多結晶シリコン業界の世界シェアの分析

多結晶シリコン(ポリシリコン)業界の世界シェアと市場規模について分析をしています。ゴールデン・コンコルド、ワッカーケミー、トンウェイ、ヘムロック、OCI、RECシリコンといった大手多結晶シリコンメーカーの概要や動向も掲載しています。

市場シェア

多結晶シリコンメーカーの2020年度の売上高(⇒参照したデータの詳細情報)を分子に、後述する市場規模を分母にして、2020年の多結晶シリコン業界の世界シェアを簡易に計算すると、1位はトンウェイとなります。

多結晶シリコンメーカーの世界市場シェアと業界ランキング

  • 1位 トンウェイ 36.68%
  • 2位 ゴールデン・コンコルド 20.35%
  • 3位 ワッカーケミー 10.43%
  • 4位 大全 7.28%
  • 5位 ヘムロック・セミコンダクター 6.52%
  • 6位 シントー 6.36%
  • 7位 OCI 3.10%
  • 8位 RECシリコン 1.30%

多結晶シリコンメーカーの世界シェア(2020年)
多結晶シリコンメーカーの世界シェア(2020年)

多結晶シリコン(ポリシリコン)業界の世界シェアランキング1位は中国のトンウェイ(通威)です。2位はゴールデン・コンコルド(GCL-Poly)です。両社は、大全(Daqo New Energy)とあわせ中国における太陽光パネル生産の拡大にあわせてシェア上位の座を維持しています。ドイツのワッカー・ケミーや米ヘムロックも追い上げています。

市場規模

当データベースでは、2020年の多結晶シリコン業界の市場規模を92億ドルとしております。参照した各種統計資料は次の通りです。
調査会社のプレシジョンレポーツによると、2020年の同業界の市場規模は92億ドルとなっています。2026年にかけて年平均11.2%で成長し、2026年には約141億ドルへと拡大することが見込まれます。一方調査会社のグランドビューリサーチによると、太陽光パネル市場が拡大することで、同市場は2025年までに135.6億ドルへの成長することを見込んでおります。⇒参照したデータの詳細情報
高純度結晶シリコンは半導体向けと太陽電池向けが主な用途になります。特に、多結晶シリコンの用途は、太陽光電池のセル向けがメインとなっております。

多結晶シリコンとは
金属ケイ素と塩化水素を合成して多結晶シリコン(インゴッド)となります。半導体向けのシリコンウェハや太陽光電池のセルの原料となります。特に半導体向けは純度が高い99.999999999%(イレブンナイン)が求められています。

石英から多結晶シリコンの作り方

太陽光向けのシリコンのバリューチェーンとしては、珪石(石英)→金属シリコン→多結晶シリコン→太陽光電池(パネル)モジュールとなります。半導体向けシリコンは、多結晶シリコン→単結晶シリコン→シリコンウェハという流れです。

多結晶シリコンメーカーの概要と動向

ワッカーケミー(Wacker Chemie)

1914年に創業したドイツに本拠を置く化学メーカーです。アセトアルデヒドの合成においてワッカー法を生み出しました。多結晶シリコン以外にもシリコーンの分野に強みを持ちます。日本では旭化成と旭化成ワッカ-シリコーンで事業を展開しています。シリコンウエハを手掛けていたシルトロニックは2021年にグローバルウェーハズに売却しました。さらに詳しく

GCL-Poly(ゴールデン・コンコルド)

1996年に設立。香港証券取引所に上場する中国最大級の多結晶シリコンメーカーです。朱共山(Zhu Gong Shan)氏が大株主となっています。太陽光パネル向けのポリシリコンに強みを持ちます。

Tongwei(通威、トンウェイ)

Han Yuan Liu氏によって設立された飼料と多結晶シリコンの開発製造会社です。

Daqo New Energy(大全新能源)

中国の新疆ウイグル自治区の石河子でシリコンの開発製造を行っています。

Xinte Energy(シントーエナジー、新特能源)

中国に本拠を置き、リニューアブル発電所のEPCや多結晶シリコンの製造販売を行っています。

ヘムロック・セミコンダクター(Hemlock Semiconductor)

1961年に事業を開始しています。2020年にデュポンが持分を売却した結果、現在はコーニングの子会社となっているポリシリコン大手です。信越化学も出資しています。半導体向けのシリコンに強みを持ちます。

RECシリコン

ノルウェーに本拠を置くポリシリコン大手です。米国工場は元ユニオンカーバイドの工場です。

OCI

韓国に本拠を置くポリシリコンメーカーです。1959年に東洋化学工業 (Oriental Chemical Industry) として設立され、石灰化学で成長をしました。マレーシアの多結晶シリコン工場をトクヤマより買収し、世界上位を狙っています。

トクヤマ

日本を代表する多結晶シリコンメーカーです。太陽光パネル向けシリコンは価格低迷に苦しみ、現在は半導体向けにフォーカスしております。

参照したデータの詳細情報について


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