Continental(コンチネンタル)は、1871年に創業されたドイツのハノーヴァーに本拠を置くタイヤ・ブレーキ等の自動車部品メーカーです。シーメンスやモトローラより自動車制御関連の事業も積極的に買収しています。2008年にドイツのベアリング大手のシェフラ―を傘下にもつシェフラー家が支配株主となりました。大きくタイヤ事業と自動車部品事業に分かれます。タイヤ事業の世界シェアではミシュラン、ブリジストン、グッドイヤーのトップ3に次ぐ規模を誇っています。自動車部品メーカーにおける規模でも、ボッシュやデンソー等に匹敵する世界最大級の自動車部品メーカーです。自動車部品の中でも、ブレーキ、パワートレイン、シャーシ、インパネ、カーオーディオ、ディスプレイといった分野の世界シェアでは上位に位置しています。
2018年度
売上高は44400百万ユーロで、前年度とほぼ同額となりました。営業利益は4100百万ユーロになりました。営業利益率は9%になりました。
2019年度
売上高は44500百万ユーロで、前年度とほぼ同額となりました。営業利益は3226百万ユーロになりました。営業利益率は7%になりました。
2020年度
売上高は37700百万ユーロで、前年度比15%減となりました。営業利益は1333百万ユーロになりました。営業利益率は4%になりました。
2021年度
売上高は33765百万ユーロで、前年度比10%減となりました。営業利益は1846百万ユーロになりました。営業利益率は5%になりました。
2022年度
売上高は39409百万ユーロで、前年度比17%増となりました。為替変動の影響を取り除くと前年度比12%増でした。営業利益は755百万ユーロになりました。営業利益率は2%で前年度の5%から減少しました。製造費用がかさんだことと、研究費が増加したことが影響しました。
2022年第2四半期(4ー6月)
売上高は9444百万ユーロになりました。営業利益は165百万ユーロの赤字になりました。
2022年第3四半期(7ー9月)
売上高は10396百万ユーロになりました。営業利益は12百万ユーロ、営業利益率は0.1%になりました。
2022年第4四半期(10ー12月)
売上高は10291百万ユーロになりました。営業利益は532百万ユーロ、営業利益率は5%になりました。
2023年第1四半期(1ー3月)
売上高は10306百万ユーロになりました。営業利益は531百万ユーロ、営業利益率は5%になりました。
2023年第2四半期(4ー6月)
売上高は10426百万ユーロになりました。営業利益は377百万ユーロ、営業利益率は4%になりました。
希薄化後EPSは前年度比95%減の0.33ユーロになりました。1株当たりの配当は前年度比32%減の1.50ユーロになりました。配当性向は454%になりました。
2023年07月
2023年度の売上高は41500百万から44500百万ユーロを予定しております。第一四半期では42000百万から45000百万ユーロを予定しておりましたが、下方修正しました。売上高に対するEBITの割合は5.5%から6.5%を予定しています。
セグメントは、自動車事業、タイヤ、コンチテック、受託製造に分類されます。セグメント別の売り上げ構成は以下の通りです。
自動車事業
ブレーキやパワートレイン等の自動車構成要素を製造しています。他にもモーションコントロールシステムやインテリアディスプレイ、ヒューマンマシンインターフェイスなども手掛けます。
タイヤ
自動車やトラック、バイクなど、様々な種類のタイヤを開発・製造しています。
コンチテック
エラストマやコンベアベルト、振動制御製品やエアスプリングシステム等を開発・製造。
受託製造
自動車、航空機、防衛関係など、様々な業界から受託製造を行う。
1998年 ITTのブレーキ及びシャーシ事業の買収
2001年 ダイムラークライスラーの電装品事業を手掛けるTemicの買収
2004年 独ゴム・プラスチックメーカーのフェニックスを買収
2006年 モトローラの自動車制御関連事業を買収
2007年 シーメンスのVDO事業の買収
2008年 シェフラーによるコンチネンタルへの買収提案
2017年 車両のネットワークとソフトウェアを保護するソリューションを提供するイスラエル企業Argus Cyber Securityを買収
2017年 オーストラリアに本社を置くタイヤおよび自動車修理チェーンKmart Tyre & Autoを買収
2018年 車載通信システムを製造するドイツ企業Kathrein Automotiveを買収
シェフラー家が支配株主となっています。物言う株主のハリスアソシエイツが2位株主となっています。
下図の通りシェフラーとコンチネンタルは兄弟会社となります。
シェフラ―家とシェフラ―/コンチネンタルの関係