コンタクトレンズ業界の世界市場シェアの分析

コンタクトレンズメーカーの世界市場シェアと市場規模について分析をしています。ビッグ4と言われるJ&J、アルコン、ボシュヘルス、クーパービジョンを中心に世界の主要なコンタクトレンズメーカーの概要や動向も掲載しています。

世界市場シェア

コンタクトレンズメーカー各社の2020年度の売上高(⇒参照したデータの詳細情報)を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして、2020年のコンタクトレンズ業界の市場シェアを簡易に試算しますと、1位はジョンソン&ジョンソン、2位はクーパービジョン、3位はアルコンとなります。

コンタクトレンズメーカーの世界市場シェアと業界ランキング(2020年)

  • 1位 ジョンソン&ジョンソン 30.61%
  • 2位 クーパービジョン 18.81%
  • 3位 アルコン 18.76%
  • 4位 ボシュヘルス 13.27%
  • 5位 メニコン 8.27%

コンタクトレンズ業界の世界シェア(2020年)
コンタクトレンズ業界の世界シェア(2020年)

コンタクトレンズの世界最大手は、米国のジョンソン&ジョンソンが首位固めです。2位はワンデーアクエア等を展開する米国のクーパービジョンです。3位のスイスのアルコンは、2018年にノバルティス傘下から、分社化上場をしました。4位はメダリストで有名なボシュロムとなっています。5位は日本の最大手の一角であるメニコンです。サブスクリプション型のメルプラスで売上を伸ばしています。上位5社で、市場シェアの約8割超を占めている、寡占的な市場です。

市場規模

当データベースでは、2020年のコンタクトレンズ業界の市場規模を98億ドルとしております。参照した各種統計データは次の通りです。調査会社のモードーインテリジェンスによると、2020年の同業界の市場規模は約98億ドルです。2026年にかけて年平均5%で成長し、同年には約130億ドルになる見込みです。調査会社のグランビューリサーチによれば、2019年のコンタクトレンズ業界の市場規模は128億ドルです。2020年から2027に年平均5%での成長を見込みます。⇒参照したデータの詳細情報

推定市場規模成長率見込み
2020年98億ドル5%
2019年128億ドル5%
コンタクトレンズ業界の推定市場規模の推移
©業界再編の動向

コンタクトレンズの素材
コンタクトレンズの素材には、ソフトコンタクトは、酸素の透過性が高位シリコンハイドロゲル(SiHy)やヒドロキシエチルメタクリレートがあり、ハードコンタクトレンズにはシリコンメタクリレート(SiMA)などがあります。

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世界の主要なコンタクトレンズメーカーの一覧

Johnson&Johnson(ジョンソン&ジョンソン)

Johnson & Johnson(ジョンソン&ジョンソン)は1887年にジョンソン三兄弟によって創設された米国に本拠を置く世界最大級の日用品・医療機器メーカーです。医療・衛生用品のバンドエイドや綿棒、スキンケア用のベビーローション、オーラルケアのリステリン、一般医薬品、外科関連の手術器具では圧倒的な強みを有しています。続きを読む

Alcon(アルコン、旧CIBA Vision(チバビジョン))

アルコンは、1945年に米国の眼科薬局にルーツを遡ることができ、70年代後半にネスレに買収されたのち、2010年にスイスの大手医薬品会社であるノバルティスが買収をしました。2014年にノバルティスの前身であるチバガイギー(1996年にサンドと経営統合をして現ノバルティスが誕生)のアイケア部門であった、チバビジョンとアルコンが経営統合を行い、現アルコンが誕生しました。2018年にノバルティスがアルコンを分社化上場させ、現在は独立系です。このような経緯から、同社は眼科治療機器を取り扱うサージカル事業とビジョンケア事業の2事業を柱としています。主力ブランドはデイリーズです。コンタクトレンズと並ぶ事業には、白内障(cataract)、網膜(Retinal)、屈折強制(Refractive)等の眼科治療機器や屈折矯正手術の際に角膜と水晶体の間に埋め込む眼内レンズのICL(Implantable Collamer Lens)があります。

分社化ハイライト
2018年に、ノバルティスは、アルコンをスイス証券取引所とニューヨーク証券取引所に分社化上場をすると発表しました。

アルコン分社化

アルコン分社化
出所:ノバルティス

ノバルティスは、シンジェンタやチバスペシャリティケミカル(現BASF)も過去分社化しており、ポートフォリオの入れ替えによる成長戦略を得意としています。分社化後のアルコンの売上高は約70億ドルで従業員は2万人以上の規模となりました

サージカル事業
白内障、網膜、緑内障、屈折矯正手術用の眼科手術機器、先進技術眼内レンズ(ATIOL)、洗浄液、点眼薬等を取扱っています。眼科手術機器分野の競合には、ジョンソン&ジョンソン、カールツアイス、ボシュロム等があるものの、売上規模では世界1位です。眼科手術機器の市場規模は概ね80億ドルと言われており、市場シェアでは40-50%程度を占めます。

ビジョンケア事業
視力の矯正用のコンタクトレンズ(1日使い捨てタイプ、2週間/1カ月交換タイプおよびカラーコンタクトレンズ)、消毒剤等の製品を取り扱っています。

Bausch Health(ボシュヘルス)

ボシュヘルスは1959年に設立されたカナダに本拠を置く皮膚疾患、胃腸疾患、眼科、神経疾患向けの製薬メーカーです。後発薬に強みを持ちます。

Bausch & Lomb(ボシュロム)
米国に本拠を置く大手コンタクトレンズメーカーです。2013年にValeant Pharmaceuticals(ヴァリアント・ファーマシューティカルズ)が買収し、その後ヴァリアントはボシュヘルスへと社名を変更しました。世界初のコンタクトレンズを製品化したと言われています。主力ブランドにはメダリスト等があります。コンタクトレンズ以外にも、眼内レンズ、眼科手術用機器、眼科用医薬品が事業の柱となっています。

Cooper(クーパー)

米国に本社を置くコンタクトレンズ・医療機器メーカーです。Cooper Vision(クーパービジョン)がコンタクトレンズ事業を担っており、ワンデーアクエアシリーズを展開しています。眼科治療事業にも強みを持ちます。2014年に欧州のソフトコンタクトレンズの製造販売を行うSauflon Pharmaseuticalsを買収しました。2017年には後発薬大手のテバから避妊具大手のパラガード(Paragard)を買収しています。

メニコン

日本を代表するコンタクトレンズメーカー。日本で初めてコンタクトレンズの開発に成功。ハードレンズに強みを持つが、国内に使い捨てコンタクトレンズで参入した海外大手に対抗するために、定額会員制プログラムであるメルスプランを開始。国内市場では高い市場シェアを誇る。メニコン以外では、シードが日本の大手コンタクトレンズメーカーです。

参照したデータの詳細情報について


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