ゼネコン・建設業界の世界市場シェアの分析

ゼネコン・建設業界の世界市場シェアと市場規模について分析をしています。中国中鉄、中国鉄建、中国建築、中国交通建設、バンシ、ACS、ブイグ等世界の建設大手の動向も掲載しています。

世界市場シェア

「業界ランキング研究所」が公表した「建築会社の世界売上高ランキング(2020年版)」の売上高の情報を分子に、「業界別世界の市場規模の分析」に記載の2017年の建設業界の市場規模を分母に世界市場シェアを計算すると、1位は中国建築、2位は中国中鉄、3位は中国鉄建、4位は中国交通建設と、中国の建設会社が上位を独占する形となっています。

1位 中国建築 15.7%
2位 中国中鉄 9.4%
3位 中国鉄建 9.2%
4位 中国交通建設 6.1%
5位 バンシ 4.2%
6位 ACSグループ 3.4%
7位 ブイグ 3.3%
8位 ベクテル 1.7%
9位 鹿島建設 1.5%
10位 エファージュ 1.4%
11位 スカンスカ 1.4%
12位 大成建設 1.3%
13位 清水建設 1.2%
14位 竹中工務店 1.0%
15位 キーウィット 0.7%
16位 ロイヤルバムグループ 0.6%

中国勢は、中国政府の内需拡大に伴う国内の旺盛な建設需要を謳歌し、世界1位~4位を独占です。世界の建設市場の約3割をしめています。5位はフランスのバンシ、6位はスペイン・ドイツ系のACSグループ、7位はフランスのブイグ、8位は米国のベクテル、9位は日本の鹿島建設となります。

市場規模

調査会社のビジネスリサーチカンパニーによれば2019年の建設業界の市場規模は12.7兆ドルです。2023年には15.5兆ドルまで成長すると見込まれます。調査会社のリポートリンカーによれば、2019年の同業界の市場規模は9080億ドルです。2020年~2027年までに4.6%で成長をすると見込まれます。当サイトでは市場シェア算定にあたり、市場規模を12.7兆ドルとしています。

世界の主要建設会社

China Railway Group(中国中鉄、CREC)

China Railway Enginering Corporation(中国鉄路工程総公司)が支配する中国政府系の建設会社です。鉄道部の建設局と設計局を源流としています。北京~上海高速鉄道や上海~南京都市部鉄道といった鉄道建設や交通インフラ工事に強みを持ちます。アフリカ等の地域への海外進出も積極的です。

China State Construction Engineering(中国建築、CSCEC)

国家建工総局の改組し 1982 年に設立されました。建物、道路、公共施設の分野で設計、建設、開発等を一貫して対応することができる総合ゼネコンの雄です。海外の建設でも、タイ王国ラーマ八世橋、米国のヤンキーススタジアム駅、クウェートの中央銀行、コンゴの国道建設等の著名プロジェクトを多数手掛けています。その他、バハマ、ボツワナ、エジプト、ドバイ、赤道ギニアにも展開しています。上海証券取引所に上場しています。

China Railway Construction(中国鉄建、CRCC)

人民解放軍鉄道部隊を前身とする中国政府系の建設会社です。鉄道建設において中国中鉄と2強体制です。中国国務院の監督管理委員会が管理。鉄道建設や交通道路インフラ工事に特に強いですが、全分野でフルラインの建設を行うスーパーゼネコンでもあります。国内の鉄道プロジェクトはほぼ参画しています。中国初のモノレールや上海のリニアモーターカーの建設も行っています。海外展開にも積極的で香港、ナイジェリア、マカオ、アルジェリア、ナイジェリア、イスラエル、トルコ、タンザニア等の60か国以上で事業を展開しています。タンザニア-ザンビア間のタンザン鉄道プロジェクトが有名です。

China Communications Construction(中国交通建設、CCCC)

中国交通建設集団によって設立された建設会社です。中国の幹線道路網や港湾工事に強みを持つ建設大手です。マレーシア(ペナン第 2 橋)等の実績があります。

China Metallurgical Group(中国治金科工集団、MCC)

資源開発等に強みを持つ中国政府系のエンジニアリング会社です。2015年に中国国有企業で金属大手の中国五鉱集団(China Minmetals Corp)が買収しました。

VINCI(バンシ)

1899年に創業されたフランスに本拠を置く欧州最大手の建設会社です。ユーロネクスト市場に上場しています。

Grupo ACS(グルポACS)

スペインを代表する大手建設会社です。ドイツの同業大手のHOCHTIEF(ホッホティーフ)を傘下に保有しています。同社はドイツを代表する大手建設会社です。

BOUYGUES(ブイグ)

フランスの大手建設会社です。建設だけでなく、不動産、通信、メディア等幅広い分野に進出しいるコングロマリットです。

Bechtel(ベクテル)

米国を代表する建設会社です。発電所や空港等のインフラ関連のエンジニアリングや工事に強みを持ちます。フーバーダムの建設で有名です。

Eiffage(エファージュ)

フランスの4大建設会社の一角です。オーストラリアのシドニーのオペラハウスやルーブル美術館のピラミッド等を手掛けています。

Kiewit(キーウィット)

1884年に設立された米国に本拠をおく大手土木建設会社です。商業ビル、工業団地、スポーツ施設、病院等の建設を得意としています。

Royal BAM Group(ロイヤルバムグループ)

1869年に設立されたオランダの建設会社です。欧州域内でマンション、住宅、商業施設等の建設を行っています。

日本勢
清水建設、鹿島建設、大成建設、竹中工務店が総合ゼネコン・スーパーゼネコンと言われています。

業界関連図書

  • ゼネコン・建設業界のページを作成するにあたり、以下の書籍を参考にさせて頂きました。
    アフターコロナ 見えてきた7つのメガトレンド
    建設テック革命 アナログな建設産業が最新テクノロジーで生まれ変わる
    めざせ!1000年企業 地方総合建設会社が取り組む「理念経営」への挑戦 [単行本(ソフトカバー)]
    老朽橋探偵と学ぶ 謎解き! 橋の維持・補修 [単行本]
  • 施設参謀―――建設リスクを経営資源に変えるコンサルティング [単行本(ソフトカバー)]
    図解入門業界研究最新建設業界の動向とカラクリがよ~くわかる本 (How‐nual Industry Trend Guide Book) [単行本]
    図解入門業界研究最新土木業界の動向とカラクリがよ~くわかる本 (How‐nual Industry Trend Guide Book) [単行本]
    建設業界のしくみ (図解雑学) [単行本(ソフトカバー)]
  • 業界団体
  • 一般社団法人 海外建設協会(OCAJI)
  • 一般社団法人 日本建設業連合会
  • RICE 一般財団法人建設経済研究所

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