HOYAの市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

HOYAは、1941年に山中氏によって設立された東洋光学硝子製造所を源流とする日本を代表する光学メーカーです。江戸切子職人の技術を承継したクリスタルガラス製造技術から展開していった非球面光学ガラスレンズ、眼鏡レンズ、HDD用ガラスディスクやLCDフォトマスクといった分野に強みを持ちます。

業績推移(年次)

2021年度
売上高は前年度比20.72%増の661,466百万円になりました。営業利益は29.17%増の199,479百万円になりました。営業利益率は30.16%になりました。

2020年度
売上高は前年度比増収増益となりました。半導体向けの素材への需要が強含んでいます。

HOYAの業績推移

HOYAの業績推移

業績推移(四半期)

2022年度第4四半期(1~3月)
売上高は前年同期比12.02%増の169,594百万円になりました。営業利益は25.12%増の46,837百万円になりました。営業利益率は27.62%になりました。

2021年度第3四半期(10~12月)
前年同期比増収増益となりました。マスクブランクス、データセンター向けの基板がコンタクトレンズ需要の回復が主因となります。

HOYAの四半期業績推移

HOYAの四半期業績推移

EPS成長率

2021年度
希薄化後EPSは前年度比33.09%増の446.58円になりました。1株当たりの配当は前年度比22.22%増の110.00円になりました。配当性向は24.63%になりました。

HOYAのEPS・1株配当・配当性向の推移

HOYAのEPS・1株配当・配当性向の推移

売上構成

メガネレンズ・コンタクトレンズ・フォートマスクやハードディスク用ガラスディスクが主力となります。

HOYAの売上構成(2021年度)

HOYAの売上構成(2021年度)

ヘルスケア
メガネレンズ、コンタクトレンズの開発製造、コンタクトレンズ専門店「アイシティ」の運営を行っています。

メディカル
内視鏡、自動内視鏡洗浄装置、腹腔鏡手術器具、眼内レンズ、アパタイト骨補填材・金属製インプラント、人工骨などの開発製造を行っています。

内視鏡分野の競合には、オリンパス、KARL STORZ、ストライカー、Boston Scientific、Ethicon、富士フィルム、メデトロニック、Richard Wolf、Smith & Nephewなどが挙げられます。

人口骨分野の競合には、メデトロニック、ジョンソン&ジョンソン、バクスター、Smith & Nephew、ストライカー、NuVasive、Allosource、Curasan、Ziacom Medical、Orthofix International、Biomatlanteなどが挙げられます。

エレクトロニクス
半導体製造用マスクブランクス・フォトマスク、液晶パネル製造(FPD)用フォトマスク、ハードディスク用ガラスディスク(サブストレート)の開発製造を行っています。

フォトマスク分野の競合には、大日本印刷、凸版印刷、コンパグラフィックス・フォトマスク・ソリューションズ、SKエレクトロニクス、台湾マスク、日本フィルコン、HTAフォトマスク、PKL、プラズマサーム、マイクロニックス、KLA-テンコール、レーザーテック、LGイノテックなどが挙げられます

映像
光学ガラス・光学レンズ、色ガラスフィルター、UV照射システム、印刷用LED-UV照射器、レーザー発振器などの開発製造を行っています。

その他
音声合成ソフトウェアの開発を行っています。

マスクブランクス・フォトマスクと露光過程

フォトマスクは、ガラス基板(マスクサブスレート)に遮光膜を覆ったマスクブランクスに回路パターンを形成したものです。ウエハーへ回路をリソグラフィ(露光)する際の原版となります。

マスクブランクス・フォトマスク

マスクブランクス・フォトマスク

直近のM&A(合併買収)

医療機器やレンズ周辺でのM&Aを積極的に行っています。

2013年 セイコーエプソンのメガネレンズ開発事業を買収
2013年 自動内視鏡洗浄装置メーカーのWassenburgを買収
2017年 クラウド型音声読み上げサービスのReadSpeakerを買収
2017年 Performance Opticsを買収
2019年 眼科医療機器メーカーMid LabsとFritz Ruckを買収

市場シェア

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