ドイツに本拠を置く大手自動車メーカーです。乗用車と自動車リースが事業の柱となっています。乗用車ではメルセデスベンツで高級車セグメントにフォーカスした世界展開をしています。1998年にクライスラーと合併したが、2007年にクライスラーを売却しました。インドではバーラト・ベンツ (BharatBenz) ブランドを展開しています。2021年にメルセデスベンツとダイムラートラックが分社化され、社名をメルセデスベンツグループへと変更しました。自動車リースはAthlonで展開しています。 分社化された、ダイムラートラックは、三菱ふそうトラック・バスを傘下に保有しています。バス分野はメルセデスベンツとゼトラ(Setra )ブランドで展開しています。売上の約66%が欧州となっています。
2018年度
売上高は167362百万ユーロで、前年度比2%増となりました。営業利益は9383百万ユーロになりました。営業利益率は6%になりました。
2019年度
売上高は172745百万ユーロで、前年度比3%増となりました。営業利益は5728百万ユーロになりました。営業利益率は3%になりました。
2020年度
売上高は154309百万ユーロで、前年度比11%減となりました。販売台数が15%減少したことが、この売上高減の原因です。営業利益は4880百万ユーロになりました。営業利益率は3%になりました。
2021年度
売上高は133893百万ユーロで、前年度比13%減となりました。トラック事業を分離した分売上が減少しました。継続事業での売上高比較では、前年度比で1.7%程度の増加です。営業利益は13206百万ユーロになりました。営業利益率は10%になりました。
2022年度
売上高は150017百万ユーロで、前年度比12%増となりました。乗用車部門と商用車部門において、価格設定の改善がこの売上増の要因です。営業利益は16352百万ユーロになりました。営業利益率は前年度とほぼ同じで11%になりました。
2022年第3四半期(07ー09月)
売上高は37716百万ユーロになりました。営業利益は4187百万ユーロ、営業利益率は11%になりました。
2022年第4四半期(10ー12月)
売上高は41003百万ユーロになりました。営業利益は4356百万ユーロ、営業利益率は11%になりました。
2023年第1四半期(01ー03月)
売上高は37516百万ユーロになりました。営業利益は4701百万ユーロ、営業利益率は13%になりました。
2022年第2四半期(04ー06月)
売上高は36440百万ユーロになりました。営業利益は4057百万ユーロ、営業利益率は11%になりました。
2023年第2四半期(04ー06月)
売上高は38241百万ユーロになりました。営業利益は4090百万ユーロ、営業利益率は11%になりました。
希薄化後EPSは前年度比37%減の13.55ユーロになりました。1株当たりの配当は前年度比4%増の5.20ユーロになりました。配当性向は38%になりました。
2023年07月
2023年度の営業利益は前年度程度を予定しています。
セグメントは、乗用車、商用車、モビリティサービスに分類されます。セグメント別の売り上げ構成は以下の通りです。
乗用車
メルセデス・ベンツブランドの乗用車を製造・販売しています。2022年度は前年度比5%増の204万台を販売しました。
商用車
バンタイプの商用車を製造・販売しています。2022年度は前年度比8%増の42万台を販売しました。
モビリティサービス
カーシェアリングやリースサービス等を提供しています。2022年度の売上は580億ユーロで、前年度の636億ユーロからは減少しました。
Mercedes-Benz, Mercedes-AMG, Mercedes-Maybach, Mercedes me, Mercedes-EQといったブランドで展開しています。
M&Aの数は多くありません。直近ではMaaSシフトに向けたITサービスの買収を複数行っています。
1998年 クライスラーとの合併
2007年 クライスラーの売却
2015年 ノキアの地図事業HereをBMW、アウディと共同買収
2021年 ダイムラーが乗用車部門とバストラック部門を分社化
ケーススタディ:ダイムラーによるクライスラーの売却
筆頭株主は吉利汽車の創業者(李書福、Shu Fu Li)と北京汽車です。2021年にルノーと日産自動車は持分を売却しております。