歯磨き粉業界の世界市場シェアと市場規模の情報について分析をしています。世界大手歯磨き粉メーカーでもあるコルゲート、P&G、ユニリーバ、グラクソ・スミスクラインの動向も掲載しています。
【市場シェア】
歯磨き粉メーカーの2020年度の売上高(⇒参照したデータの詳細情報)を分子に、後述する市場規模を分母にして、2020年の歯磨き粉業界の世界シェアを簡易に計算すると、1位はコルゲート・パーモリーブとなります。
歯磨き粉メーカーの世界市場シェアと業界ランキング(2020年)
- 1位 コルゲート・パーモリーブ 35.6%
- 2位 P&G 28.2%
- 3位 GSK 25.8%
- 4位 ユニリーバ 4.0%
歯磨き粉業界の世界シェアランキング1位は米国のコルゲート社です。日用品・医薬品の世界最大手の米P&G、食品・日用品業界の巨人英蘭ユニリーバ、英国の大手医薬品メーカーのグラクソスミスクラインが追い上げます。その他にも、Church & Dwight 、ライオン、Tom’s of Maine、DR Harris、サンスターなどが大手メーカーと考えられますが、情報開示が行われてないためランキングに掲載をしておりません。
【市場規模】
当データベースでは、2020年の歯磨き粉業界の市場規模を149億ドルとしております。参照した各種調査データは次の通りです。
調査会社のリポートリンカーによると、2020年の同業界の市場規模は149億ドルです。2027年にかけて年平均3.9%での成長を見込みます。⇒参照したデータの詳細情報
さらに業界に詳しくなるためのお薦め書籍や関連サイト
【会社の概要】
コルゲート・パーモリーブ(Colgate-Palmolive)
コルゲート・パルモリーブは、1806年に設立された米国に本拠を置くトイレタリー用品大手です。コルゲートブランドは歯磨き粉の代名詞となっています。オーラルケアの歯ブラシ、マウスウォッシュに加え、パーソナルケア、ホームケア、ペットニュートリションの分野でも強いです。パーソナルケアの分野では液体石鹸、石鹸、ボディウォッシュが、ホームケアの分野では柔軟剤、食器用洗剤は世界トップクラスです。ペットニュートリションはヒルズ(Hill’s)ブランドで展開し、主に動物病院で販売されています。さらに詳しく
Procter & Gamble(P&G)
P&G(プロクター&ギャンブル)は、米国に本拠を置く世界最大級の日用品メーカーで、1837年にウィリアム・プロクター氏とジェームズ・ギャンブル氏によって設立されました。日用品業界屈指の商品開発力・マーケティング力を誇っています。取り扱っている分野は、トイレタリー、ファミリーケア、ファブリックケア、ホームケア、ヘアケア、スキンケア、オーラルケアといった広範囲の消費財で、いずれもブランド力のある商品を展開しているのが特徴です。さらに詳しく
Unilever(ユニリーバ)
Unilever(ユニリーバ)は、イギリスに本拠を置く世界を代表する消費財大手メーカーです。イギリスの石鹸会社のリーバ・ブラザーズとオランダのマーガリン会社のマーガリン・ユニが1930年に合併して誕生しました。紅茶、アイスクリーム、食品、化粧品やパーソナルケア分野において強力なブランドを保有しています。紅茶事業は2021年11月に売却を発表しました。さらに詳しく
グラクソ・スミスクライン(GlaxoSmithKline)
1999年にスミスクライン・ビーチャムとグラクソ・ウエルカムが経営統合して誕生した英国に本拠を置く大手製薬メーカーです。中枢系の医薬品に強みを持ちます。医薬品、ワクチンとコンシューマヘルスケアが事業の柱となっています。コンシューマヘルスケアの歯磨き粉では、アクアフレッシュ(Aquafresh)センソダイン(Sensodyne、日本名シュミテクト)や抗炎症剤「ボルタレン」などが主力製品です。2018年に米ファイザーと一般用医薬品(大衆薬)事業の統合を発表、GSKコンシューマヘルスケアが誕生しました。飲料事業(ルコゼード、ライビーナ)をサントリー食品に、抗がん剤事業をノバルティスに160億ドルで売却しました。さらに詳しく
日本国内では、ライオン、花王、サンスター、アース製薬、第一三共が多数の歯磨き粉ブランドを展開しています。今後のグローバル展開が期待されます。
参照したデータの詳細情報について
参照したデータは以下の通りです。リンク切れなどありましたら、お問い合わせのページからご連絡頂けますと大変有難く存じます。
参照した売上高ランキングの情報
歯磨き粉メーカーの売上高ランキング(2021年版)
参照した市場規模の情報
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