決済代行・決済ソリューション業界の市場シェアの分析
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決済代行・決済ソリューション業界の市場シェアの分析

クレジットカードや電子決済の加盟店向けに決済ソリューションや決済代行サービスを提供する会社の市場シェアと市場規模について分析しています。ファイサーブ、グローバルペイメンツ、USバンコープといった決済処理大手の概要や動向も掲載しています。

【決済代行・決済ソリューションとは】

クレジットカードなどで決済をおこないたい販売業社(EC、店舗、タクシー会社など)とクレジットカード会社の間に入り、さまざまな決済手段を提供する会社です。

一方、VISA、Master Card JCB、スイカ、ペイペイ、アップルペイやグーグルペイなどは「決済手段」提供会社です。決済代行・決済ソリューション会社は、こうした決済手段を提供する会社を束ねる存在と言えます。金融機関系、ITベンダー系、プラットフォーマー系そしてユニコーンと役者が勢ぞろいしています。

クレジットカード決済、電子マネー決済やQRコード決済は、イシュア―とよばれるカード発行会社や電子マネーやQRコード会社、マーチャント・決済ソリューション、国際ブランド、POS・決済端末会社、決済ネットワーク事業者、銀行などと複雑に繋がり合いサービスを提供しています。各社の役割をまとめると以下のようになります。

決済プロセッシング会社の業務範囲 ©2024 Deallab

【決済代行・決済ソリューション業界の世界シェア+ランキング】

決済代行・決済ソリューション各社の売上高⇒参照したデータの詳細情報を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして2023年の決済代行・決済ソリューション業界の市場シェアを簡易に試算しますと、1位はファイサーブ、2位はグローバルペイメンツ、3位はUSバンコープとなります。

参照したデータの詳細情報

決済代行・決済ソリューション会社の世界市場シェアと業界ランキング(2023年)

順位 会社名 市場シェア
1位 Fiserv(ファイサーブ) 13.10%
2位 Globalpayments(グローバルペイメンツ) 6.93%
3位 US Bancorp(USバンコープ) 6.55%
4位 FIS 6.38%
5位 Block(ブロック) 6.12%
6位 Worldline(ワールドライン) 3.41%
7位 Adyen(アディエン) 1.67%
8位 GMOペイメントゲートウェイ 0.35%
決済代行・決済ソリューション会社の世界市場シェアと業界ランキング(2023年)

決済代行・決済ソリューションの世界市場シェア(2023年)

1位のファイサーブは米国の銀行口座の決済処理という強い顧客基盤をベースに、成長を続けています。

2位の米国のグローバルペイメンツは決済プロセスに強いTSYSを買収しています。

3位はミネソタ州を拠点とする地方銀行、USバンコープです。決済サービスの仏エラボンを子会社化しています。

4位は同じく米国のFISです。ワールドペイを買収しファイサーブを追い上げます。

5位はタブレットPOSでの決済ソリューションに強みを持つブロック(旧スクエア)です。

6位のワールドラインはフランスの決済会社で、決済端末会社を買収し、欧州で1位となっています。

ランキング上位が米国企業で占められていることから、米国での決済代行の需要が高いことがわかります。米国ではクレジットカード決済に加えて、スマートフォンを利用した電子マネー決済やQRコード決済の需要も増加傾向にあり、ショッピング以外にも保険や公共料金の支払い、行政サービスへの支払い(税金など)でも利用されています。

【決済代行・決済ソリューション業界の世界市場規模】

当サイトでは、2023年の決済代行・決済ソリューション業界の市場規模を1032億ドルとしております。参考にした統計データ等は次の通りです。

調査会社のマーケッツアンドマーケッツによると、2023年の同業界の市場規模は1032億ドルです。2028年にかけて年平均9.2%で成長し、同年には1600億ドルへと規模が拡大することが見込まれます。

調査会社のプレセデンスリサーチによると、2022年の同業界の市場規模は1000億ドルです。2032年にかけて年平均20.3%で成長し、同年には6321.8億ドルへと規模が拡大することが見込まれます。

調査会社のフューチャーマーケットインサイツによると、2022年の同業界の市場規模は904億ドルです。2032年にかけて年平均9.9%で成長し、同年には2317億ドルへと規模が拡大することが見込まれます。⇒⇒参照したデータの詳細情報

さらに業界に詳しくなるためのお薦め書籍と関連サイト

決済インフラ入門【2025年版】―スマホ決済、デジタル通貨から銀行の新リテール戦略、次なる改革まで
カード決済業務のすべて―ペイメントサービスの仕組みとルール
デビットカード・クレジットカード業界の世界市場シェアの分析

参照したデータの詳細情報

【M&Aの動向】

決済代行業界では同業同士のM&Aがさかんで、規模も億単位の大型案件が多いのが特徴です。

2001年 USバンコープがフランスの決済大手NOVA(Elavonの前身)を21億ドルで買収

2016年 グローバルペイメンツがHeartland Payment Systemsを43億ドルで買収

2019年 FISが決済代行大手のWorldpayを430億ドル買収2020年 ワールドラインが決済端末大手のIngenicoを86億ユーロで買収

2019年 グローバルペイメンツが同業のTSYSを215億ドルで買収 2022年 ブロックが決済大手のAfterpayを290億ドルで買収

2019年 ファイザーブが同業のFirst Dataを220億ドルで買収

2023年 ファイザーブが決済大手のNetpayを買収

2023年 グローバルペイメンツがEVO Paymentsを40億ドルで買収

【会社の概要】

米国に本拠を置く加盟店契約・決済代行大手です。銀行口座のバックエンド処理で高いシェアを維持しています。イーコマースやP2P決済等の分野にも参入しています。2019年に同業のFirst Dataを買収しました。

米国に本社をおく決済プロセス大手です。2019年に同業のTSYS(ティーシス)と経営統合を果たしました。カードの発行、決済端末、決済処理管理等のサービスをオンライン・オフライン問わず提供しています。

ミネソタ州ミネアポリスに本拠を置く、b米国最大規模の地方銀行の1つです。ミネソタ州やオレゴン州、カリフォルニア州などアメリカ西海岸や中西部を中心に展開しています。2021年には三菱UFJ銀行傘下のユニオン・バンクを買収しました。決済サービスは子会社化したElavon(エラボン)を中心に展開しています。エラボンは元々フランス企業です。

米国に本社をおく1968年に設立された金融機関の預金や貸付口座の取引管理や資産運用会社の売買管理といったオペレーションのバックエンドソフトウェアを提供する会社です。2019年に加盟店契や決済代行大手であるワールドペイ(Worldpay)を買収し、多様な決済手段を一元管理できるようにする決済処理ソリューションの分野を強化しております。

ブロックは米国に本拠を置く決済ソリューションの提供会社です。以前はSquare(スクエア)という社名でしたが、ブロックに変更しました。スマホやタブレットをPOSや決済端末にするサービスを展開しています。

フランス本社をおく決済プロセス大手です。クレディアグリゴールの決済部門に源流があり、現在はスイス証券取引所の運営会社であるSIXグループやBpifranceが大株主となっています。2018年にクライアントのカード発行をサポートするSix Paymentを、2020年2月に決済端末大手であるインジェニコを買収しました。

アディエンは2006年に設立されたオランダに本拠を置く決済代行・決済ソリューション提供会社です。海外展開に積極的で、進出した先の独自の決済手段と接続することで、現地仕様の決済ソリューションを提供しています。

GMOインターネットグループの関連会社です。クレジットカードのゲートウェイ事業から現在は各種決済手段を導入する際のソリューションを店舗やECに提供しています。

その他の主要決済代行企業には、ブラジルのCielo(シエロ)やスタートアップのStripe(ストライプ)などがあります。

参照したデータの詳細情報について

参照したデータは以下の通りです。リンク切れなどありましたら、お問い合わせのページからご連絡頂けますと大変有難く存じます。

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