鉛採掘業界の世界市場シェアの分析 2021
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鉛採掘業界の世界市場シェアの分析 2021

鉛採掘業界の世界市場シェアと市場規模を分析しています。鉛採掘会社大手であるグレンコア、ドウラン、ベダンタ・リソーシズ、テックリソーシーズ、高麗亜鉛、ニルスター、予光金亜の概要や動向も掲載しております。

【鉛採掘業界の世界市場シェア】

鉛採掘開発会社各社の2021年の採掘量を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして2021年の鉛採掘業界の市場シェアを簡易に試算しますと、1位は高麗亜鉛、2位 は予光金亜、3位はグレンコアとなります。⇒参照したデータの詳細情報

鉛の採掘開発会社の世界市場シェア(2021年)

順位 会社名 市場シェア
1位 Korea Zinc Company, ltd(高麗亜鉛株式会社) 9.59%
2位 HenanYuguang Gold and Lead Group(予光金亜) 8.82%
3位 Glencore(グレンコア) 4.90%
4位 Hindustan Zinc Limited(ヒンドゥスタン・ジンク) 4.21%
5位 Nyrstar(ニルスター) 3.53%
6位 Doe Run(ドウラン) 3.53%
鉛の採掘開発会社の世界市場シェアと業界ランキング(2021年) ©ディールラボ

鉛の世界シェア(2021年)
鉛の世界シェア(2021年)

【鉛採掘業界の世界市場規模】

当サイトでは、各調査会社等の公表データを参考にし、鉛採掘業界の2021年の世界市場規模を4.5百万トンとして市場シェアを計算しております。参照にしたデータは以下の通りです。

韓国亜鉛(元データはウッドマッキンゼー)によると、2021年の同市場規模は採掘量ベースで4.536百万トンです。

アメリカ地質調査所によると、2020年と2019年の同市場規模は採掘量ベースで4.4百万トンと4.7百万トンです。

調査会社のザビジネスリサーチカンパニーによると、同業界の市場規模は2022年までに約92.2億ドルになると見込まれます。⇒参照したデータの詳細情報

国別の2020年生産量割合でみますと、中国、オーストラリア、米国の順番になります。

鉛の国別採掘量の割合
鉛の国別採掘量の割合 ©ディールラボ

【鉛の性質や用途】

産業用、特に鉛蓄電池バッテリーの電極としての用途となります。総鉛消費量の約80%がバッテリー用と言われています。元素記号は Pb です。高密度かつ低融点と比較的加工しやすい金属であるため、歴史的に多くの用途に使われてきました。他には、電子機器を接合する際の「はんだ」や釣り用「おもり」に使われていますが、鉛の毒性のため近年は鉛フリーの製品も増えています。

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鉄と銅の生産の歴史―金・銀・鉛も含めて
亜鉛採掘会社の世界市場シェアの分析

【会社の動向】

Glencore(グレンコア)

グレンコア(Glencore)はスイスに本拠を置く資源商社です。1974年にスイスのトレーダーであるマーク・リッチによって設立されました。2012年にカナダの穀物流通大手バイテラを、2013年には資源メジャーであるエクストラータを買収しています。亜鉛、原料炭、一般炭、銅、コバルト、ニッケルなどの採掘やエネルギー及び穀物トレーディングが事業の柱となっています。トレーディング機能と上流権益の開発機能をあわせもつ資源メジャーとも言えます。2017年1月に穀物トレーディング部門をグレンコア・アグリカルチャーとして分社化し、バイテラへと社名変更しました。さらに詳しく

Doe Run(ドウラン)

米国に本拠を置く鉛開発生産会社です。設立は1864年です。1994年に投資会社のRencoGroupがエンジニアリング大手のFluor(フルーア)から買収し、同社の傘下となりました。

RencoGroupとは

1975年にIraRennert氏によって設立された投資会社です。特殊車両のAMゼネラル、自動車部品のInteva Products、倉庫向けのカートンやラックの製造を行うUnarco Material Handling、マグネシウム生産会社のUS Magnesiumを保有しています。

Vedanta Resources(ベダンタ・リソーシズ)

Vedanta Resources(ベダンタ・リソーシズ)は、Anil Agarwal(アニル・アガルワル)氏率いるイギリスに本拠を置く資源開発大手です。1966年に創業されたインドの亜鉛・鉛・銀生産大手であるHindustan Zinc(ヒンズスタン亜鉛)を傘下に所有します。鉄鉱石、鉄鋼、銅、アルミニウム、電力、石油、ガスも生産・開発しています。資源大手アングロアメリカンの大株主でもあります。

Korea Zinc (高麗亜鉛株式会社)

1974年に設立された韓国に本拠を置く非鉄資源大手です。亜鉛に加えて、鉛、金、銀、銅等の鉱物を生産します。上場企業です。

Nyrstar(ニルスター)

スイスに本拠を置く世界的亜鉛生産会社です。豪州のZinifex (現OZ Minerals)とベルギーの化学大手Umicore(ユミコア)の亜鉛事業を統合して誕生しました。ベルギー、オランダ、オーストラリアに精錬所を所有します。

HenanYuguang Gold and Lead Group(予光金亜)

中国に本拠を置く非鉄大手です。鉛、亜鉛、銅、金等の開発生産を行っています。

Aqua Metal(アクアメタル)

2014年に米国で設立された鉛蓄電池のリサイクル会社です。

Teck Resources(テック・リソーシズ)

カナダに本拠を置く非鉄大手です。亜鉛、銅、鉛、原料炭等の分野に強みを持ちます。

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