ジッパー・ファスナー業界の世界市場シェアの分析 2020
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ジッパー・ファスナー業界の世界市場シェアの分析 2020

ジッパー・ファスナー業界の世界シェアと市場規模について分析をしています。YKK、コーツ、SBSといったファスナー大手の動向も掲載しています。

【市場シェア】

ジッパー・ファスナー各社の2020年度の売上高(⇒参照したデータの詳細情報)を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして、2020年のジッパー・ファスナー業界の市場シェアを簡易に試算しますと、1位はYKK、2位SBS、3位はコーツグループとなります。

ジッパー・ファスナーメーカーの世界シェアと業界ランキング(2020年)

  • 1位 YKK 15.0%
  • 2位 SBS 1.5%
  • 3位 コーツグループ 1.0%

ジッパー業界の世界市場シェア(2020年)
ジッパー業界の世界市場シェア(2020年)

ファスナー業界の世界1位はYKKです。最近打倒YKKを目指して急成長している2位の中国SBSとの差はまだ大きいです。3位はイギリスの縫製会社であるコーツグループです。
業界全体として、非常に分散的(フラグメンテッド)です。長年業界1位であるYKKの優位は揺らがないものの、アジア、特に中国や台湾のメーカーがジッパー製造に多数参入しており、今後はコストと品質がより重視されていくと思われます。

【市場規模】

当データベースでは、2020年のファスナー・ジッパー業界の市場規模を155億ドルとしております。参照した、各種統計データは次の通りです。調査会社のストラテジーアールによると、2020年の同市場規模は155億ドルです。2027年にかけて年平均3.1%での成長を見込みます。調査会社のベロエによると、2019年の同市場規模は137億ドルです。2025年にかけて年平均7~8%で成長する見込みです。⇒参照したデータの詳細情報

市場規模 成長率見込み
2020年 155億ドル 3.1%
2019年 137億ドル 7~8%
ファスナー・ジッパー業界の推定市場規模
©ディールラボ

さらに業界に詳しくなるためのお薦め書籍

脱カリスマの経営
YKKが非上場を貫く理由

【会社の概要】

YKK

日本に本拠を置く世界を代表するファスナー・ジッパーメーカーです。年間約100億本のファスナーを生産しています。質で他社を圧倒しています。窓やサッシなど住宅設備事業にも強みを持ちます。

Coats Group(コーツグループ)

英国に本拠を置く紡績関連メーカーです。縫い糸の分野の巨人です。ファスナーやジッパーにも強みを持ちます。

SBS Zipper Science & Technology(福建浔兴拉链科技股份有限公司、SBS)

1984年に創業した中国を代表するファスナー専業メーカーです。打倒YKKを掲げ、アディダスやDecathlonなど有力アパレルメーカーへの納入実績も重ねつつあります。中国勢にはYCCジッパーやYQQジッパーといった、YKKを明らかに意識したジッパーメーカーが多数存在します。

KAO SHING ZIPPER(カオシンジッパー)

1980年に創業された台湾のジッパーメーカーです。2019年の売上高は約20百万ドルです。

Riri Corporation(リリ)

1923年に設立されたスイスに本拠をおくデザイナージッパーメーカーです。Merasブランドでメタルジッパーを展開しています。現在は投資ファンドのChequers Capital傘下です。

Ideal Fastener Corporation(アイディアルファスナーコーポレーション)

1936年に設立された米国に本拠を置くジッパーメーカーです。米国、中国、バングラディッシュ、トルコに工場を保有しています。アパレル、自動車、家具、防衛といった産業向けにジッパーを提供しています。

Max Zipper(マックスジッパー)

1978年に設立された台湾に本拠を置くジッパーメーカーです。

参照したデータの詳細情報について


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