航空機リース業界の世界市場シェアの分析 2020

航空機リース業界の市場シェアや市場規模の分析をしています。GECAS、エアキャップ、アボロン、BBAM、アビエーションキャピタルグループ、SMBCアビエーションキャピタル等の大手航空機リース会社の概要や動向も掲載しています。

航空機リース業界の世界市場シェア

航空機リース会社の2020年度の売上高(⇒参照したデータの詳細情報)を分子に、後述する市場規模を分母にして、2020年の航空機リース業界の世界市場シェアを簡易に算出すると、1位はAerCap(エアキャップ)、2位はGECAS(ジーキャス)、3位はAvolon(アボロン)となります。

2020年 航空機リース会社業界シェア

  • 1位 エアキャップ 13%

  • 2位 GECAS 12%

  • 3位 アボロン 7.1%

  • 4位 BOCアビエーション 6.2%

  • 5位 エアーリース 5.9%

  • 6位 DAE 3.9%

  • 7位 SMBCアビエーションキャピタル 3.6%

  • 8位 アビエーションキャピタルグループ 2.7%

  • 9位 ノルディックアビエーションキャピタル 2.6%

  • 10位 エアキャッスル 2.3%

  • 11位 ボーイングキャピタル 0.8%

航空機リース業界の世界シェア(2020年)
航空機リース業界の世界シェア(2020年)

2020年の世界市場シェア1位は、保険最大手のAIGからインターナショナル・リース・ファイナンス・コーポレーションを買収したエアーキャップとなります。エアーキャップにはアブダビ系の資本が入っております。2位はGEの子会社のジーキャスとなります。ジーキャスとエアーキャップが突出して大きく、航空機リース業界の2強と言われています。2021年には両社が経営統合を発表しました。続く3位は、航空機リース業界の台風の眼とされる中国の海南航空傘下でCITとアボロンを買収したボハイリーシング/アボロンです。オリックスが30%出資しています。4位は中国銀行系のBOCアビエーションです。5位は独立系のエアリースとなっています。

下記の図の通り、航空機の価値ベースの市場シェアでみても、ジーキャス、インターナショナル・リース・ファイナンスとエアキャップが世界ランキング上位に位置します。

航空機の価値でみた業界ランキング
出所:AirCap

業界バリューチェーン

航空機リース業界は、航空機業界と密接に関係しています。まず、航空機メーカーが発注した仕様書に基づき、航空機部品メーカーが部品を納めます。なお、航空機の部品点数は30万点以上にのぼるとされ、自動車部品の約10倍超となっているほど多品種の部品が必要となります。その後、製造された航空機は航空機リース会社が購入し、エアライン会社に対してリースされます。耐用年数を過ぎた飛行機は解体され、一部パーツは再利用されます。

航空機リース業界の世界市場規模

調査会社等の公表データを参考にして、航空機リース業界の2020年の世界市場規模を337億ドルとしております。規模も大きく、成長が見込める業界です。
参考したデータは以下の通りです。調査会社のリサーチアンドマーケッツによると2020年の同業界のリース収入ベール市場規模は337億ドルです。2027年にかけて年平均4.9%での成長を見込みます。
調査会社のポラリスマーケットリサーチによれば2019年の機体価値ベース市場規模は2901億ドルと予測されています。2020~2026年までに年率6.8%での成長を見込みます。航空機リース会社がリースする機体数は概ね1万機程度となっており、年々増加しております。調査会社のバリューマーケットリサーチによれば、2017年の市場規模は2665億ドルです。2024年までに年率4.7%の成長を見込みます。⇒参照したデータの詳細情報

業界の再編

  • 2005年4月、Cerberusによるdebis AirFinance(現AerCap)の株式45%をDaimlerChryslerより買収。買収総額は約2,600百万ドル

  • 2006年1月、Terra Firma(テラファーマ)によるAWASの買収。買収総額は約2,500百万米ドル

  • 2006年12月、Bank of ChinaによるSingapore Aircraft Leasing(現BOC Aviation)の買収。買収総額は約3,200百万米ドル、純資産に対する倍率は1.8倍

  • 2007年1月、AirCastleによるGuggenheim Partners傘下のGuggengeim Aviation Partnersからの航空機資産の買収。Guggenheim Partnersは米鉱山王のソロモン・R・グッゲンハイムの子孫が運営。買収総額は1,600百万米ドル

  • 2007年5月、欧州系のプライベートエクイティファンドのTerra Firma(テラファーマ)傘下のAWASによるPegasus Aviationの買収。買収総額は約5,000百万米ドル、純資産に対する倍率は約1.1倍

  • 2009年9月、AerCapとGenesis Leaseとの合併。買収総額は1750百万米ドル、簿価純資産に対する倍率は約1.1倍

  • 2010年10月、 アラブ首長国連邦のアブダビ系ソブリン(国富)ファンドのWaha Capital(CEOはSalem Rashid Abdulla Ali Al Noaimi氏)によるAerCapへの20%の出資。出資額は380百万米ドル。簿価純資産に対する比率は1.4倍程度

  • 2011年8月、FLY Leasingによる豪州のGAAM(Global Aviation Asset Management)の買収。買収総額は1,400百万ドル、簿価純資産に対する倍率は約0.9倍

  • 2012年10月、MUFJリースによるジャクソンアヴィエーションファイナンスの買収。買収総額は1,280百万米ドル、簿価純資産に対する倍率は1.8倍程度

  • 2012年1月、三井住友フィナンシャルグループ、住友商事等によるロイヤルバンク・オブ・スコットランドグループからのRBS Aviation Capitalの共同買収。買収総額は約7,300百万ドル、簿価純資産に対する倍率は約1.1倍程度

  • 2013年12月、AercapによるILFCの買収。買収総額は5,400億米ドル程度。簿価純資産に対する倍率は0.68倍程度

  • 2013年6月、丸紅によるAircastleへの15.25%の出資。出資総額は約209百万米ドル。簿価純資産に対する倍率は1.2倍程度

  • 2015年 海航集団(HNAグループ)による航空機リースのアボロン(Avolon)を買収

  • 2016年 海航集団(HNAグループ)による航空機リースのCIT Aerospaceを買収

  • 2017年 東京センチュリーリースがアビエーション・キャピタル・グループの株式の20%を1700億円で取得。

  • 2017年 Dubai Aerospace Enterprise (DAE) によるAWASの買収。

  • 2018年 オリックスがアボロンの30%株式を約2500億円で取得。

  • 2018年 エアアジアがBBAMに子会社の航空機リースアジア・アビエーション・キャピタルの株式を売却。

  • 2019年 丸紅とみずほリースがエアーキャッスルを買収

  • 2021年 ジーキャスとエアキャップが経営統合

  • 2021年 カーライルがFly Leasingを買収

業界の買収マルチプル

主要なM&Aの企業価値/売上高倍率は概ね6~10倍程度です。

発表日 買手 対象会社 売手 企業価値 通貨 売上高倍率
2022 SMBC AC ゴスホーク 周大福
NWS HD
15 億ドル
2021 カーライル Fly Leasing BBAM 23.6 億ドル 7.1
2021 AerCap GECAS GE 312 億ドル 7.9
2019 丸紅、みずほリース Aircastle 73 億ドル 8.3
2019 東京センチュリー Aviation Capital Group 96 億ドル 10.1
2013 AerCap ILFC AIG 264 億ドル 6.1
売上高倍率は企業価値/直近対象会社売上高で計算(⇒参照したデータの詳細情報)©ディールラボ

航空機リースの仕組み

航空会社各社にとって1機数十億以上する飛行機を購入することは財務負担となっています。大体の相場は、B737の700/800で80-90億円、B777で250億円、B787で200億円、A320で90億円、A380で400億円前後といわれております(飛行機メーカーへの発注量や為替に応じて価格は変動します)。
そこで航空機リース会社が航空機を購入し、その航空機をエアライン会社が借りる(リースする)というニーズが生まれてきます。新興国の経済成長に伴う航空旅客数の増加やLCC(ローコストキャリア)の増加に伴い、エアラインにとって財務負担の軽い航空機リースのニーズは今後拡大していくことが見込まれます。
航空機リース会社は色々な飛行機を所有してエアライン各社にリースを行っていますが、その種類をざっくり分けると以下のようになります。基本は、ボーイング(B)対エアバス(A)の対立軸で理解できます。

B737NG(New Generation) familly
エアライン各社に最も人気のある中長距離向けの中型機です。700、700ER、800、900という具合に飛行機のサイズに応じてバリエーションがあります。(よってfamilyとなっています。)
A320 familly
B737の対抗馬です。こちらもサイズによって、A318、A319、A321というバリエーションがあります。
これらは中型の大きさで中距離を飛ぶという着眼の飛行機です。今後はB737MaxとA320Neoという次世代の飛行機で盟主の座の争いは引き継がれそうですが、後継の737MAXが墜落事故を起こしています。

B777family
ジャンボジェットの代名詞だったB747の後継機種です。-200、200ER、300、300ER等が人気どころです。
A380
エアバス社誇る2階建てのジャンボジェットです。これらは大きな機体で長く飛ぶという発想の長距離用の飛行機です。

B787 vs. A350
飛行機の素材等を改良して、中型でも長距離を飛べるようにするという着眼での飛行機です。B787のほうが早くに世に出ております。以上が、現世代の競合状況ですが、少し前の世代では、A330/340 vs. B767-300ERという争いもありました。飛行機の経済的な耐用年数は大体35年から40年といわれております。実際には大体25年位で新しい機材にリニューアルされているようです。
一方、税務上の償却期間は、5から10年となっています。よって税務上の償却期間を過ぎた機体を購入した場合、税務上は一括償却することで損金を立てることが可能となります。個人富裕層向けにもレバレッジドリースという名称で匿名組合への出資等を通じて航空機に投資をする手法があるぐらいです。
また、リース期間の終了後の、航空機の転売マーケットでの価格も安定しているといわれており、機体の整備についても制度がととのっていることから価値の毀損が生じにくく、リース収入と転売収入にて、リース会社にとってはキャッシュフローの予測がたてやすいリース商品であるともいえます。但し、JALの旧ジャンボジェットB747の時のように一度に売りにだされると中古市場が機能しにくくなる場合もあるようです。経済耐用年数を過ぎた飛行機は処理所(モハベ砂漠など)に集められて処分されていきます。

さらに業界に詳しくなるためのお薦め書籍

The Commercial Aircraft Finance Handbook
買うべき旅客機とは?
リース会計実務の手引き

世界大手航空機リース会社の動向

GECAS(ジーキャス)

世界最大級のメーカーであるGEの関連会社で、世界最大級の航空機リース会社でもあるGEキャピタル・アビエーション・サービスです。ILFCを買収したAerCap(エアキャップ)とGECASは規模において他の航空機リース会社の群を抜いております。2021年にエアキャップとの経営統合を発表しました。

GEについて

GE(ジェネラル・エレクトロニック)は、1878年にトーマス・エジソンによって設立されたエジソン電気照明会社を源流に持つ世界を代表する総合電機メーカーの老舗です。世界シェア1位か2位以外の事業からは撤退するというナンバーワン・ナンバーツー戦略を実施し、積極的な事業ポートフォリオの入れ替えを行うことでも有名です。インダストリアル・インターネットを成長戦略にしたジェフ・イメルト氏が退任した後、2017年に生え抜きのジョン・フラナリー氏が社長に就任したものの、2018年には外部のダナハーからラリー・カルプ氏が招聘され、新CEOとなるなど、経営陣の交代が続きます。2021年にGEをヘルスケア部門、電力・エネルギー部門、航空部門の3社へと分社化することを発表しました。さらに詳しく

 

AerCap(エアキャップ)

NYSEに上場する航空機ファイナンス会社です。保険会社の最大手であったAIG傘下の世界最大手級のインターナショナル・リース・ファイナンス・コーポレーション (ILFC, International Lease Finance Corporation)を買収。Abu Dhabi(アブダビ)の投資会社であるWaha Capitalが筆頭株主となっています。2021年ジーキャスとの経営統合を発表しました。

BBAM(バブコック・アンド・ブラウン・エアクラフト・マネジメント)

1991年にBabcock & Brownの子会社としてBabcock & Brown Aircraft Managementが設立されました。スティーブ・ジシス(Steve Zissis)氏が実質的な創業者です。Babcock & Brownの破たんを受け、2012年にカナダ拠点の投資ファンドであるOnex(オネックスコーポレーション)がBBAMの50%の株式を取得しております。またNYSE上場のFLY LeasingもBBAMの関連会社です。2017年にシンガポールの政府系ファンドのGICがBBAMの株式の30%をオネックス等から取得しています。2018年にマレーシアの格安航空会社であるAirAsia(エア・アジア)より航空機リース資産を買収しています。2021年にカーライルがFLY Leasingを買収しました。

017年9月にシンガポール政府系の投資ファンドであるGICが、米国サンフランシスコに本拠を置く航空機リース大手であるBBAMへ30%の出資を行いました。


シンガポール政府系のファンドの航空機リース分野への出資は、2006年に当時のシンガポール・エアクラフト・リーシング・エンタープライズ(Singapore Aircraft Leasing Enterprise、現在のBOC Aviation)の株式をテマセクやGICが中国銀行(Bank of China)に売却して以来のこととなります。


GICで本件を担当したと思われるArjun Khullar氏が、同社のプレスでAs a long-term investor, we believe it is a unique opportunity to invest in the aircraft leasing sector which has strong growth potential.と述べているように、2006年当時では、(おそらく)予見できなかったLCC(格安航空会社)の急躍進に伴う、航空機リース業界の今後の潜在的な成長を期待しての再参入と思われます。特に、財務基盤が大手航空会社と比べ劣るLCCにとっては、航空機をリースで調達するニーズは高まっていると思われます。運航する航空機数の増加と、そのリースの割合の増加という二つの成長ドライバーがあると思われます。


野村バブコック&ブラウンによれば、現在運航中の25,000機以上の航空機のうち、8,000機以上がオペレーティング・リースで調達されており、その比率は1991年の10%と比べても大きな成長をしています。


出資をしたBBAMは、元々は1986年に、日本の野村証券とバブコック&ブラウン社(米国
)との合弁会社として、Nomura Babcock & Brown(野村バブコック&ブラウン)として設立されました。その後、バブコック&ブラウンは豪州投資銀行のマッコーリと比較されるなど、インフラ分野に強みを持っていましたが、債務整理の過程で、野村バブコック&ブラウンは野村証券傘下となり、一方、航空機リース部門はBabcock and Brown Aircraft Management(FLY Leasing)として分社化され、さらにその後FLY Leasing経営陣によるMBOを経てBBAMが誕生しました。実施的な創業者でもあるSteve Zissis氏の強力なリーダーシップのもと、航空機リース業界大手となっています。
シンガポール政府系の投資ファンドであるGICは、2017年にBBAMと航空機へ投資を行うファンド(インクライン・アビエーション)を設立しており、今後も投資ポートフォリオを拡充させる意向が読み取れます。
The investment follows a commitment by GIC earlier in 2017 to Incline Aviation (“Incline”), the aircraft leasing industry’s largest institutional fund, managed by BBAM.
出所GIC社ホームページ

Aviation Capital Group(アビエーションキャピタルグループ)

Aviation Capital Groupは米国Pacific Life の子会社です。2017年に日本の大手リース会社である東京センチュリーが、アビエーション・キャピタル・グループの20%の株式を約1700億円で取得しました。

Avolon(アボロン)

旧RBS Aviation Capitalの経営陣が独立して2010年設立されました。株主の欧州PEファンドのCinven、旧シティ系のPEファンドのCVC、PEファンドのOak Hills、シンガポールの国策ファンドのGIC)から、2015年にHainan Airlines(海南航空)子会社(当時。現在は海南省が大株主)であった渤海租賃(Bohai Leasing)が買収しました。2016年にBohai LeasingがCIT Aerospaceを買収し業界上位となりました。

CIT Aerospaceは米国の総合金融会社のCITの関連会社の大手航空機リース会社です。CITはCommercial Credit and Investment Companyの略称。過去に旧第一勧業銀行やTyco Internationa がCITを買収した経緯もあります。2014年にみずほグループ系の東京センチュリーリースと航空機リースの合弁会社を設立しています。

2018年にオリックスがBohai Leasing傘下の航空機リース大手アボロン・ホールディングス(アイルランド)に2500億円を出資し30%の株式を取得しました。ダブルBプラスの格付け(S&P、下図参照)の改善を図っています。

アボロンの格付け
出所:アボロンホームページ

Hainan Airlines(海南航空)

海航集団(海南航空、HNA Group)は2000年に中国の海南省に設立された非公開のコングロマリットです。コングロマリットの中核の企業は前身が海南省航空公司である1993年に陳峰(Chen Feng、チェン・フェン)氏によって設立された海南航空(ハイナン・エアライン)となります。2000年に経営難となった長安航空を買収し、中国トップ5の規模の航空会社となりました。ホテル、不動産、航空機リース等の分野で積極的な投資を行いました。2017年末の時点で負債が12兆円となり、2018年には共同創業者である王健氏が死亡しています。2021年に破産プロセスに入りました。さらに詳しく

 

DAEキャピタル

ドバイ政府系Dubai Aerospace Enterpriseが所有する航空機リース会社です。2017年にAWASを買収し規模を拡大しています。

AWASについて

Ansett Worldwide Aviation Servicesの略です。もともとはNews Corporation、Australian airline、Ansett Airlineによって設立された豪州系の企業です。その後Molgan Stanleyおよび2006年には投資ファンドのテラ・ファーマとCPPIB(カナダ公的年金投資運用、Canada Pension Plan Investment Board)に買収をされています。2017年にDubai Aerospace Enterprise (DAE)がAWASを買収しました。

ボーイングキャピタル(Boeing Capital)

米Boeing社の子会社の航空機リース会社です。

ボーイングについて

ボーイングは米国を代表する防衛関連企業です。民間旅客機でも有名ですが、軍用戦闘機、ミサイル、宇宙船等の製造も手掛けています。民間航空機部門は737、767、777、787型機を含む商業用ジェット機、軍用機部門は「A160ハミングバード」や「AH-64アパッチ」などがあります。ボーイングの事業は大きく防衛・宇宙業界向けの機器販売、民間向けの航空機販売、リース・金融事業、航空機に関連するサービス事業の4つに分類されます。さらに詳しく

SMBCアビエーションキャピタル(SMBC Aviation Capital)

かつては英国のRBS(Royal Bank of Scotland Group)が保有していたRBS Aviation Capitalです。2012年に約5500億円で三井住友フィナンシャルグループや住友商事がRBSより共同買収をしました。2022年にゴスホークの買収を発表。

BOC Aviation

中国の4大銀行の一角である中国銀行(Bank of China)の関連会社です。旧社名をSingapore Aircraft Leasing Enterpriseといい、2006年にBOCが株主のTemasek, GICやシンガポール航空から買収しました。2016年に香港証券取引所に株式を上場しています。

ノルディックアビエーションキャピタル(Nordic Aviation Capital)

1990年にMartin Møller氏によってデンマークで設立された独立系の航空機リース会社です。リージョナルジェットやATRやボンバルディアのターボプロップのリースを強みとしています。70以上の航空会社に500機をリースしています。2015年にEQTが買収を行いました。2018年にシンガポールのGICが一部株式を買収しました。

エアリース(Air Lease Corporation)

Air LeaseはNYSEに上場する新興航空機リース会社です。ILFCの創業者によって設立され、 豪州大手銀行のCommonwealth Bank of Australiaが大株主になっております。

エアキャッスル(AIRCASTLE)

NYSEに上場する投資ファンドのFortress Investment傘下の航空機リース会社として発足しましたが、IPO後の2012年に市場で持ち分を売却。丸紅が2013年に約15%出資し、2019年には丸紅・みずほ連合で買収を行っています。

Macquarie AirFinance

豪州投資銀行の Macquarie Groupの関連会社です。

ORIX Aviation

オリックスの関連会社です。

MC Aviation Partners | MCアビエーション・パートナーズ

MCAPは三菱商事の子会社の航空機リース会社です。

三菱商事について

三菱商事は、九十九商会に源流を持ち、1918年に三菱合資営業部が分社化され設立された総合商社です。広範囲な商材の輸出輸入を手掛けるトレーディングが祖業ですが、商社冬の時代を経て、プロジェクトや事業投資も行う複合企業体へと進化を遂げました。セクターなどで分類しにくい異形の経営スタイルのため、海外でもsogo shoshaという業態として理解が深まりつつあります。天然ガス、総合素材、石油・化学、金属資源、産業インフラ、自動車・モビリティ、食品産業、コンシューマー産業、電力ソリューション、複合都市開発で事業を展開しています。関連会社には、ローソン、三菱食品、三菱自動車、千代田化工などがあります。さらに詳しく

Falko

2011年に設立されました。PEファンドのFortress Investment Groupが買収したBAE Systems Asset Managementの航空機ポートフォリオが母体となっています。

Avmax Aircraft Leasing

航空電子機器メーカーのカナダのAvmax社の航空機リース事業です。

ペンブローク(Pembroke Group)

英系のStandard Chartered PLCの子会社の航空機リース会社です。

CDB LEASING

中華人民共和国国務院直轄のChina Development Bank(国家開発銀行)の子会社の航空機リース会社です。

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