Caterpillar(キャタピラー)は1925年に設立された米国に本社を置く世界最大の建機・重機メーカーです。CATの愛称と建機における黄色の配色が特徴です。資源開発や建設工事向けの建機、鉱山機械、エンジンなどを手掛けます。部品交換などのサポート体制が充実している点に強みがあります。リアルタイムのデータ収集はProduct Linkで展開しています。
2019年度
売上高は53,800百万ドルで、前年度比2%減となりました。営業利益は8,290百万ドルになりました。営業利益率は15%になりました。販売量が減少し、売上高が減少しました。販売量の減少は主にディーラー在庫の変動によるものですが、エンドユーザーの需要の増加によって部分的に相殺されました。
2020年度
売上高は41,748百万ドルで、前年度比22%減となりました。営業利益は4,553百万ドルになりました。営業利益率は11%になりました。売上の減少は、機器やサービスに対するエンドユーザー需要の低下と変化による影響による販売量の減少によるものです。
2021年度
売上高は50,971百万ドルで、前年度比22%増となりました。営業利益は6,878百万ドルになりました。営業利益率は13%になりました。売上高の増加は主に、機器やサービスに対するエンドユーザーの需要の増加とその影響による販売量の増加によるものです。営業利益の増加は、販売価格と販売量が共に増加した為です。
2022年度
売上高は59,427百万ドルで、前年度比17%増となりました。営業利益は7,904百万ドルになりました。営業利益率は13%になりました。販売価格が上昇し、販売量も増加したため、売上高と営業利益が共に増加しましたが、為替変動の影響で一部相殺させrました。
売上高は67,060百万ドルで、前年度比13%増となりました。営業利益は12,966百万ドルになりました。営業利益率は19%になりました。販売価格が上昇し、販売量も増加したため、売上高と営業利益が共に増加しました。
2023年第1四半期(1ー3月)
売上高は15,862百万ドルになりました。営業利益は2,731百万ドル、営業利益率は17%になりました。2022年度第1四半期と比較して売上は17%増加しました。この増加は、有利な価格実現と販売量の増加によるものです。販売量の増加は、エンドユーザーへの機器の販売増加によってもたらされましたが、サービスの販売量の減少によって部分的に相殺されました。
2023年第2四半期(4ー6月)
売上高は17,318百万ドルになりました。営業利益は3,652百万ドル、営業利益率は21%になりました。2022年度第2四半期と比較して売上は22%増加しました。この増加は、販売量の増加と有利な価格実現によるものです。 販売量の増加は、エンドユーザーへの機器の販売増加とディーラー在庫の変動による影響によるものです。
2023年第3四半期(7ー9月)
売上高は16,810百万ドルになりました。営業利益は3,449百万ドル、営業利益率は21%になりました。2022年度第3四半期と比較して売上は12%増加しました。この増加は、販売量の増加と有利な価格実現によるものです。 販売量の増加は、エンドユーザー向けの機器販売の増加によってもたらされましたが、ディーラー在庫の変動とサービス販売量の減少による影響によって部分的に相殺されました。
2023年第4四半期(10ー12月)
売上高は17,070百万ドルになりました。営業利益は3,134百万ドル、営業利益率は18%になりました。2022年第4四半期と比較して売上は3%増加しました。この増加は、有利な価格実現と金融商品部門の収益の増加によるものです。 主にユーロに関連した有利な為替影響は、販売量の減少によって部分的に相殺されました。 販売量の減少はディーラー在庫の変動による影響によるものですが、エンドユーザーへの機器の販売増加により部分的に相殺されました。
2024年第1四半期(1ー3月)
売上高は15,799百万ドルになりました。営業利益は3,519百万ドル、営業利益率は22%になりました。2023年度第1四半期と比較し売上はほぼ横ばいとなりました。オーストラリアドルに関連した不利益は、有利な価格実現と金融商品収入の増加によってほとんど相殺されました。 販売量の減少は主に、エンドユーザーへの機器の販売の減少によって引き起こされました。 ディーラー在庫の変動による大きな影響はありませんでした。
希薄化後EPSは前年度比59%増の20.12ドルになりました。1株当たりの配当は前年度比8%増の5.1ドルになりました。配当性向は25%になりました。
2024年4月
2024年度第1四半期のレポートにて、2024年度の売上は2023年度とほぼ同額を予定していると掲載されています。
セグメントは、建設機械、資源機械、エネルギー・輸送機械、その他、金融サービスに分類されます。セグメント別の売り上げ構成は以下の通りです。
建設機械
インフラ、林業、建築物の建設に機械を使用する機械を開発製造販売しています。アスファルト舗装機、林業用掘削機、バックホーローダー 、トラクター、ショベルカー、ローダー などが主要建機となります。
資源機械
鉱業、重建設向けにマイニングトラック、ホイールローダー、油圧ショベル、オフハイウェイトラック、 ロングウォール・マイナーなどの機器を開発製造販売しています。
エネルギー・輸送機械
レシプロエンジン、発電機セット、ガスタービン、遠心式ガスコンプレッサー、ディーゼル電気機関車や鉄道関連製品などの開発製造販売を行っています。船舶エンジンは1997年に買収したドイツのMAK(マシーネンバオ・キール、元々ドイツで潜水艦のUボートを製造していた会社)ブランドで展開しています。
金融サービス
製品販売の際にファイナンスを提供しています。
2011年 鉱山などで使用する機械を設計・製造するBucyrus Internationalを買収
2014年 物流事業を売却し、物流市場から撤退
2020年 ロボットおよび自律技術ソリューションを開発するMarble Robotの一部事業を買収
2021年 二酸化炭素回収技術会社「CarbonPoint Solutions」として事業を展開するEnhanced Energy Groupを買収
2021年 イギリスのWierのオイル・ガス事業を買収
2022年 分散型エネルギー リソース事業を行うTangent Energy Solutionsを買収