irbus(エアバス)は、仏アエロスパシアル(Aérospatiale)、独ダイムラー・クライスラー・アエロスペース(DCAS)、西コンストルクシオネス・アエロナウティカス(Construcciones Aeronáuticas SA)が母体となって設立された旧EADS (European Aeronautic Defence and Space)を源流とします。旧EADSが2013年にエアバス・グループへと社名変更して誕生しました。欧州最大級の防衛企業です。
航空機部門では、大型民間旅客機ではボーイングとほぼ市場を二分する大手です。小型航空機ではボンバルディアと提携し、100〜150人乗りのCシリーズを展開しています。リージョナルジェットの分野でもA320で737のボーイングとのし烈な覇権争いをしています。
ヘリコプター事業はAirbus Helicopters(エアバス・ヘリコプターズ)で展開しています。仏アエロスパシアルと独メッサーシュミット(ダイムラークライスラー・エアロスペース)のヘリコプター部門が統合しユーロコプター・グループ(Eurocopter Group)が誕生しました。その後現社名へと名称を変更しております。
2019年度
売上高は前年度比10.63%増の704.7億ユーロになりました。営業利益は31.05%減の43.8億ユーロになりました。営業利益率は6.21%になりました。エアバスの納入台数増加(863機)と為替価格が主要因です。
2020年度
売上高は前年度比29.18%減の499.1億ユーロになりました。営業利益は19.59%減の35.2億ユーロになりました。営業利益率は7.06%になりました。コロナウイルスによるエアバスの納入台数減少(566機)が主要因です。
2021年度
売上高は前年度比4.48%増の521.4億ユーロになりました。営業利益は115.19%増 の75.7億ユーロになりました。営業利益率は14.53%になりました。主要因はエアバスの納入台数増加ですが、為替価格の悪化で相殺されています。
2022年度
売上高は前年度比12.68%増の587.6億ユーロになりました。営業利益は9.92%増の83.3億ユーロになりました。営業利益率は14.18%になりました。全部門で納入台数増加、さらに有利な為替価格が主要因です。
2023年度
売上高は前年度比11.37%増の65,446百万ユーロになりました。営業利益は前年度比13.56%減の4,603百万ユーロになりました。営業利益率は7.03%になりました。世界の一部で不安定な情勢が続く中、全事業において好調な受注を記録しました。旅客輸送量が増加し民間航空機の需要が堅調に推移したことも要因の一つです。
2023年第2四半期(4ー6月)
売上高は前年同期比24.12%増の15,900百万ユーロになりました。営業利益は前年同期比百万ユーロになりました。30.17%増の1,497百万ユーロになりました。営業利益率は9.4%になりました。
2023年第3四半期(7ー9月)
売上高は前年同期比11.93%増の14,897百万ユーロになりました。営業利益は前年同期比-15.21%減の825百万ユーロになりました。営業利益率は5.5%になりました。
2023年第4四半期(10ー12月)
売上高は前年同期比10.86%増の22,886百万ユーロになりました。営業利益は前年同期比-13.22%減の1,457百万ユーロになりました。営業利益率は6.4%になりました。
2024年第1四半期(1ー3月)
売上高は前年同期比9.07%増の12,830百万ユーロになりました。営業利益は前年同期比56.15%増の609百万ユーロになりました。営業利益率は4.7%になりました。
2024年第2四半期(4ー6月)
売上高は前年同期比0.60%増の15,995百万ユーロになりました。営業利益は前年同期比-43.42%減の847百万ユーロになりました。営業利益率は5.3%になりました。
希薄化後EPSは前年度比10.95%%減の4.80ユーロになりました。
2024年度は下記の目標を掲げております。
約800機の民間航空機納入
EBIT 65億ユーロから70億ユーロ、
フリー・キャッシュフロー 約40億ユーロ
セグメントは、エアバス、エアバスヘリコプター、ヘアバスディフェンスアンドスペースに分類されます。セグメント別の売り上げ構成は以下の通りです。
航空機事業
旅客機、貨物機の製造販売とそれに関連するサービスを提供している世界有数の航空機メーカーです。
ヘリコプター事業
民間および軍用ヘリコプター製造販売とそれに関連するサービスを提供しています。
宇宙防衛事業
軍用航空システム、宇宙システムなど最先端の製品、システムサービスを提供しています。
2016年 航空チャート、ナビゲーションデータなどを手掛けるNavtechを買収
2017年 ボンバルディアの小型機事業で合弁会社 Airbus Canada Limited Partnershipを設立
2017年 防衛用エレクトロニクス事業をKKRへ売却
2018年 Airbus Canada Limited Partnershipの過半数の株式を買収
2019年 PFW AerospaceをHutchinson Holdingへ売却
2019年 Alestis AerospaceをAciturri Aeronáuticaへ売却
2020年 Bombardier'sの株式29.64%獲得
2020年 Airbus Canada Limited Partnershipの株式の追加取得
2021年 フランス敷地50%を合弁会社へ売却
2022年 ZF Luftfahrttechnik社の株式を100%獲得
2023年 オーベール&デュバルの買収を完了
2024年 エアロベルとUASフレックスローターの買収を最終決定
2024年 INFODASの買収契約を締結