活性炭業界の世界市場シェアの分析

活性炭業界の世界シェアと市場規模について分析をしています。クラレ、キャボット、インゲビティ、クラレ、大阪ガスといった活性炭に強いメーカーの概要や動向も掲載しています。

世界市場シェア

活性炭メーカー各社の2020年度の売上高(⇒参照したデータの詳細情報)を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして、2020年の活性炭業界の市場シェアを簡易に試算しますと、1位はクラレ、2位はインゲビティ、3位は大阪ガスとなります。

活性炭メーカーの世界市場シェアと業界ランキング(2020年)

順位社名世界シェア
1位クラレ19.81%
2位インゲビティ12.75%
3位大阪ガス7.31%
4位キャボットコーポレーション6.25%
5位福建元力活性炭3.26%
活性炭メーカーの世界市場シェアと業界ランキング(2020年)©業界再編の動向

活性炭業界の世界シェア(2020年)
活性炭業界の世界シェア(2020年)

市場規模

当データベースでは、2020年の活性炭業界の市場規模を40億ドルとしております。参照した各種調査会社のデータは次の通りです。
調査会社のエキスパートマーケットリサーチによると、2020年の同業界の市場規模は39.3億ドルとなります。2026年にかけて年平均8%での成長を見込んでいます。
調査会社のグランビューリサーチによれば、2018年の活性炭市場の規模は47億ドルです。2019年から2025年の年平均成長率は17.5%を見込みます。
調査会社のマーケットデータフォーキャストによれば2021年の同業界の規模は82.3億ドルです。2026年にかけて年平均11.46%での成長を見込みます。⇒参照したデータの詳細情報

活性炭とは?

活性炭の作り方

活性炭とは、石炭やヤシ殻等を高温で熱することでできた網目状の孔(微細孔)構造を持つ炭素の総称です。物質を吸着する力があり、水の浄水、空気の浄化、電極、気体の分離といった場面で使用されています。石炭火力発電所の排ガス装置としても使われています。活性炭の中でも高機能品分野は高い成長をしています。

業界のM&Aと再編

2012年 キャボットが同業のノリットを買収
2013年 大阪ガスがジャコビを買収
2015年 ウェストロックよりインゲビティが分社化独立
2016年 カルゴンカーボンが仏アルケマよりCecaを買収

活性炭業界の世界大手企業の動向

クラレ

日本を代表する機能性化学メーカーです。2017年に米国に本拠を置く活性炭の大手メーカーであるCalgon Carbon(カルゴンカーボン)を買収し、活性炭事業を強化しています。同社は石炭や木材からの活性炭に強みを持ち、汚水処理も手掛けています。仏アルケマ社から活性炭事業のCecaを買収する等して事業を展開していました。

アルケマについて

フランスを代表する機能性化学メーカーです。石油メジャーのTotalから2004年に分社化して誕生しました。接着剤、パフォーマンスマテリアル、コーティング事業が3分柱です。2021年にPMMA事業を合成ゴム大手メーカーであるTrinseoへ売却しました。さらに詳しく

Cabot Corporation(キャボットコーポレーション)

1882年に設立された米国に本拠を置く特殊化学品大手です。活性炭事業でも世界大手級です。ニューヨーク証券取引所に上場しています。2012年に活性炭メーカーのノリット(Norit)を買収しました。

大阪ガス

日本の大手ガス会社です。子会社である大阪ガスケミカルが活性炭事業を展開しています。2013年に欧州事業に強みを持つスウェーデンに本拠を置く活性炭メーカーであるJacobi Carbons(ジャコビカーボンズ)を買収しました。

Ingevity(インゲビティ)

米国に本拠を置く自動車向けの素材メーカーです。2015年に包装材大手のMeadWestvaco(メッドウェストヴェイコー)と RockTenn(ロックテン)が経営統合して誕生したWestRock(ウェストロック)より分社化して誕生しました。

ADA Carbon Solusions(ADAカーボンソリューションズ)

2008年に設立された米国に本拠を置く活性炭メーカーです。Energy Capital傘下にあります。

Fujian Yuanli(福建元力活性炭)

中国に本拠を置く活性炭メーカーです。

参照したデータの詳細情報について


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