おむつ・衛生用品業界の世界市場シェアの分析
  • 市場シェア

おむつ・衛生用品業界の世界市場シェアの分析

おむつ・衛生用品メーカーの世界市場シェアと市場規模についての情報を分析しています。キンバリー・クラーク、ユニチャーム、P&G、エシティ、花王といった紙おむつの世界大手メーカーの動向も掲載しています。

【市場シェア】

おむつ・衛生用品各社の2021年度の売上高を分子に、市場規模を分母にして、2021年のおむつ業界の世界市場シェアを簡易に算出すると、1位はP&G、2位はキンバリー・クラーク、3位はエシティとなります。⇒参照したデータの詳細情報

おむつ業界の世界市場シェア(2021年)

順位会社名市場シェア
1位P&G16.6%
2位キンバリークラーク14.1%
3位エシティ11.0%
4位ユニチャーム7.5%
5位オンテックス3.1%
7位花王2.6%
8位恒安国際1.3%
おむつ業界の世界シェア(2021年) ©ディールラボ
おむつ業界の世界シェア(売上高ベース、2021年)
おむつ業界の世界シェア(売上高ベース、2021年)

世界1位はアメリカのP&Gとなります。2位はキンバリー・クラークです。3位は、スヴェンスカ・セルローサから分社化したエシティ、4位は日本のユニチャームが入っております。5位はベルギーのオンテックスとなっています。

【市場規模】

当サイトでは、各種統計データを参照にして、2021年のおむつ業界の世界市場規模を729億ドルとしております。参照にしたデータは以下の通りとなります。

調査会社のアイマークによれば、2019年の同市場の規模は690億ドル、2020年は695億ドル、2021年は729億ドルと推計されています。2027年にかけて、年平均8.1%で成長し、同年には1143億ドルへと拡大することが見込まれます。⇒参照したデータの詳細情報

世界的に人口増加が今後も継続すると見込まれ、先進国では大人向けのおむつ、新興国では出生率の高さからベビーおよび子供向けのおむつが成長すると見込まれます。使い捨ての紙おむつは、環境問題から生分解性の素材開発も加速しています。

市場規模成長率見込み
2021年729億ドル8.1%
2020年695億ドル
2019年690億ドル5.7%
おむつ・衛生用品の市場規模の推移©ディールラボ

【会社の概要】

P&G(プロクター&ギャンブル)

P&G(プロクター&ギャンブル)は、米国に本拠を置く世界最大級の日用品メーカーで、1837年にウィリアム・プロクター氏とジェームズ・ギャンブル氏によって設立されました。日用品業界屈指の商品開発力・マーケティング力を誇っています。取り扱っている分野は、トイレタリー、ファミリーケア、ファブリックケア、ホームケア、ヘアケア、スキンケア、オーラルケアといった広範囲の消費財で、いずれもブランド力のある商品を展開しているのが特徴です。さらに詳しく

Kimberly Clark(キンバリー・クラーク)

Kimberly Clark(キンバリー・クラーク)は、1872年に設立された米国のテキサス州に本拠を置くおむつ等の衛生用品及びティッシュメーカーです。おむつは、Huggies(ハギーズ)、Pull-Ups、Little Swimmers、GoodNites、DryNites、Kotexなどのブランドで展開し、不織布も内製しています。Kleenex(クリネックス)やScottブランド等のブランドでティッシュにも強みを持ちます。消費者向けだけでなく業務用でも展開しています。2014年にヘルスケア部門をスピンオフ(現Avanos Medical、アバノスメディカル)しました。さらに詳しく

Uni Charm(ユニチャーム)

日本を代表する生理用品・おむつメーカーです。おむつとペットケアが事業の日本柱です。おむつでは、『ムーニー』や『マミーポコ』ブランドで日本では圧倒的な存在感を示します。2018年にタイの紙おむつメーカーで、子供向けではBabyLove、PetPeやFitti、大人用ではCertainty等のブランドを手掛けるDSGTを買収しています。

エシティ(Essity)

スウェーデンに本拠を置く製紙大手であるSCA(スヴェンスカ・セルローサ)から分社化した衛生用品会社です。2017年にパーソナルケア用品部門がエシティ(Essity)として分社化上場しています。同部門は、スヴェンスカ・セルローサが、1975年に買収をしたパーソナルケア大手のメンリッケ(Mölnlycke)を源流としています。個人向けの衛生用品、ティッシュ、医療機関向け衛生用品が事業の柱となっています。

「エシティのブランド一覧」

エシティのブランド一一覧
(出所:エシティ(Essity))

Drypers、Pequeñin、lotus、Liberoブランドの幼児向け紙おむつ等を世界展開しています。同社によると、日本でも展開する「TENA(テーナ)」は排泄ケア用品では世界1位です。

エシティ(Essity)のブランド
出所:エシティ(Essity)

Hayat Holdings

1937年に設立されたトルコのコングロマリットのKigili Group(キギリ・グループ)傘下の紙おむつメーカーです。Molfixブランドの紙おむつを新興国を中心に展開しています。

花王

花王は、1940年に日本有機として設立された日本を代表する化粧品・日用品メーカーです。ビューティケア、ファブリック&ホームケア、ケミカルとヒューマンヘルスケアの4事業を柱に展開しています。アタック、ハイター、ビオレ、メリーズブランドなどのブランドを有しています。2005年にカネボウから化粧品事業を買収しています。さらに詳しく

Ontex(オンテックス)

ベルギーに本拠を置くパーソナル衛生用品メーカーです。幼児、女性および高齢者向けの製品を提供。元々は病院向け衛星用品メーカーとして自社ブランドを保有していなかったが、2011年にLille Healthcare 、2013年にイタリアのSerenity brands、2016年にメキシコのGrupo P.I Mabe、2017年にブラジルのHypermarcasの個人向け衛生用品事業を買収して、自社ブランドを保有。欧州以外でも、ロシア、中東、アフリカ、ブラジル、メキシコ等の新興国で展開

オンテックスの地域別事業展開の概要
出所:Ontexホームページ

恒安国際(Hengan International、 ハンアン・インターナショナル)

中国の衛生用品大手です。紙おむつでは「安児楽」や「安而康」等のブランドを展開しています。「テーナ」ブランドで紙おむつを展開する維達国際控股(ビンダ・インターナショナル)が競合大手です。

参照したデータの詳細情報について


参照したデータは以下の通りです。リンク切れなどありましたら、お問い合わせのページからご連絡頂けますと大変有難く存じます。

おむつ業界売上高ランキング

参照した市場規模の情報

シェアをする

  • facebook
  • hatebu
  • linkedin
  • line
EN