ATM・キャッシュディスペンサー業界の世界市場シェアの分析

ATM・キャッシュディスペンサー業界の世界市場シェアと市場規模について分析をしています。NCR、ディーボールド・ニックスドルフ、GRGバンキングといったATMメーカーの概要や動向も掲載しています。

市場シェア

ATMメーカーやATMオペレーター会社の2020年度の売上高を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして、2020年のATM業界の市場シェアを簡易に試算しますと、1位はNCR、2位はディーボールド・ニックスドルフ、3位はユーロネットとなります。

  • 1位 NCR 15.4%
  • 2位 ディーボールド・ニックスドルフ 14.2%
  • 3位 ユーロネット 12.4%
  • 4位 グローリー 10.2%
  • 5位 GRGバンキング 4.8%
  • 6位 ヒョスンTNS 4.0%
  • 7位 富士通フロンテック 2.3%

ATM業界の世界市場シェア(2020年)

世界1位は米国のNCRです。ATM以外にも小売りでのPOSレジ等を手掛けています。2位は米国のディーボールドです。ドイツのニックドルフを買収し、欧米を中心に事業を展開しています。3位はATMオペレーターのユーロネットです。ATMメーカーではない点に留意が必要です。4位は日本の貨幣処理・両替機大手のグローリーです。同じくATMメーカーではありません。5位は中国のATM大手であるGRGバンキングです。6位は韓国のヒョスンTNSです。2021年に同業のトリトンを買収しました。

市場規模

当データベースではATM業界の市場規模を200億ドルとして計算しております。調査会社のグランドビューリサーチによると、2020年のATM市場の規模は201億ドルです。2021年から2028年にかけて年平均成長率4.9%で拡大すると予想されています。調査会社のアライド・マーケット・リサーチによれば、2019年のATM業界の市場規模は206億ドルです。2020年から2027年に年平均5.2%での成長を見込みます。⇒参照したデータの詳細情報

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世界の主要なATMメーカーの概要

NCR

米国に本拠を置くATMメーカーの世界大手です。キャッシュレジ等の製造販売が祖業です。AT&T社傘下となった時期もありますが、現在はニューヨーク証券取引所に株式を上場しています。事業の柱は銀行向けATM関連事業と小売向けのPOSやレジシステム事業となっています。

Diebold Nixdorf(ディボールド・ニックスドルフ)

米国に本拠を置くATMメーカー大手です。2015年にドイツの同業であるWincor Nixdorf(ウィンコー・ニックスドルフ) 買収しました。同社は、シーメンスのATM事業であり、その後ゴールドマンサックス系の投資ファンドとKKRに買収され、フランクフルト市場に株式を上場しました。

Hyosung  TSN(ヒョスンTNS)

韓国に本拠を置くATMメーカーです。韓国の財閥のHyosungグループ傘下にあります。米国等でのATM事業に強みを持ちます。2021年にDoverコーポレーションからATMメーカーのTritonシステムズを買収しました。

Triton(トリトン)
米国に本拠を置くATM専業大手です。リース形態でATMを顧客に提供しています。

GRG Banking(广州无线电集团)

1999年に中国の広州で設立された中国政府系のATM会社です。中国においては圧倒的な存在感です。ATM、キャッシュリサイクラー、キャッシュデポジター、キャッシュソーターなどを開発製造しています。

Euronet(ユーロネット)

米国に本拠をおくATMオペレーターです。提携している金融機関や小売店などにATMやPOSを設置し、外貨送金、外国為替決済などから収益を得ています。

日本勢の主要なATMメーカー

富士通フロンテック、沖電気、日立オムロンターミナルソリューションズの3社で日本国内シェアの90%を占めると言われています。グローリーは両替機など貨幣処理機がメインです。

参照したデータの詳細情報について


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