1910年に設立された鋳造会社である戸畑鋳物が日産の始まりです。自動車部品を製造していた戸畑鋳物は自動車工業への進出を企図し、1931年、日本で自動車を設計・製造していたダット自動車製造を傘下に迎え入れ、1934年に社名を日産自動車に変更しました。1960/70年代にはマイカーの普及が進み『ダットサン』ブランドで世界市場に進出し、グローバル企業としての地位を確立しました。1990年代後半、日産は深刻な経営危機に直面し、フランスの自動車メーカーであるルノーと資本提携を結びました。ルノーのカルロス・ゴーン氏が日産のCEOに就任し、「日産リバイバルプラン」を実施しました。この計画により、日産は財務状況を劇的に改善し、再び成長軌道に乗りました。その後、カルロス・ゴーン氏は金融商品取引法違反で東京地検特捜部に逮捕され、企業ガバナンスや経営体制の見直しを迫られることとなりました。現在は、中期経営計画「Nissan Next」を発表し、経営の立て直しと新たな成長戦略に取り組んでいます。
2019年度
売上高は9,878,866百万円で、前年度比15%減となりました。営業利益は40,469百万円の赤字になりました。売上の減少は主に、中国市場の減速や新型コロナウイルス感染症の影響に伴う第4四半期の大幅な全体需要低迷に加え、第3四半期 までの北米と欧州を中心とした販売減により、通期で販売台数が減少したことによるものです。
2020年度
売上高は7,862,572百万円で、前年度比20%減となりました。営業利益は150,651百万円の赤字になりました。売上の減少は主に、世界各国の新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、特に第1四半期3か月間の全体需要が大きく減少し、通期で販売台数が減少したことによるものです。
2021年度
売上高は8,424,585百万円で、前年度比7%増となりました。営業利益は247,307百万円になりました。営業利益率は3%になりました。販売台数の減少はあったものの、販売の質の向上や為替変動により、売上が増加しました。
2022年度
売上高は10,596,695百万円で、前年度比26%増となりました。営業利益は377,109百万円になりました。営業利益率は4%になりました。売上の増加は主に、 為替変動や台当たり正味売上高の増加によるものです。
2023年度
売上高は12,685,716百万円で、前年度比20%増となりました。営業利益は568,718百万円になりました。営業利益率は4%になりました。売上の増加は主に、販売台数の増加、台当たり正味売上高の改善及び為替変動によるものです。
2022年第4四半期(1ー3月)
売上高は3,097,004百万円になりました。営業利益は87408百万円、営業利益率は3%になりました。
2023年第1四半期(4ー6月)
売上高は2,917,660百万円になりました。営業利益は128595百万円、営業利益率は4%になりました。自動車事業の売上高は前年同累計期間に比べ42.5%の増収となりました。営業利益は前年同累計期間に比べ55,200百万円の改善となりました。これは主に、販売台数の増加に加え、台当たり正味売上高の改善及び固定費の徹底管理によるものです。
2023年第2四半期(7ー9月)
売上高は3,145,686百万円になりました。営業利益は208148百万円、営業利益率は7%になりました。自動車事業の売上高は前年同累計期間に比べ34.5%の増収となりました。営業利益は前年同累計期間に比べ183,600百万円の改善となりました。これは主に、販売台数の増加に加え、台当たり正味売上高の改善及び固定費の徹底管理によるものです。
2023年第3四半期(10ー12月)
売上高は3,108,060百万円になりました。営業利益は141632百万円、営業利益率は5%になりました。自動車事業の売上高は前年同累計期間に比べ25.2%の増収となりました。営業利益は前年同累計期間に比べ866.3%の増益となりました。これは主に、販売台数の増加に加え、台当たり正味売上高の改善及び固定費の徹底管理によるものです。
2023年第4四半期(1ー3月)
売上高は3,514,310百万円になりました。営業利益は90343百万円、営業利益率は3%になりました。
希薄化後EPSは前年度比95%増の110.47円になりました。1株当たりの配当は前年度比100%増の20円になりました。配当性向は18%になりました。
2024年5月
2024年3月期の決算短信において、2024年度通期の売上高は13,600,000百万円、営業利益は600,000百万円を予定していると掲載されています。
セグメントは、自動車セグメント、販売金融セグメントに分類されます。セグメント別の売り上げ構成は以下の通りです。
自動車
乗用車、SUV、電気自動車、ミニバン、トラック・商用車、スポーツカー、ハイブリッド車などの設計・製造をしています。
販売金融
法人顧客及び販売店に金融ソリューションを提供することにより、日産車の購入を支援しています。
2016年 三菱自動車の34%の株式を取得
2022年 レースチームe.damsの買収を発表
2022年 車載電池を手掛けるビークルエナジージャパンの買収を完了