証券取引所の世界市場シェアの分析

証券取引所の世界市場シェアと市場規模について分析をしています。インターコンチネンタル、ICE、ロンドン証券取引所、CME、ドイツ証券取引所、ナスダックOMXグループといった世界の主要証券取引所の概要も掲載しています。

市場シェア

証券取引所各社の2020年度の売上高(⇒参照したデータの詳細情報)を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして、2020年の証券取引所の市場シェアを簡易に試算しますと、1位はNYSEを傘下に擁するインターコンチネンタルとなります。

証券取引所の市場シェアと業界ランキング(2020年)

順位会社名市場シェア(2020年)
1位インターコンチネンタル21.6%
2位ナスダック14.7%
3位CMEグループ12.9%
4位ドイツ証券取引所10.1%
5位ロンドン証券取引所7.7%
6位香港証券取引所6.6%
7位ボルサバルカオ4.5%
8位ユーロネクスト4.3%
9位Cboe3.4%
10位日本取引所3.3%
11位シンガポール証券取引所2.1%
12位TMXグループ1.79%
13位オーストラリア証券取引所1.78%
証券取引所の市場シェアと業界ランキング(2020年)  ©ディールラボ

証券取引所の世界シェア(2020年)
証券取引所の世界シェア(2020年)

市場規模

当サイトでは、暗号資産取引所も含む金融商品取引所業界の2020年の世界市場規模を380億ドルとしております。参照した公表データは以下の通りとなります。

調査会社のバートンテイラーコンサルティングによると、2019年と2020年の同業界の市場規模は、356億ドルと380億ドルになります。2020年は前年比6.7%で市場が成長しております。⇒参照したデータの詳細情報

業界の再編

証券取引所業界では、2000年以降証券取引の電子化、取引スピードの高速化や取引量の拡大に伴う大規模なシステム投資に対応するため、証券取引所の合従連衡や株式上場が相次いでいます。また、コストや約定スピードに優れるPTS(Proprietary Trading System)市場での取引量の拡大も、証券取引所が再編を進める背景にあります。

2001年 ユーロネクスト誕生
2006年 NYSEがアーキペラゴ証券取引所を買収しNYSEアーカ取引所が誕生
2007年 ユーロネクストとNYSEが経営統合しNYSEユーロネクスト誕生
2007年 ナスダックがOMXを買収
2007年 CMEグループが誕生
2013年 インターコンチネンタル取引所がNYSEユーロネクスト買収
2013年 東証と大証が経営統合し、日本取引所グループが誕生
2019年 ロンドン証券取引所がリフィニティブを買収

世界の主要証券取引所の動向

Intercontinental Exchange(ICE、インターコンチネンタル取引所)

米国を代表する証券取引所であるニューヨーク証券取引所(NYSE、ナイス、通称ビッグボード)を傘下に置く商品取引所です。NYSEはパリ、ブリュッセル、アムステルダム、リスボン証券取引所が統合して設立されたユーロネクストと2007年に経営統合しNYSEユーロネクストを設立しました。その後ICEが2013年にNYSEユーロネクストを買収し、ユーロネクストを分社化しています。

London Stock Exchange Group(ロンドン証券取引所グループ)

2001年に株式を上場しました。デリバティブの清算機関のLCHクリアネットを傘下に所有しています。ロント、モントリオール証券取引所を基盤とするTMX Groupの買収や、ドイツ証券取引所と経営統合を発表するも破綻しています。トインデック指数では、14年に米運用サービス大手フランク・ラッセル(現FTSEラッセル)を買収し、17年には債券の分析・指数事業を米シティグループから買収、2019年に金融情報会社リフィニティブ・ホールディングスを270億ドル(約2兆9400億円)で買収するなど、M&Aを通じた積極的な成長戦略が特徴です。

Deutsche Boerse(ドイツ証券取引所)

2001年に株式を上場しました。フランクフルト証券取引所を運営しています。インデックス指数ではストックスを展開しています。デリバティブの決済機関のクリアストリームを傘下に所有しています。過去NYSEユーロネクストとの経営統合、ロンドン証券取引所との経営統合を目指すも失敗しました。

NASDAQ OMX Group(ナスダックOMXグループ)

2001年にストックホルム、ヘルシンキ、コペンハーゲン証券取引所が統合されOMXが誕生しました。その後2007年にNASDAQがOMXを買収しNASDAQ OMX Groupとなりました。

CME Group(CMEグループ)

2007年のChicago Mercantile ExchangeとChicago Board of Tradeの統合により誕生しました。先物・オプション取引を中心とした取引所です。

TMX Group(カナダ)

カナダのトロント、モントリオール証券取引所と北米ガス取引市場のNGXが合併し誕生しました。2011年にロンドン証券取引所グループが買収するとの発表があったがその後破談しました。

日本取引所グループ(Japan Exchange Group)

2013年1月東京証券取引所と大阪証券取引所の統合により誕生しました。

Euronext(ユーロネクスト)

大陸欧州を代表する証券取引所です。2001年にパリ、ブリュッセル、アムステルダム証券取引所が統合されEuronextが誕生。その後NYSEと経営統合をし、NYSEユーロネクストとなった。ICEグループによる買収を受け、ユーロネクストとして上場を果たしました。

Cboe(シーボ)

シカゴ商品取引所によって設立されたシカゴ・ボード・オプション取引所(CBOE)を源流としています。全米最大のオプション取引所で、恐怖指数ともいわれる「VIX指数」も開発しています。代替市場の最大手である証券取引所運営のBATSグローバルマーケットを2016年に買収し、現物取引に参入しました。2021年に入ると、ブロックトレード大手のBIDSトレーディングやJCフラワーズ傘下の私設取引システム(PTS)大手チャイエックス・ジャパンを買収しました。

中国の証券取引所

中国の証券取引所は香港証券取引所、上海証券取引所、深セン証券取引に大きく分かれます。香港証券取引所の親会社は香港交易及結算所(HKEX)で、2012年にはロンドン金属取引所(LME)を買収しています。上海証券取引所は、国内投資家のみ取引可能なA株、海外の投資家が取引可能なB株に分かれています。

参照したデータの詳細情報について


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