芝刈り機業界の市場シェアと市場規模について分析をしています。トロ、本田技研工業、ディア・アンド・カンパニー、ハスクバーナ、スティガといった大手芝刈り機メーカーの概要や動向も掲載しています。
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【芝刈り機、草刈り機の世界市場シェア】
芝刈り機・草刈り機メーカー各社の2022年度の売上高⇒参照したデータの詳細情報を分子に、また後述する市場規模を分母にして、2022年の芝刈り機・草刈り機業界の市場シェアを簡易に試算しますと、1位はトロ、2位はディア・アンド・カンパニー、3位はハスクバーナとなります。
芝刈り機・草刈り機メーカーの市場シェアと業界ランキング(2022年)
順位 | 会社名 | 市場シェア |
---|---|---|
1位 | The Toro Company(トロ) | 13.11% |
2位 | John Deere(ジョン ディア) | 11.87% |
3位 | Husqvarna(ハスクバーナ) | 11.42% |
4位 | Honda(ホンダ) | 10.81% |
5位 | Stiga(スティガ) | 2.32% |
1位はトロ、2位はディア・アンド・カンパニーと米国企業のシェアが高いのが特徴です。実際、芝刈り機市場は北米がメインの市場となっています。4位は本田技研工業で、芝刈り機や草刈り機のエンジンの製造や製品のOEM販売を行っています。
1位のトロと4位の本田技研工業のシェアは2.3%しか違わず、上位4社がシェアを争っている状況がうかがえます。
今後の芝刈り機・草刈り機市場は、自動化がより進み、芝刈りに割く時間を短縮したいというニーズに応えられる製品が開発・販売されていくと予想されます。そのため、買い替え需要が高く、今後も順調に成長していくと見られます。
【芝刈り機・草刈り機業界の世界市場規模】
当データベースでは、2022年の芝刈り機・草刈り機業界の世界市場規模を310億ドルとしています。市場規模の推計にあたり参照した各種調査データは次の通りです。
調査会社のプレセデンスリサーチによると、2022年の同市場規模は310億ドルです。2023年から2032年にかけて年平均6.2%での成長を見込み、同年には563億ドルに達すると予測しています。
調査会社のグローバルマーケットインサイツによると、2022年の同業界の市場規模は370億ドルです。2023年から2032年にかけて年平均6%で成長し、同年には977億ドルに達すると予測しています。
調査会社のフォーチュンビジネスインサイツによると、2022年の同業界の市場規模は318億ドルです。2023年から2030年にかけて年平均5.3%で成長し、同年には480.8億ドルに達すると予測しています。
⇒参照したデータの詳細情報
【芝刈り機業界とは】
芝刈り機は動力源の違いや刈り刃の違いによって分けられます。広い範囲の芝刈りをするときにはエンジン式やロータリー式、比較的狭い範囲では手動や電動式やリール式と棲み分けがなされています。
また、業務用と住宅用で分けられることもあります。業務用はゴルフ場、公園、スポーツ用グラウンドなどで使用され、広い面積の芝刈りに対応するため乗用でパワフルという特徴があります。一方住宅用は歩行型が一般的で、小さい面積でも使いやすく小回りが効く設計になっています。
本データベースでは、業務用や住宅用を問わず芝刈り機全体の市場シェアを分析しています。
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【M&Aの動向】
同業のライバル企業を買収し、シェア拡大を狙うのが一般的です。また、ディア・アンド・カンパニーの買収に代表されるように、今後はロボット芝刈り機の需要が増えていくと考えられ、M&Aで自動運転の技術を買収する企業が出てくることが予想されます。
2022年 トロがSpartanブランドで有名な同業のIntimidator Groupを買収
2021年 ディア・アンド・カンパニーが自動運転技術開発のBear Flag Roboticsを買収
2011年 トロが同業のLawn Solution Commercial Productsを買収
【会社の概要】
Toro Company(トロ)
トロ(Toro)は、1914年に設立された米国に本拠を置く芝刈り機・除草機メーカーです。業務用(ゴルフ場、公園、グランド向けなど)と住宅用で展開しています。掘削機、除雪向けのスプレッダー、ボーリングマシン、屋外照明機器、噴霧機器、スプリンクラーなども製造販売しています。さらに詳しく
Deere and Company(ディア・アンド・カンパニー)
Deere and Company(ディア・アンド・カンパニー)は、1837年に創業された米国を代表する世界最大級の農機具メーカーです。グリーンのボディにイエローのホイールのトラクターとジョンディア (John Deere) の愛称で親しまれている老舗です。
現在では超高級車で知られているランボルギーニ社も、祖業はトラクターであり、現在でも販売をしています。トラクターの他に、コンバイン、プランター、ベーダ―、フォークリフト、スキッダー、バックホーローダー、ブルドーザー、トランスミッション等も手掛けています。1000ヘクタール以上の農場向けの500馬力トラクターでは他社の追随を許しません。さらに詳しく
Husqvarna(ハスクバーナ)
スウェーデンに本拠を置く芝刈り機、チェーンソーメーカーです。オートバイやミシン等の事業については、分社化後売却しています。
ホンダ
1948年に本田宗一郎氏によって設立された日本の誇る自動車・オートバイメーカーです。乗用車では世界大手、オートバイでは世界最大手です。船外機、芝刈り機などのガーデニング機器、高級エアクラフト機であるホンダジェット、販売金融、人型のロボット開発(ASIMO)といった事業も手掛けています。さらに詳しく
Stiga(スティガ)
2000年に設立されたイタリアに本拠を置く芝刈り機やガーデニング機器メーカーです。1921年に生まれたATCOブランドの芝刈り機などを展開しています。
その他の芝刈り機メーカーとしては、米国のStanley Black & Decker(スタンレー・ブラック&デッカー)ならびにJacobsen(ヤコブセン)、ドイツのStihl(スチール)、イタリアのEmak(エマック)などがあります。日系企業ではリョービやマキタが挙げられます。
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