テニスラケットの世界市場シェアと市場規模について分析をしています。Wilson(ウィルソン)、バボラ、ヨネックス、ヘッド、プリンス、テクニファイバー等の世界大手ラケットメーカーの動向も掲載しています。
【市場シェア】
テニスラケットメーカー各社の売上高を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして2019年の市場シェアを簡易に試算しますと、以下の順位となります。
- 1位 アメアスポーツ 30%
- 2位 ヘッド 17%
- 3位 バボラ 14%
- 4位 プリンス 6%
- 5位 ヨネックス 4%
- 6位 テクニファイバー 3%
テニスラケット業界の市場シェア1位はWilsonブランドを擁するAmer Sports(アメアスポーツ)です。2位はヘッド、3位はバボラ、4位はプリンスとなっています。
【市場規模】
2018年のテニスラケット業界の市場規模は351百万ドルです。(調査会社グランビューリサーチ)一方、フューチャーマーケットインサイツによれば、2019年のテニスエクイップメント市場(ラケット、ボール、テニスウェア、球出し機、テニスバッグ等を含みます)の規模は80億ドルです。当サイトでは、テニスラケットの市場規模を10億ドルとして、市場シェアを計算しております。
さらに業界に詳しくなるためのお薦め書籍
越後の雪だるま ヨネックス・創業者 米山稔物語
テクニカル・テニス―ラケット、ストリング、ボール、コート、スピンとバウンドの科学
【会社の概要】
Amer Sports(アメアスポーツ)
フィンランドに本拠を置くスポーツメーカーです。テニスのウイルソン、スキーのアトミックやサロモンブランドを世界展開しています。ナスダックOMX市場に上場しています。Amer SportsはSalomon、Wilson、Atomic、Arc’teryx、Mavic、Suunto、Precor、Louisville Slugger、DeMarini等のブランドを有しています。2019年に中国のテニスの安踏体育用品(アンタ)を中心とするコンソーシアム(アンタが6割弱出資、騰訊控股(テンセント)やカナダ「ルルレモン・アスレティカ」の創業者なども出資)が買収しました。
HEAD(ヘッド)
アメリカ発祥のテニス・スキーグッズメーカーです。現在はオーストリアに本拠を置きます。テニスラケットにおいてはジョコビッチ等が愛用しています。
Prince(プリンス)
アメリカに本拠を置くテニス・スカッシュ・バドミントンメーカーです。2012年の経営破たん後、ファッション・スポーツブランドマネジメント会社のAuthentic Brands Groupが買収しました。
YONEX(ヨネックス)
日本を代表する総合スポーツメーカーです。テニスラケットにも強みを持ちます。
BABOLAT(バボラ)
フランスを代表するテニス関連製品メーカーです。元々はテニスのストリングで創業しています。現在はテニスラケットやボールも含め総合展開しています。
Tecnifibre(テクニファイバー)
フランスに本拠を置くテニス関連製品メーカーです。ストリングに強みを持ちます。スカッシュラケットも展開しています。
住友ゴム(ダンロップスポーツ)
住友ゴム工業株式会社は、1909年に創業されたタイヤメーカーの世界大手です。ダンロップ、ファルケンブランドで世界展開しています。グッドイヤーとの包括提携を2015年に解消しました。テニスやゴルフといったスポーツ用品事業もダンロップブランドで展開しています。テニスボールの公式球であるダンロップFORTは有名です。ゴルフでは、ゼクシオやスリクソンブランドで事業を展開しています。2016年にスポーツ用品のダンロップブランドの商標権を英スポーツダイレクト社から買収して、更なる海外展開を図っています。さらに詳しく
Volkl(フォルクル)
ドイツに本拠を置くスポーツ用品メーカーです。テニスラケットやスキー板等を展開しています。
テニスラケット用語集
ストリング:テニスラケットに貼り付けるガットのことです。動物の腸から作る天然素材からナチュラルガット、ナイロンシンセティックガット、ポリエステルガット等があります。
参照したデータの詳細情報について
参照したデータは以下の通りです。リンク切れなどありましたら、お問い合わせのページからご連絡頂けますと大変有難く存じます。