監視・防犯カメラ業界の世界市場シェアの分析

監視・防犯カメラ業界について市場シェアや市場規模の分析を行っています。ハイクビジョン、ダーファ、キャノン、パナソニック等の監視・防犯カメラ大手の動向も掲載しております。

世界市場シェア

調査会社のテクノリサーチシステムによれば、監視カメラ業界の世界シェアでは、ハイクビジョンが1位となっています。中国のダーファ、キャノン(アクシス・コミュニケーションズ)が追い上げますが、北京五輪、フランスの空港、米フィラデルフィア、韓国ソウルの都市監視カメラシステム、イタリア・ミラノの国際空港、ブラジルのサッカー・ワールドカップ会場、アイルランドの港等で次々と大型受注を決めて、2位以下を大きく引き離しています。ハイクビジョンとダーファテクノロジーで市場シェア4割を超えるとされ、3位以下のキャノン(アクシスコミュニケーションズ)を大きく引き離しています。さらに4位以下も中国のユニビューやティアンディテクノロジーズが迫ってきています。
米国では、情報の安全面から、ハイクビジョンは排除されているものの、世界市場の4分の3を占めるといわれている中国でこれらの会社は強い基盤を有しています。

市場規模

調査会社の矢野経済研究所によれば、2019年の監視カメラの出荷台数ベースの市場規模は6480万台です。一方調査会社のバリュエートレポートによれば、2019年の監視・防犯カメラの規模は429億ドルとなります。

監視・防犯カメラの主要メーカー一覧

ハイクビジョン(HIKVISION)

ハイクビジョン(杭州海康威視数字技術、HIKVISION)は2001年に設立されました。主要メンバーは、1965年生まれで、中国中南部6省のトップ大学でもある武漢の華中科技大学(Huazhong University of Science and Technology)を卒業、清華大学、北京大学に次ぐトップ大学である浙江大学(Zhejiang University)管理学博士課程を修了した陳宗年(Chen Zongnian)氏です。
工業情報化省第52研究所から生まれた経緯もあり、現在も中国電子科技集団(China Electronic Technology Group Corporation (CETC) )が42%の大株主として実質支配をしています。中国電子科技集団は、中国の中核となる国有企業集団21社のうちの1社でもあり、レーダー等の軍用電子技術に強みを持ちます。
中国政府の軍事技術の開発企業の支配下にある会社が、監視カメラを通じて、各種情報へアクセスすることへの懸念も大きいとされます。中国の天網工程は監視カメラを通じて監視システムを強化しています。
監視カメラ以外にも、ネットワーク・ハードディスク・ビデオレコーダー、ビデオ・サーバー等のハードウェアの分野に加え、画像認識処理サービスも含め幅広く展開しています。米インテル、オラクル、ドイツのSAPとも合弁会社を設立し、ドローン分野にも注力をしています。

監視カメラ業界では、中国のダーファ、キャノン(アクシス・コミュニケーションズ)が追い上げますが、北京五輪、フランスの空港、米フィラデルフィア、韓国ソウルの都市監視カメラシステム、イタリア・ミラノの国際空港、ブラジルのサッカー・ワールドカップ会場、アイルランドの港等で次々と大型受注を決めて、2位以下を大きく引き離しています。株主構成は、中国電子科技集団と中国の著名投資家であるGong Hongjia(龚虹嘉)氏が大株主となっています。

売上高と営業利益率の推移
2018年 498億元(21.3%)
2019年 576億元(20.7%)

ダーファテクノロジー(Dahua Technology、浙江大華技術)
中国の杭州市に本拠を置く監視カメラ大手メーカーです。顔認識技術のソフトウェアにも強みを発揮しています。

アクシスコミュニケーションズ(Axis Communications)
1984年に設立されたスウェーデンのネットワークカメラ大手メーカーです。2015年にキャノンが買収をしました。中国勢2社に押されていますが、情報分析サービスに力を入れ。citilog、2N、Cognimaticsを買収しています。

ユニビュー(Uniview、宇視科技)
2011年に中国で設立されて以降IP・ネットワークカメラ専業メーカーです。

ティアンディテクノロジーズ(Tiandy Technologies)
2004年に天津で設立された監視カメラ・防犯カメラ大手です。

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