ナイキの市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

ナイキ(NIKE)は、フィルナイトによって1964年に設立された米国に本拠を置く世界最大級の総合スポーツ用品会社です。靴・シューズの分野ではスポーツ向け運動靴やスニーカーで圧倒的なブランド力を持ちます。ゴルフ、サッカー、バスケットボール、テニス、陸上のプロスポーツ選出や大会とのタイアップ戦略が強みです。

業績推移(年次)

2021年度
売上高は前年度比4.88%増の46,710百万ドルになりました。営業利益は前年度比-3.08%の6,675百万ドルになりました。営業利益率は14.29%になりました。

2020年度
デジタル販売や中国、中東欧、アフリカが好調で前年度比増収増益となりました。

ナイキの業績推移

ナイキの業績推移

業績推移(四半期)

2022年6-8月
売上高は前年同期比3.58%増の12,687百万ドルになりました。営業利益は前年同期比-20.20%の1,695百万ドルになりました。営業利益率は13.4%になりました。地域別では北米や欧州が回復する一方で、中国のロックダウンの影響は継続しました。不安定なサプライチェーンを反映して、在庫が増加しています。

2021年3-5月
売上高は前年同期比-0.89%の12,234百万ドルになりました。営業利益は前年同期比-23.38%の1,468百万ドルになりました。営業利益率は12.0%になりました。中国でのロックダウンの影響が大きく、前年同期比減収減益になりました。

2021年9ー11月
売上高は、前年同期比1%増の114億ドルで、為替変動調整前で横ばいでした。NIKE Directが好調で、売上高は47億ドルで、報告ベースでは9%増、為替変動調整後ベースでは8%増となりました。前年同期比増収増益となりました。

2021年6ー8月
売上高は、前年同期比大幅な増収増益となりました。デジタルに加え、店舗販売の回復も顕著です。

ナイキの四半期業績推移

ナイキの四半期業績推移

事業構成

靴・シューズ、アパレル、コンバース、スポーツ備品が主力事業です。クッション性の高いスポーツシューズ、プロ選手との共同ブランディング戦略、スポーツイベントを通じたマスマーケティングなど、ブランディング戦略が同社の本質的な強みを言えます。

ナイキの売上構成(2021年度)

ナイキの売上構成(2021年度)

M&A(合併買収)

2010年以前はブランド獲得や地域補完を目指した買収を行っていましたが、それ以降はデジタル領域のテクノロジー獲得を目指した買収が多くなっています。

2003年 ナイキがコンバースを買収
2013年 APAXパートナーズがコールハーンをナイキから買収
2016年 モバイルアプリ制作のヴァージン・メガ(Virgin Mega)を買収
2018年 データアナリティクス企業のゾディアックを買収
2018年 3Dスキャンのインバーテックス(Invertex)を買収
2021年 仮想スニーカーのRTFKTを買収

株主構成

ナイキ創業者のフィルサイト氏も出資するプライベートエクイティのオークヒルインベストが筆頭株主です。なお創業者のフィルナイト氏も大株主です。

ナイキの株主構成(2021年度)

ナイキの株主構成(2021年度) 出所:マーケットスクリーナー

ナイキとアシックス

ナイキの創業者であるフィリップ・ナイトが、アシックスの前身であるオニツカの米国販売店からナイキの礎を築いていったのは有名な話です。

市場シェア

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