スポーツ用品・スポーツウェア・スポーツシューズ業界の世界市場シェアの分析

スポーツ用品(スポーツウェアやスポーツシューズ)の世界市場シェアと市場規模について分析をしています。ナイキ 、アディダス 、プーマ 、アンダー・アーマー、アシックスといった世界大手スポーツ用品会社の動向も掲載しています。

スポーツ用品業界の市場シェア(2020年)

スポーツ用品メーカー各社の2020年度の売上高(⇒参照したデータの詳細情報)を分子に、後述する市場規模を分母にして、2020年のスポーツ用品業界の世界市場シェアを簡易に算出すると、1位はナイキ、2位はアディダス、3位はプーマとなります。

スポーツ用品業界の2020年の世界シェア

  • 1位 ナイキ 8.0%
  • 2位 アディダス 5.1%
  • 3位 プーマ 1.3%
  • 4位 安踏體育用品 1.1%
  • 5位 アンダー・アーマー 1.0%
  • 6位 ニューバランス 0.9%
  • 7位 アシックス 0.7%
  • 8位 コロンビア 0.5%

スポーツ用品業界のグローバルマーケットシェア(2020年)
スポーツ用品業界のグローバルマーケットシェア(2020年)

2020年の売上高市場シェアも、2019年に続き1位は不動のナイキ、2位も同じく不動のアディダスです。3位以下の5~7倍程度の売上高規模でダントツのトップ2となっています。3位は、ケリングより改めて分社化独立を果たしたプーマです。4位は中国のアンタです。フィンランドのスポーツブランドマネジメント会社であるアメアスポーツを2019年に買収し、一気にランクアップです。5位は新興スポーツメーカーながら急成長を遂げているアンダー・アーマーです。6位はニューバランスとなっています。内部成長を重視している日本のアシックスは7位になっています。

1位 ナイキ
2位 アディダス
3位 プーマ
4位 アンダー・アーマー
5位 安踏體育用品
6位 ニューバランス
7位 アシックス
8位 コロンビア

市場規模

当サイトでは、調査会社等の公表データを参考にし、スポーツ用品とウェア業界の2020年の世界市場規模を4700億ドルとして市場シェアを計算しております。参照にしたデータは以下の通りです。調査会社のフォーチュンビジネスインサイツによると、2019年のスポーツシューズの市場規模は1028億ドルです。2027年に向けて年平均4.1%での成長を見込みます。調査会社のグランドビューリサーチによると2020年のスポーツウェアの市場規模は2884億ドルです。2025年に向けて年平均10.4%の成長を見込みます。また同調査会社によると2020年のスポーツ用品の市場規模は741億ドルです。⇒参照したデータの詳細情報
なお、スポーツの種類別の市場規模では、サッカー関連が市場規模では最大で、アメリカンフットボール、野球が2位の座を競っています。以下、F1、バスケットボール、アイスホッケー、テニス、ゴルフと並びます。

業界再編M&A年表

フィンランドのアメアスポーツが中国のアンタに買収されたことは、スポーツ用品業界におけるパワーバランスの変換を意味しそうです。スポーツ自体はグローバルビジネスなので、ブランドマネジメントという観点でのマーケティング力の巧拙がますます問われるようになってきています。

  • 1989年 アメアスポーツによるテニス用品大手のウイルソンの買収
  • 1994年 アメアスポーツによるスキー用品大手のアトミックの買収
  • 1997年 アディダスによるスキー用品大手のSalomon Group(サロモン)の買収
  • 2003年 ナイキによるConverseの買収
  • 2005年 アメアスポーツによるサイクリング用品のマヴィックの買収
  • 2005年 アメアスポーツによるスキー関連用品大手のアークテリクスの買収
  • 2006年 アディダスによるSalomon Groupのアメアスポーツへの売却
  • 2006年 アディダスによるリーボックの買収
  • 2007年 ケリングによるプーマ買収
  • 2011年 アメアスポーツによるNikitaの買収
  • 2013年 ナイキによるCole Haan(コールハーン)のApaxパートナーズへの売却
  • 2018年 ケリングよりプーマが会社分割で独立
  • 2018年 ANTAスポーツによるアメアスポーツへの買収提案
  • 2019年 ANTAスポーツによるアメアスポーツの買収完了
  • 2021年 オーセンティック・ブランズ・グループがリーボックをアディダスから買収

主要スポーツ用品メーカーの動向

Nike(ナイキ)

米国に本拠を置く世界最大級の総合スポーツ用品会社です。ゴルフ、サッカー、バスケットボール、テニス、陸上と全方位で強みを発揮しています。

Adidas(アディダス)

Adidas(アディダス)はドイツに本拠を置くスポーツ用品世界大手です。スポーツシューズ大手のREEBOK(リーボック)を2006年に傘下に収め、ナイキと世界トップを競っています。ゴルフブランドのTAYLOR MADE(テーラーメイド) も傘下に置いていましたが、2017年に投資ファンドのKPSキャピタル・パートナーズに売却をしました。2021年にリーボックをオーセンティック・ブランズ・グループに売却しました。さらに詳しく

Puma(プーマ)

Puma(ピューマ、プーマ)はドイツを代表するスポーツ用品会社です。フランスの高級ブランド持株会社のKering(ケリング)傘下でしたが、2018年に、ケリングが持分を、ケリングの株主に分配する形で、同社より独立を果たしました。ゴルフはCOBRAGOLF(コブラゴルフ) にて展開しています。

ケリングについて

ケリングは仏大手ブランドマネジメント会社です。2013年PPR(ピノー・プランタン・ルドゥート、Pinault-Printemps-Redoute)から社名を変更しました。1921年により続く伊ファッションブランドのグッチ(GUCCI)を筆頭に主にファッション・宝飾品関連のブランドを保有しています。主要ブランドには、グッチのほかに、1992年より続く英アパレルブランドのアレキサンダー・マックイーン(Alexander McQeen)、1937年により続くバスク系スペイン人のクリストバル・バレンシアガによって生み出されたバレンシアガ(BALENCIAGA)、1966年により続く伊ファッションブランドのボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)、1961年により続く仏ファッションブランドのイブ・サン・ローラン(Yves Saint-Laurent)、伊ファッションブランドのセルジオ・ロッシ(Sergio Rossi)、英ファッションブランドのステラ・マッカートニー(Stella McCartney)、1858年に設立され仏ヴァンドーム広場にブティックを構えた最初の宝石会社のブシュロン(BOUCHERON)、1791年より続くスイスの高級時計メーカーのジラール・ペルゴ(GIRARD-PERREGAUX)、スイスの高級時計メーカーのジャンリシャール(JEANRICHARD)、1967年より続く伊ジュエリーブランドのポメラート ドド(Pomellato)が含まれます。一方で、独スポーツブランドのプーマ(PUMA)は2018年に、ケリングが持分を、ケリングの株主に分配する形で、同社より独立を果たし、2019年に米スケートボード、スノーボード、サーフボード向けファッションブランドのボルコム(Volcom)を売却するなどポートフォリオの入れ替えを図っています。さらに詳しく

Asics(アシックス)

日本を代表する総合スポーツ用品会社です。スポーツシューズ等のフットウェアに強みを有します。

Under Armour(アンダー・アーマー)

1996年発祥のスポーツウェアメーカーです。コンプレッションウェアに強みを持ちます。

New Balance(ニューバランス)

米国に本拠を置く非上場のスポーツシューズメーカーです。

コロンビアスポーツウェア(Columbia Sportswear)

米国に本社を置くアウトドア用品大手です。登山、キャンプ等の用品を手掛けています。スキーウェア等のスポーツ用品も強化しています。

ANTA Sports Products(安踏體育用品有限公司)

香港証券取引所に上場に上場をする中国のスポーツ用品メーカーです。2009年にFILAの中国事業を、2015年に英国のスポーツシューズブランドのSprandを、2017年に香港の子供服KONGKOWを買収しています。伊藤忠グループのデサントとも提携しています。展開するブランドは下図の通りです。中国国内では圧倒的1位で、約1万点のANTA店舗を展開しています。2019年に投資ファンドの FountainVest Partnersと共同でフィンランドのアメアスポーツを買収し、海外での事業展開を加速しています。

出所:ANTA

Amer Sports(アメアスポーツ)について

フィンランドに本拠を置くスポーツメーカーです。テニスのウイルソン、スキーのアトミックやサロモンブランドを世界展開しています。ナスダックOMX市場に上場しています。Amer SportsはSalomon、Wilson、Atomic、Arc'teryx、Mavic、Suunto、Precor、Louisville Slugger、DeMarini等のブランドを有しています。2019年に中国のテニスの安踏体育用品(アンタ)を中心とするコンソーシアム(アンタが6割弱出資、騰訊控股(テンセント)やカナダ「ルルレモン・アスレティカ」の創業者なども出資)が買収しました。

出所:アメアスポーツ

参照したデータの詳細情報について


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