ASICマイニング装置業界の世界市場シェアの分析

暗号通貨ビットコインの採掘に必要となるASICマイニング装置業界の世界市場シェアと市場規模について分析をしています。マイニング装置メーカー大手であるビットメイン、カナンクリエイティブ、マイクロBT、イーバン等の動向についても記載しております。

暗号通貨マイニング装置会社の世界市場シェア(2020年)

ビットコイン採掘用のマイニング装置メーカー各社の売上高を分子(⇒参照したデータの詳細情報)に、また後述する業界の市場規模を分母にして2020年の市場シェアを簡易に試算しますと、1位はビットメイン、2位はマイクロBT、3位はカナンとなります。

1位 ビットメイン 35%
2位 マイクロBT 30%
3位 カナン 10%
4位 イーバン 5%

仮想通貨マイニング装置とは

ASICとはApplication Specific Integrated Circuitの略で、特定用途向けの集積回路です。ビットコインの採掘に特化した装置をASICマイニング装置といいます。ASCIの設計を行い、製造や開発は台湾のTSMCや韓国のサムスン電子に委託し、マイニングを行う事業主(マイナー)に販売します。半導体チップの微細化がACIS装置の計算速度や消費電力に大きな影響を及ぼします。

ビットコイン向けASICのチップサイズの開発の歴史

半導体チップのサイズ
2018年10nm チップ
2019年7nmチップ
2021年以降5 nmチップのASICへの実装が採掘能力に大きく影響を及ぼします。
ASIC向けチップの微細化©ディールラボ

マイニング装置メーカーとしては、効率的な設計と製造受託メーカーとの製造面での連携が事業展開の肝となります。ビットコイン以外のアルトコインと呼ばれる暗号通貨の採掘にはASIC以外の方法(複数の通貨を採掘できるGPUやFPGA)も用いられています。

ASICマイニングの長所短所

メリット特定暗号通貨に特化しているので採掘能力が高い
デメリット他通貨が採掘できない
より高い性能の装置が開発されると転用ができない
©ディールラボ

GPUマイニングの長所短所

メリットASICが開発されていない複数の暗号通貨を採掘できる
GPU自体は中古品でも転売が可能
デメリット採掘効率が悪い
©ディールラボ

市場規模

当サイトでは、各調査会社等の公表データを参考にし、ASICマイニング装置業界の2020年の世界市場規模を20億ドルとして市場シェアを計算しております。参照にしたデータは以下の通りです。市場調査会社のテックナビオによれば、同業界の市場規模は2020年から2024年で市場は28億ドル増加し、その間の年平均成長率は7%です。逆算すると2020年の市場規模は20億ドルと計算されます。⇒参照したデータの詳細情報

ASCIマイニング装置メーカーの動向

Bitmain(ビットメイン)

2013年にMicree Zhan氏とJihan Wu氏によって設立された中国に本拠をおく仮想通貨採掘用のASICマシンの製造大手です。仮想通貨採掘で大きな採掘能力を有するマイニングプールのBTC.comやAntpoolも運営しています。2018年に株式上場を申請しましたが承認されませんでした。

Canaan Creative(カナンクリエイティブ)

中国に本拠をおく仮想通貨マイニング装置大手です。ASIC装置のアヴァロン(Avalon)で事業の拡大を図っています。2019年にナスダック証券取引所に上場を果たしました。

MicroBT(マイクロBT)

2016年に元ビットメインのYang Zuoxing氏によって設立されました。whatsminerのブランドで高い性能を持つASICマイニング装置を開発することで成長を遂げています。

Bitfury(ビットフューリー)

ラトビア出身のValery Vavilov氏によって設立されたオランダに本拠をおくASICマニング装置の開発会社です。ブロックチェーンを用いた決済事業の拡大を図っています。

Ebang International(イーバンインターナショナル)

中国に本拠をおくASICマイニング装置製造会社です。自社でASICチップを独自に設計し、製造開発はアウトソースするファブレス企業です。Ebitシリーズのマイニング装置を販売しています。

参照したデータの詳細情報について


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