メガネ(眼鏡)レンズ業界の世界市場シェアと市場規模について分析をしています。エシロール、HOYA、ルックスオティカ等世界大手レンズとフレーム会社の動向も掲載しています。
世界市場シェア
最新業界別売上高世界ランキング第5巻に記載の眼鏡レンズメーカー各社の売上高を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして2019年の市場シェアを簡易に試算しますと、1位はエシロール・ルックスオティカ、2位はHOYA、3位はカール・ツァイスとなります。
1位 エシロール・ルックスオティカ 68%
2位 HOYA 16%
3位 カール・ツァイス 12%
4位 ローデンシュトック 4%
市場規模
HOYA社によれば、2018年の眼鏡用レンズの市場規模は100億ドルとなります。2030にかけて年平均3%で市場が拡大すると見込みます。当サイトでは市場シェアの算定にあたり、眼鏡用のレンズの市場規模を110億ドルとしております。
世界の主要なメガネレンズメーカー
エシロール・ルックスオティカ(Essilor Luxottica)
フランスに本拠を置く世界的な光学メーカーです。日本では2000年にニコンとの合弁でニコン・エシロールを設立しました。メガネレンズでは断トツの首位です。2017年にメガネ眼鏡フレーム世界最大手のLuxottica(ルックスオティカ)との経営統合し、エシロール・ルックスオティカとなりました。
- ルックスオティカはサングラス及び眼鏡フレームの分野で世界シェア大手
- エシロールは眼鏡レンズの分野で世界シェア大手
- 事業補完性が高い経営統合
- 経営統合後は眼鏡及びサングラスの分野でレンズからフレームまで一環体制での提供が可能となる
Luxottica(ルックスオティカ)について
イタリアに本拠を置く世界的なサングラスメーカーです。バーバリー、プラダ、ブルガリ等数多くのブランドのライセンス生産を手掛けています。また自社でRay-Ban(レイバン)や Oliver Peoples(オリバーピープルズ)、Oakley(オークリー)等のブランドも保有しています。創業者はレオナルド・デル・ヴェッキオ氏です。
HOYA
日本を代表する光学メーカー。眼鏡レンズだけでなく、HDD用ガラスディスク、LCDフォトマスク、非球面光学ガラスレンズ等世界シェアトップ級の事業を展開しています。
カール・ツァイス(Carl Zeiss )
ドイツの本拠を置く光学レンズメーカーの老舗です。眼鏡レンズ以外にもカメラレンズや顕微鏡等レンズ分野における技術力の高さには定評があります。半導体製造装置、眼科診断機器等の医療機器、計測機器や顕微鏡なども手掛けています。カール・ツァイス財団(Carl Zeiss Foundation)が株主となっている非公開会社です。
ローデンシュトック(Rodenstock )
ドイツに本拠を置く光学専業メーカーです。非上場会社です。カメラレンズにも強みを持ちます。
世界の主要なメガネフレームメーカーの一覧
サフィロ (Safilo)
イタリアに本拠を置く世界的なアイウェア・サングラス関連会社です。グッチ、フェンディ、ディオール等のライセンス製造とともに自社ブランドのCarrera、Polaroidを展開しています。ミラノ証券取引所に上場しています。
マーション(Marchon)
米国に本拠を置くアイウェア大手です。眼科保険を提供するVSP傘下にあります。
De Rigo(デリーゴ)
イタリアに本拠を置く大手アイウェアメーカーです。
シャルマン
日本を代表する眼鏡フレームメーカーです。エクセレンスチタン素材のフレームには定評があります。医療機器分野にも進出しています。
業界関連図書
高校数学でわかる光とレンズ 光の性質から、幾何光学、波動光学の核心まで (ブルーバックス)
カール・ツァイス―創業・分断・統合の歴史