菓子・スナック・チョコ業界の世界市場シェア・売上高ランキング・市場規模・M&A(合併買収)について分析。ペプシコ、モンデリーズ、マース、ハーシー、フェレロなど菓子メーカーの動向や概要も掲載。
市場シェア
菓子メーカー各社の2024年度の売上高 ⇒参照したデータの詳細情報を分子に、後述する市場規模を分母にして、2021年の菓子業界の世界市場シェアを簡易に算出すると、1位はペプシコ、2位はモンデリーズ、3位はフェレロとなります。
菓子メーカー世界市場シェア(2024年)
| 順位 | Company name(English) | 企業名(日本語) | 市場シェア |
|---|---|---|---|
| 1位 | PepsiCo, Inc. | ペプシコ | 22.85% |
| 2位 | Mondelez International,Inc. | モンデリーズ | 12.31% |
| 3位 | Ferrero | フェレロ | 7.46% |
| 4位 | Mars | マース※ | 7.44% |
| 5位 | Hershey Company | ハーシー | 4.17% |
| 6位 | Nestle | ネスレ | 3.70% |
| 7位 | Kellanova | ケラノバ | 3.02% |
| 8位 | Lindt & Sprüngli | リンツ | 2.39% |
| 9位 | Campbell Soup Company | キャンベルスープ | 1.63% |
| 10位 | General Mills,INC. | ゼネラルミルズ | 1.61% |
| 11位 | Conagra Brands,INC. | コナグラ | 0.79% |
| 12位 | Lotte Co.,LTD. | ロッテ | 0.65% |
| 13位 | Three Squirrels | スリースクワーレルズ | 0.55% |
| 14位 | Yamazaki Baking | 山崎製パン | 0.47% |
| 15位 | Meiji Holdings Co.,Ltd | 明治HD | 0.44% |
| 16位 | Ezaki Glico Co.,Ltd. | 江崎グリコ | 0.17% |
※Mars社の売上高は非公開であるため、業界調査会社や公開情報に基づく推定値を用いています。

2024年の世界菓子メーカー市場は、引き続き米国・欧州勢が圧倒的な存在感を示す構図となりました。
首位はスナック菓子事業を核とするペプシコで、22.85%と2位以下を大きく引き離す突出したシェアを維持しています。2位のモンデリーズ(12.31%)は、オレオ・リッツなどグローバルブランドの成長が堅調で、依然として強力なポジションを確立。
3位のフェレロ(7.46%)、4位のマース(7.44%)は、チョコレートを中心としたブランド資産の高さが競争力の源泉となっています。5位にはハーシー(4.17%)、6位のネスレ(3.70%)、7位のケラノバ(3.02%)、8位のリンツ(2.39%)が続き、チョコレート領域に強みを持つ欧米大手が上位を固める結果となりました。
9位のキャンベルスープ(1.63%)、10位のゼネラルミルズ(1.61%)など食品総合メーカーもスナックセグメントで安定したシェアを確保しています。11位以下では、コナグラに続き、ロッテ(0.65%)、中国のスリースクワーレルズ(0.55%)、山崎製パン(0.47%)、明治HD(0.44%)、江崎グリコ(0.17%)とアジア勢が並びます。
【市場シェア】
当データベースでは、2024年の菓子メーカー業界の市場規模を2,687億ドルとしております。参照した各種調査データは次の通りとなります。
調査会社Precedence Research 社によると、2025年の同業界の市場規模は2,841億ドルです。2034年にかけて年平均5.7%で成長し、規模は4,678億ドルへと拡大することを見込んでいます。
| 年 | 市場規模 | 成長率見込み |
|---|---|---|
| 2024 | 2,687億ドル | – |
| 2025 | 2,841億ドル | |
| 2034 | 4,678億ドル | 5.7% |

【M&Aの動向】
1969年 キャドバリーが飲料大手のシュエップスと経営統合をしてキャドバリー・シュエップスが誕生
1985年 米国の乳製品大手カーネーション・カンパニーを買収
1986年 マーズによる米国のDove International社の買収
1988年 ネスレによるイタリアのパスタ大手のブイトーニ・ペルジーナグループを買収
1998年 ネスレによるキットカット等の菓子ブランドを持つ英ラウントリーズ・マッキントッシュ社の買収
1998年 フィリップモリスによるクラフトフーズ社の買収
1990年 クラフトフーズによるドイツのチョコ大手Jacobs Suchard社の買収
2000年 クラフトフーズとナビスコの経営統合
2000年 ネスレによる米国栄養バーのPowerbarの買収
2003年 ネスレによる米アイスクリーム大手Dreyer’s社(ドレイヤーズ )アイスクリームの買収
2008年 マーズによる米ガム大手William Wrigley Jr社(ウィリアム・リグリー・ジュニア)の買収
2010年 クラフトフーズによる英キャドベリー社の買収
2011年 ペプシによるブラジルのビスケット最大手Mabel(マベル)の買収
2011年 ネスレによる中国のスナック・キャンディ会社のHsu Fu Chi Internationalの買収
2012年 ケロッグによるプリングルスの米P&Gからの買収
2012年 クラフトフーズによるモンデリーズインタナショナル社の分社化
2014年 リンツによるRussell Stover Candiesの買収
2016年 JABがクリスピークリームドーナツを買収
2017年 ケロッグがChicago Bar Company(シカゴ・バー・カンパニー)を買収
2018年 ハーシーによるAmplify Snack BrandsとOne Brands(ワンブランズ)の買収
2018年 キャンベルスープがSnyder’s-Lance (スナイダーズ・ランス)を買収
2019年 ペプシコによるPioneer Foodの買収
2019年 フェレロがケロッグからクッキー事業を買収
2019年 MBKパートナーズがゴディバのアジア事業を買収
2019年 キャンベルスープがアーノッツ・ビスケットをKKRに売却
2021年 モンデリーズがオーストラリアのGourmet FoodとHu Master Holdingsを買収
2021年 ハーシーがヘルシー菓子のLily’s Sweetsを買収
2022年 ハーシーは、北米で急成長したスナックブランドDot’s Pretzelsを買収
2022年 マースは、Trü Frü(フルーツ系チョコ・スナックブランド)社を買収
2022年 モンデリーズは、栄養補助食品のエナジーバーを手掛けるクリフ・バーを買収
2022年 モンデリーズは、欧州王手のチピタ・グローバルSAを買収
2022年 モンデリーズは、メキシコの大手菓子メーカーリコリーノを買収
2023年 フェレロは、フルフィルニュートリションを買収
2025年 マースは、ケラノバを買収
【会社の概要】
PepsiCo, Inc.(ペプシコ)
ペプシコは、1898年に設立された米国に本拠を置く世界最大手の飲料・菓子メーカーです。飲料分野ではコカコーラと並ぶ世界最大手の一角で、ペプシコーラやゲータレードブランドで展開しています。菓子分野でも世界最大手級です。Lay’s、Doritos、Cheetos、SunChips等が代表的なスナックブランドとなっています。近年は高級水のLIFEWTRや買収したソーダストリーム等を通じて無糖飲料分野を強化しています。さらに詳しく
Mondelēz International, Inc.(モンデリーズ)
Mondelez International(モンデリーズ)は米国に本拠を置く大手菓子・食品メーカーです。食品・菓子大手のKraft Foods より分社化して誕生しました。Kraft Foods(クラフトフーズ)は北米事業に特化しています。Oreo(オレオ)やRitz(リッツ)、Cadbury(カドベリー)等のチョコ・ビスケット・スナックブランドも取り扱っています。さらに詳しく
Mars(マース)
Mars(マース)は米国に本拠を置く大手菓子メーカーです。マース家が所有する非公開会社です。Marsの読みは「マーズ」ではなく、「マース」です。2008年に買収したガムメーカーのWM Wrigley Jr(ウィリアム・リグレー・ジュニア)のブランド、Snickers(スニッカーズ)やM&M’sといったチョコレート菓子に強みを持っています。2014年にP&Gからペットフード事業を買収し、事業の多角化を推進しています。Pedigree、ROYAL CANIN等の有力ブランドを有しています。
Nestle(ネスレ)
ネスレは、1866年に薬剤師のアンリ・ネスレ氏によって設立されたスイスに本拠を置く世界最大級の総合食品・飲料メーカーです。食品ではパスタのブイトーニやコンソメのマギー等、飲料ではネスカフェやミロ、乳製品、菓子類ではKitKatやCrunch等のチョコレートのブランドにて世界展開しています。2018年以降、アクティビストファンドであるサードポイントからの要請で、事業ポートフォリオの再構築を急いでいます。2019年には、投資ファンドのEQTパートナーズ、アブダビ投資庁およびPSPインベストメントに、同社のスキンヘルスケア事業を売却しました。スキンヘルスケア事業は、Proactive(プロアクティブ)やCetaphil(セタフィル)などのにきび防止用の洗顔料、保湿剤などのスキンケア用品などを展開しています。2021年にはKKRから栄養補助食品大手ザ・バウンティフル・カンパニーの主要ブランドであるネイチャーズバウンティ、ソルガー、オステオバイフレックスを買収しました。さらに詳しく
Hershey Company(ハーシー)
米国に本拠を置く大手菓子メーカーです。Hershey’s(ハーシーズ)ブランドのチョコレート菓子が有名です。2014年に中国の上海金糸猴食品(ゴールデン・モンキー食品)を買収しています。さらに詳しく
Ferrero(フェレロ)
イタリアに本拠を置く菓子メーカーです。ロシェやtictac等のブランドで有名です。2015年に英ソーントンズを買収しています。さらに詳しく
LINDT & SPRUNGLI (リンツ&シュプルングリー)
スイスに本拠を置く世界的なブランドのチョコレートメーカーです。ショコラフォンダンで有名です。マカロン等でも有名なコンフィズリー・シュプルングリー ( Confiserie Sprüngli )と同じ発祥です さらに詳しく
Ezaki Glico Co.,Ltd.(江崎グリコ株式会社)
日本を代表する菓子メーカー。グリコのポッキー(海外名はミカド)など、グローバルブランドを保有しています。さらに詳しく
LOTTE CO., LTD.(株式会社ロッテ)
日韓の総合菓子メーカー。ガム、チョコ、アイス等を多角展開しています。創業者の死去後、統治体制で相続問題が発生しました。さらに詳しく
Three Squirrels(只松鼠、スリースクワーレルズ)
2012年に設立された中国を代表するナッツやドライフルーツメーカーです。オンラインでの販売に特化した戦略が奏功し、急成長を遂げました。2019年に深圳証券取引所に上場をしました。さらに詳しく
CAMPBELL SOUP COMPANY(キャンベルスープ)
Campbell Soup(キャンベルスープ)は、1869年に設立された加工食品メーカーです。社名のキャンベルの濃縮スープやV8ブランドの野菜ジュースといった強力なブランドを擁しています。オーストラリアのビスケット最大手アーノッツ・ビスケットを売却し、スープ、飲料、スナックなどの分野に経営資源を集中させています。さらに詳しく

赤い色がトレードマークのキャンベル(2022年7月撮影 by ディールラボ)
山崎製パン株式会社
山崎製パンは、1948年に飯島藤十郎氏によって設立された日本を代表する製パンメーカーです。ヤマザキパンや山パンの略称で親しまれています。食パン・菓子パンや和菓子類等の分野で事業を展開しています。デイリーヤマザキでコンビニ事業も行っています。子会社の不二家は洋菓子に注力しています。飯島家が大株主となっています。さらに詳しく
