ウラン鉱山運営会社の世界市場シェアの分析

ウラン鉱山運営会社の世界市場シェアや世界の市場規模(生産量情報)についての情報を分析しています。カザトムプロム、カメコ、ロスアトム等の世界大手ウラン会社概要も掲載しています。

世界市場シェア

最新業界別売上高世界ランキング第7巻」に記載のウラン開発会社各社の生産量を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして2019年の市場シェアを簡易に試算しますと、1位はカザトムプロム、2位はオレノ、3位はカメコとなります。

1位 カザトムプロム 20%
2位 オレノ 12%
3位 カメコ 6%
4位 BHPビリトン 5%
5位 ARMZ 4%
6位 エナジー・リソーシズ・オブ・オーストラリア 3%

ウランの生産量別の世界シェアでは、カザフスタンの国営ウラン採掘会社である、カザトムプロムが1位となっています。2位には、フランスのオレノ(旧アレバ)、3位にはカナダのカメコ、4位はBHPビリトン、5位にはロシアのロスアトム傘下のARMZとなっています。

市場規模

当サイトでは、調査会社等の公表データを参考にし、ウラン開発会社業界の2019年の世界市場規模を6万5千トンとして市場シェアを計算しております。参考したデータは以下の通りです。
業界団体のニュークリアエナジーエージェンシーによると、ウランの全世界の産出量は2016年は年間約6万2千トン程度と推計されます。カザフスタン、カナダ、オーストラリアが産出国としては上位に位置します。

2016年ウラン生産量
2016年ウラン生産量 出所:Uranium 2018: Resources, Production and Demand

生産量の2011年以降の推移をみると、おおむね5万トン~6万トンで推移しています。

2016年ウラン国別生産量
2016年ウラン国別生産量 出所:Uranium 2016: Resources, Production and Demand

埋蔵量ベースですと、オーストラリア、カザフスタン、カナダ、ロシアの順となっています。

世界の大手ウラン開発会社の動向

KazAtomProm(カザトムプロム)

カザフスタンに本拠を置く国有原子力公社です。カザフスタン国営ファンドのSAMRUK-KAZYNAが100%の株式を保有しています。カズフスタン国内にあるBudenovskoye 2鉱山等でウランの開発・生産を行っています。東芝が買収したウェスティングハウスにも一部出資をしていました。

Cameco(カメコ)
カナダに本拠を置く世界大手ウラン鉱山会社です。CamecoとはCanadian Mining and Energy Corporationの略です。ウラン鉱を生産していたSaskatchewan Mining Development CorporationとEldorado Nuclear limited(エルドラド核燃料公社)の国営会社が1988年に合併して誕生しました。カナダ、米国及びカザフスタンで5つのウラン鉱山を操業しています。カナダのMcArthur River/Key Lakeが超高品質かつ世界最大級のウランの埋蔵量を誇ります。ニューヨーク証券取引時に上場しています。

AtomRedMetZoloto(ARMZ)
ロシアの原子力事業のコングロマリットである国営原発企業のRosatom(ロスアトム)傘下で、ウラン鉱山のウラン探鉱、採掘、製錬を行っています。2013年にカナダに本拠を置くウラン鉱山大手のUranium One Inc及び2011年にMantra Resources Limitedを買収し、9ヶ国でウラン鉱山の開発を進めています。

Oreno(オレノ、旧Areva(アレバ))
フランスの本拠を置く国営の原子力会社です。原子力発電所建設部門(旧アレバNP)の不振により、事業再編。アレバNPはフランスの政府系電力会社であるEDF傘下となりました。アレバNCを通じてウラン鉱山の世界大手であり、南アフリカのRyst Kuil Project、オーストラリアのKoongarra、カナダのKiggavik、Midwest、フランスのAREVA Mines、カズフスタンのTortkuduk、ニジェールのArlit、Somair等のウラン鉱山で開発・生産を行っています。

エナジー・リソーシズ・オブ・オーストラリア(ERA)
鉱業・資源グループ大手のリオティント傘下のウラン鉱山開発会社です。オーストラリアのRanger鉱山及びJabiluka鉱山でウランの開発・生産を行っています。関西電力、九州電力、四国電力、伊藤忠商事による日豪ウラン資源開発がERAの権益の10%を保有しています。

BHP Billiton(BHPビリトン)

BHP(ビーエイチピー、BHP)は、世界最大の鉱業会社です。2001年に豪ブロークンヒル・プロプライエタリー・カンパニー(Broken Hill Proprietary Company Limited、BHP) と英ビリトン(Billiton plc) の統合により誕生しました。2018年にBHPビリトン(BHP Billiton)からBHPグループへと改称しています。合併後もロンドンとオーストラリアの2つの株式市場に上場するdual-listed companyとして存在しています。
銅、鉄、ダイヤモンド、石炭、石油、ニッケル、ボーキサイト等の鉱石の生産に携わっています。豪州のOlympic Dam鉱山でウランの生産・開発を行っています。銅鉱山では世界最大規模の生産量を誇るチリのEscondida(エスコンディーダ)を保有しています。ニッケルは、ウェスト・オーストラリア鉱床が、世界最大級の良質なニッケルブリケットやパウダーを生産しています。ウェスト・オーストラリア鉱床においては、Mount Keith(キース山)が、良質なニッケル鉱山です。

BHPビリトン キース山

BHPビリトン キース山
出所:同社

中国広核集団は、ナミビアにあるランガー・ハインリッヒ鉱山の権益25%やフッサブ鉱山のウラン開発プロジェクトに積極的に出資を行っています。

ウランの業界団体
日本原子力技術協会
World Nuclear Association

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