メガネ(眼鏡)レンズ業界の世界市場シェアの分析

メガネ(眼鏡)レンズ業界の世界市場シェアと市場規模について分析をしています。エシロール・ルックスオティカ、HOYA、カール・ツァイス等世界大手レンズとフレーム会社の動向も掲載しています。

メガネレンズ業界の世界市場シェア

メガネレンズメーカー各社の2020/2019年度の売上高(⇒参照したデータの詳細情報)を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして2020年の市場シェアを簡易に試算しますと、1位はエシロール・ルックスオティカ、2位はHOYA、3位はカール・ツァイスとなります。

メガネレンズメーカーの市場シェア(2020年)

  • 1位 エシロール・ルックスオティカ 16.0%
  • 2位 HOYA 3.9%
  • 3位 カール・ツァイス 2.9%
  • 4位 ローデンストック 1.2%

2020年も2019年と変わらず上位4社は不動です。4位のローデンストックは投資ファンドのAPAXに2021年に買収されました。大手4社の市場シェアでも20%強と分散的な市場構造が特徴です。たとえば、日本の場合では最大手のHOYA以外にも、伊藤光学、東海光学等のメガネレンズメーカーがあります。

1位 エシロール・ルックスオティカ 68%
2位 HOYA 16%
3位 カール・ツァイス 12%
4位 ローデンストック 4%

市場規模

当サイトでは、2020年の眼鏡レンズ業界の市場規模を450億ドルとしています。参照にした統計データは以下の通りです。エシロール・ルックスオティカによると2020年の眼鏡業界の市場規模は1000億ユーロです。年平均3%での成長を見込みます。また同社によると眼鏡業界は、レンズ、フレーム、サングラス、コンタクトレンズに分類され、眼鏡レンズの市場規模は400億ユーロです。【参照したデータ

レンズとフレームの市場規模
レンズとフレームの市場規模©エシロール・ルックスオティカ資料よりディールラボ作成

メガネレンズ業界のM&A

2017年のエシロールとルックスオティカの業界トップ2の経営統合以降大きな再編は起きていません。今後はメガネ業界の域を超えた視力矯正業界という観点から、眼内レンズ、コンタクトレンズ、さらにはレーシックという今までの業界の枠を超えた再編が予想されます。M&Aにおけるマルチプルの参考指標である企業価値売上高マルチプルは概ね2~4倍のレンジに入っています。

眼鏡業界の企業価値売上高マルチプル
眼鏡業界の企業価値売上高マルチプル©ディールラボ

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世界の主要なメガネレンズメーカー

エシロール・ルックスオティカ(Essilor Luxottica)

フランスに本拠を置く世界的な光学メーカーです。日本では2000年にニコンとの合弁でニコン・エシロールを設立しました。メガネレンズでは断トツの首位です。2017年にメガネ眼鏡フレーム世界最大手のLuxottica(ルックスオティカ)との経営統合し、エシロール・ルックスオティカとなりました。

Luxottica(ルックスオティカ)について
イタリアに本拠を置く世界的なサングラスメーカーです。バーバリー、プラダ、ブルガリ等数多くのブランドのライセンス生産を手掛けています。また自社でRay-Ban(レイバン)や Oliver Peoples(オリバーピープルズ)、Oakley(オークリー)等のブランドも保有しています。創業者はレオナルド・デル・ヴェッキオ氏です。

ルックスオティカとエシロールの経営統合のポイント

ルックスオティカはサングラス及び眼鏡フレームの分野で世界シェア大手
エシロールは眼鏡レンズの分野で世界シェア大手
事業補完性が高い経営統合
経営統合後は眼鏡及びサングラスの分野でレンズからフレームまで一環体制での提供が可能となる

HOYA

日本を代表する光学メーカー。眼鏡レンズだけでなく、HDD用ガラスディスク、LCDフォトマスク、非球面光学ガラスレンズ等世界シェアトップ級の事業を展開しています。

カール・ツァイス(Carl Zeiss)

ドイツの本拠を置く光学レンズメーカーの老舗です。眼鏡レンズ以外にもカメラレンズや顕微鏡等レンズ分野における技術力の高さには定評があります。半導体製造装置、眼科診断機器等の医療機器、計測機器や顕微鏡なども手掛けています。カール・ツァイス財団(Carl Zeiss Foundation)が株主となっている非公開会社です。

ローデンストック(Rodenstock、ローデンシュトック)

Rodenstock(ローデンストック)はドイツのミュンヘンに本拠を有する光学・アイウェアメーカーで、1877年にJosef Rodenstockにより創立されて以来140年超の歴史を有する業界の代表的なプレーヤーとなっています。カメラレンズにも強みを持ちます。創業家が持分を英国のプライベートエクイティファンドPermiraに売却(2003年)したのをきっかけに、2006年にはBridgepointに譲渡、その後Compassに2016年にマジョリティを譲渡、2年後の2018年にCompassが完全買収を完了、という流れになっています。2021年にはCompassがApax Partnersに譲渡し新株主が再度プライベートエクイティファンドになっています。事業は堅調ですが、株主は投資ファンド間を行き来しております。

世界の主要なメガネフレームメーカーの一覧

サフィロ (Safilo)

イタリアに本拠を置く世界的なアイウェア・サングラス関連会社です。グッチ、フェンディ、ディオール等のライセンス製造とともに自社ブランドのCarrera、Polaroidを展開しています。ミラノ証券取引所に上場しています。

マーション(Marchon)

米国に本拠を置くアイウェア大手です。眼科保険を提供するVSP傘下にあります。

De Rigo(デリーゴ)

イタリアに本拠を置く大手アイウェアメーカーです。

シャルマン

日本を代表する眼鏡フレームメーカーです。エクセレンスチタン素材のフレームには定評があります。医療機器分野にも進出しています。

参照したデータの詳細情報について


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