について分析をしています。シーメンス、タレス、日立、ボンバルディア、アルストム等の大手鉄道信号会社の動向も掲載しています。

市場シェア

「鉄道信号の世界売上高ランキング(2020年版)」に記載されている各社の売上高を分子に、市場規模を分母にして、2019年の鉄道信号業界の市場シェアを簡易に算出すると、1位はCRSC/中国鉄路通信信号の16%、2位はSiemense/シーメンスの12%、3位はThales/タレスの6%となります。

2019年鉄道信号業界シェアランキング

1位    CRSC    /中国鉄路通信信号    16%

2位    Siemense/シーメンス    12%

3位    Thales    /タレス    6%

4位    Alstom    /アルストム    5%

5位    HItachi Rail STS/日立レールSTS    4%

6位    Bombardier/ボンバルディア    3%

市場規模

調査会社のMarket and Marketsによれば2018年の鉄道マネジメントシステムの市場規模は345億ドルです。

鉄道信号よりも大枠の市場定義ではありますが、当サイトでは345億ドルと市場規模として採用しております・

The railway management system market is expected to grow from USD 34.50 billion in 2018 to USD 56.18 billion by 2023, at a compound annual growth rate (CAGR) of 10.2% during the forecast period.

Market and Markets

主要な鉄道信号会社の一覧

CRSC    /中国鉄路通信信号

中国の大手鉄道通信・信号機大手です。中国国内の高速鉄道への通信・信号システムでは高いシェアを誇ります。外資系会社の中国の鉄道市場への参入は規制があり難しく、旺盛な国内需要を背景に世界最大の信号会社となっています。

Siemense/シーメンス

独ミュンヘンに本拠を置く大手総合電機メーカーです。1847年に、ヴェルナー・フォン・ジーメンス (Werner von Siemens) によって設立されました。世界初の電車を製造したことでも有名です。事業範囲は電力、交通システム、家電、医療等と社会インフラ全般に及びます。モノ作りのデジタル化、産業機器のIoT化を含むインダストリー4.0を提唱し、強力に推進しています。米国のライバルであったGEと同じように再編を通じて、その時々の社会ニーズに即した組織体と作り上げる柔軟性のある経営を行っています。鉄道車両はグループ内のモビリティー事業本部が担当をしています。ICEで知られるドイツの高速鉄道も手掛けています。2017年に鉄道車両部門でアルストムと経営統合を発表しました。2019年に欧州委員会がアルストムとの経営統合を認めず破綻した経緯があります。鉄道信号にも強みを持ちます。

シーメンスの過去の再編

1999年 半導体事業を分社化しインフィニオン・テクノロジーを設立

2001年 製造管理ソフトウェアのイタリアのORSIの買収

2004年 メーター大手のランディスギアを投資ファンドに売却

2007年 3次元CADソフト大手のUGSを買収

2011年 バイオ製造ソフトのブラジルのアクティブの買収

2011年 産業用ソフトの米ビスタジーの買収

2012年 3次元シュミレーションソフトのLMSインターナショナルの買収

2012年 フランスのソフトウェア会社のキネオ買収

2013年 水関連事業を投資ファンドのAEAに売却

2013年 携帯事業をフィンランドのノキアに売却

2013年 製品ライフサイクル管理ソフトのドイツのテシコを買収

2013年 生産計画ソフトの英国のぷリアクターの買収

2014年 油田装置メーカーの米ドレッサー・ランド・グループを買収

2014年 ボッシュに家電事業を売却

2014年 補聴器事業を投資ファンドのEQTへ売却

2016年 米国の半導体設計ソフトのメンター・グラフィックスを買収

2016年 風力発電機の分野でスペインのガメサと経営統合

2016年 3Dプリントメーカーの英マテリアルズ・ソリューションズを買収

2016年 米国の産業用シュミレーションソフトのCDアダプコを買収

2018年 米国のローコードソフトウェアプラットフォーム会社のMendixを買収

2018年 ヘルスケア事業を手掛けるSiemens  Healthineers社を分社化上場

2019年 航空機向けの電気駆動部門をロールス・ロイスに売却

Thales /タレス

フランスに本拠をおく防衛・重電メーカーです。前身はThomson-CSF社で、現在は航空関連の電子サービス(Flight avionics)、衛星、鉄道信号、防衛セキュリティ、本人認証サービス等の分野を手掛けています。

Alstom/アルストム

仏大手メーカーです。発電設備、送電設備、鉄道車両の製造を行っています。Alstomグループ内では鉄道車両はAlstom Transportが担当しています。フランスの高速鉄道の代名詞のTGVを手掛けた高い技術力を有します。GEがAlstomの送発電事業を買収し、AlstomがGEの鉄道車両事業を買収しました。鉄道信号にも強みを持ちます。2017年に鉄道事業をSiemens(シーメンス、独)と経営統合の発表をしましたが、2019年に規制当局の承認が得られず断念しております。2020年にボンバルディアの鉄道車両・信号部門の買収を発表しました。

HItachi Rail STS/日立レールSTS

日立製作所が2015年に買収したイタリアのアンサルドSTSを源流とします。日立レールSTSへと社名変更をしています。

Bombardier/ボンバルディア

カナダのケベック州に本拠を置く航空機・鉄道車両の大手メーカーです。2001年にAdtranz(アドトランツ、独)を買収して鉄道車両事業へ参入しました。鉄道車両製造はBombardier Rail Transportationが行っています。地下鉄・都市鉄道に強みを持ちます。2020年アルストムとの経営統合を発表しました。

鉄道信号業界の参考書

鉄道信号業界のページを作成するにあたり、以下の書籍を参考にしています。

鉄道の基礎知識 [単行本(ソフトカバー)]

図解鉄道知識 [Kindle版]

標識と信号で広がる鉄の世界 [単行本]

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