活性炭業界の世界市場シェアの分析

活性炭業界の世界シェアと市場規模について分析をしています。クラレ、キャボット、ジャコビ、インゲビティ、クラレ、大阪ガス等の世界大手活性炭メーカーの動向も掲載しています。

世界市場シェア

最新業界別売上高世界ランキング第5巻に記載の活性炭メーカー各社の売上高を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして2019年の市場シェアを簡易に試算しますと、1位はキャボットコーポレーション、2位はインゲビティ、3位はクラレとなります。

1位 キャボットコーポレーション 53%
2位 インゲビティ 21%
3位 クラレ 13%
4位 大阪ガス 5%
5位 福建元力活性炭 3%

市場規模

調査会社のグランビューリサーチによれば、2018年の活性炭市場の規模は47億ドルです。2019年から2025年の年平均成長率は17.5%を見込みます。調査会社のマーケットデータフォーキャストによれば2020年の同業界の規模は62億ドルです。2025年にかけて年平均9.5%での成長を見込みます。当サイトでは、活性炭業界の市場シェアを計算するにあたり、市場規模を62億ドルとしております。

活性炭とは?
活性炭とは、石炭やヤシ殻等を高温で熱することでできた網目状の孔(微細孔)構造を持つ炭素の総称です。物質を吸着する力があり、水の浄水、空気の浄化、電極、気体の分離といった場面で使用されています。石炭火力発電所の排ガス装置としても使われてます。活性炭の中でも高機能品分野は高い成長をしています。

活性炭業界の世界大手企業の動向

クラレ
日本を代表する機能性化学メーカーです。2017年に米国に本拠を置く活性炭の大手メーカーであるCalgon Carbon(カルゴンカーボン)を買収し、活性炭事業を強化しています。同社は石炭や木材からの活性炭に強みを持ち、汚水処理も手掛けています。仏アルケマ社から活性炭事業のCecaを買収する等して事業を展開していました。

Cabot Corporation(キャボットコーポレーション)
米国に本拠を置く特殊化学品大手です。活性炭事業でも世界大手級です。ニューヨーク証券取引所に上場しています。2012年に活性炭メーカーのノリット(Norit)を買収しました。

大阪ガス
日本の大手ガス会社です。子会社である大阪ガスケミカルが活性炭事業を展開しています。2013年に欧州事業に強みを持つスウェーデンに本拠を置く活性炭メーカーであるJacobi Carbons(ジャコビカーボンズ)を買収しました。

Ingevity(インゲビティ)
米国に本拠を置く自動車向けの素材メーカーです。2015年に包装材大手のMeadWestvaco(メッドウェストヴェイコー)と RockTenn(ロックテン)が経営統合して誕生したWestRock(ウェストロック)より分社化して誕生しました。

ADA Carbon Solusions(ADAカーボンソリューションズ)
2008年に設立された米国に本拠を置く活性炭メーカーです。Energy Capital傘下にあります。

Fujian Yuanli(福建元力活性炭)
中国に本拠を置く活性炭メーカーです。

活性炭業界の再編
2012年 キャボットが同業のノリットを買収
2013年 大阪ガスがジャコビを買収
2015年 ウェストロックよりインゲビティが分社化独立
2016年 カルゴンカーボンが仏アルケマよりCecaを買収

業界関連書籍
吸着・分離材料の設計,性能評価と新しい応用
活性炭ハンドブック
活性炭読本

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