モーター業界の世界市場シェアの分析

モーター業界の世界市場シェアと市場規模の情報について分析をしています。ABB、シーメンス、日本電産、WEG、ジョンソンエレクトリック、ウーロンエレクトリックドライブ、東元電気等の大手モーターメーカーの動向も掲載しています。

モーター業界の世界市場シェア(2019年)

最新業界別売上高世界ランキング第7巻」に記載のモーター製造会社各社の売上高を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして2019年の市場シェアを簡易に試算しますと、以下の順位となります。

1位 日本電産 14%
2位 シーメンス 11%
3位 ABB 7%
4位 ウーロンエレクトリックドライブ 5%
5位 ロックウェルオートメーション 4%
6位 ジョンソンエレクトリック 3%
7位 WEG 2.4%
8位 東元電気 1.6%
2019年のモーター業界の世界シェア1位は日本電産、2位はシーメンス、3位はABBとなります。

市場規模

当サイトでは、調査会社等の公表データを参考にし、モーター業界の2019年の世界市場規模を1000億ドルとして市場シェアを計算しております。参照にしたデータは以下の通りです。
調査会社のフォーチュンビジネスインサイツによると、2018年の同業界の市場規模は1077億ドルです。2026年にかけて年平均5.7%での成長を見込みます。調査会社のアライドマーケットリサーチでは、2017年の同業界の規模を969億ドルとしております。2025年にかけて4.5%での成長を見込みます。調査会社のグランドビューリサーチによると、2020年の同業界の規模は1427億ドルです。2028年にかけて6.4%での成長を見込みます。⇒参照したデータの詳細情報

モーターの種類と構造

モーターの種類は大きく分けて、DC型であるブラシ付きのモーター(ブラシ付き、コアレス)、ブラシなしのモーター(コアレス、ステッピング、ファン)とAC型であるACモーター(インジェクション、シンクロナス、ユニバーサル等)ががあります。モーターの主要な部品は、電線、鉄心、絶縁体、永久磁石の4種類あります。最近では電気自動車向けのモーター(EVモーター)開発競争が過熱して、電磁石型や永久磁石型の特性を組み合わせることで、鉄心に用いられる電磁鋼板の改良が行われています。

主要モーターメーカーの動向

ABB

ABB(エービービー)は、スイスに本拠を置く重電・重工業大手です。ABBはAsea Brown Boveri(アセア・ブラウン・ボベリ)の略です。1988年にスウェーデンのアセアとスイスのブラウン・ボベリが経営統合して誕生しました。アセアとブラウン・ボベリは1890年代に創業された両国を代表する老舗重電メーカーです。発電・送変電機器と自動化機器やソフトウェア事業に強みを持ちます。原子力発電と火力発電における発電機器事業は、それぞれWestinghouse(ウェスティングハウス)とAlstom(アルストム)に売却し撤退しました。2018年にGEよりエレクトリフィケーション事業を行うGEインダストリアルソリューションを買収しました。2020年は電力システムやパワーグリッド事業を日立に売却し、事業ポートフォリオの入れ替えを行っています。さらに詳しく

Siemens(シーメンス)

シーメンス(Siemens AG)は、ドイツのミュンヘンに本拠を置く大手総合電機メーカーです。1847年に、ヴェルナー・フォン・ジーメンス (Werner von Siemens) によって設立されました。世界初の電車を製造したことでも有名です。事業範囲は電力、交通システム、家電、医療等と社会インフラ全般に及びます。事業のポートフォリオを組み替えながら、モノ作りのデジタル化や産業機器のIoT化を含むインダストリー4.0を提唱し、強力に推進しています。米国のライバルであったGEと同じように再編を通じて、その時々の社会ニーズに即した組織体を作り上げる柔軟性のある経営を行っています。鉄道車両はグループ内のモビリティ事業本部が担当しています。ICEで知られるドイツの高速鉄道も手掛けています。2017年には鉄道車両部門でアルストムと経営統合を発表しましたが、2019年に欧州委員会がアルストムとの経営統合を承認せず遂行されませんでした。鉄道信号にも強みを持ち、上位株主には、象徴としてのシーメンス家が引き続き残っています。さらに詳しく

日本電産

日本を代表するモーターメーカーです。HDD用モーターやCD・DVD用モーター等で圧倒的な強みを持ちます。産業用モーターはエマソンエレクトリックから産業用モーター事業を買収し強化しています。精密小型モーター(HDDモーターを含む)、車載モーター、家電・産業用モーター、機器装置モーターが主軸です。

エマソンエレクトリックについて

Emerson Electric(エマソンエレクトリック)は米国を代表するコングロマリット企業です。電源設備や精密空調等の分野で事業を展開しています。プラント向けのプロセスオートメーションにも強みを持ちます。オートメーション分野の強化に向け、選択と集中を図っています。

2016年 モーター・ドライブ、発電事業であるLeroy-SomerとControl Techniquesを日本電産へ売却
2016年 データセンター向けの電源やスイッチ等を手掛けるNetwork Power事業を投資ファンドのプラチナムエクイティへ売却
2016年 制御弁に強いPentair Valves & Controlsを買収
2016年 コールドチェーンマネジメントに強いPakSense&Locus Traxxを買収
2018年 プログラマブル・ロジック・コントローラ(PLC)に強いIntelligent PlatformsをGEから買収
2020年 IoTプロバイダーのProgea Groupを買収

 

WEG

ブラジルに本拠を置く電動機会社です。モーター、オートメーションプロセス、トランスミッション、発電機、コーティング等の分野を手掛けています。地域では中南米に強みを持ちます。

TECO Electric and Machinery(東元電気)

台湾に本拠を置く産業用モーターメーカーです。ウェスティンハウスのモーター事業を買収しています。

Rockwell Automation(ロックウェルオートメーション)

1903年に創業された米国のプロセス&ファクトリーオートメーション大手です。クレーンのモーターコントロール等に強みを持ちます。2001年にアビオニクス事業とオートメーション事業に分社化されました。アビオニクス事業はロックウェルコリンズとして、その後ユナイテッドテクノロジーズ社と経営統合をしております。

Regal Beloit(リーガルベロイト)

米国に本拠を置く産業用モーター会社です。

Johnson Electric(ジョンソンエレクトリック)

1959年に香港で設立された産業用モーター&アクチュエーター大手です。ジョンソンモーターで展開しています。自動車向けのアクチュエーターも手掛けています。

Wolong Electric Drive(ウーロンエレクトリックドライブ)

中国に本拠をおくモーターメーカーです。2002年6月に上海証券取引所に上場しています。モーターが主力ですが、送電機器やバッテリー等の製造も行っています。産業用モーターの分野では、オーストリアのATBグループ、イタリアSIRやOLI、GEのモーター事業等を買収しています。

参照したデータの詳細情報について


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