ピストン業界の世界市場シェアの分析

ピストンメーカーの世界市場シェアと市場規模の情報について分析をしています。マーレ、テネコ、リケン、ラインメタル(コルベンシュミット)、帝国ピストン、日本ピストン等のピストンメーカー世界大手の動向も掲載しています。

自動車ピストン業界の世界シェア(2019年)

最新業界別売上高世界ランキング第7巻」に記載のピストンメーカー各社の売上高を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして2019年の市場シェアを簡易に試算しますと、以下の順位となります。

1位 テネコ 40 %
2位 マーレ 26 %
3位 ラインメタル 9 %
4位 帝国ピストンリング 8 %
5位 リケン 7 %
6位 日本ピストンリング 4 %

ピストンメーカーの世界市場シェアのランキング1位は、米国のテネコ(フェデラルモーグル)です。パワートレイン関連に強く、ピストンの分野では、日本の帝国ピストンリングと提携しています。世界2位は、ドイツのマーレ社です。日本のリケンや、ドイツのボッシュと提携して、ピストン分野を強化しています。世界3位はラインメタル(コルベンシュミット)です。同社は日本ピストンリングと提携しています。世界4位は帝国ピストンリングがです。世界5位は、日本のリケンです。ピストン業界は、上位6社で、市場シェアのほぼ9割以上を占める、寡占的な業界です。

市場規模

当サイトでは、調査会社等の公表データを参考にし、自動車ピストン業界の2019年の世界市場規模を110億ドルとして市場シェアを計算しております。参照にしたデータは以下の通りです。調査会社のアライドマーケットリサーチによると、2017年の同業界の市場規模は87億ドルです。一方調査会社のエキスパートマーケットリサーチによると、2019年の同市場規模は46億ドルです。2025年にかけて4%での成長を見込みます。

ピストンとは?
ガソリンエンジンやディーゼルエンジンの動力を生み出す機械の総称です。シリンダー内での内燃による空気の膨張の力をピストンが回転運動の力へと変換します。自動車のEV化が進展することで、ピストンを使わない動力としてのモーターが台頭し、内燃エンジンの需要の減少し、ピストン市場も縮小していくという懸念もあります。

大手ピストンメーカーの動向

マーレ(Mahle)
1920年設立されたドイツ・シュトゥットガルトに本社を置く自動車部品メーカーです。自動車エンジン用のピストンに強みを持ちます。日本のリケンやボッシュと親密です。マーレ家がオーナーの非公開会社です。

Tenneco(テネコ)
米国に本拠を置くクリーンエアとパワートレインに強みを持つ自動車部品メーカーです。自動車や船舶・鉄道向けにパワートレイン、ブレーキ部品、エンジン部品、ワイパーを供給していたフェデラルモーグル(Federal-Mogul)を買収しました。同社はピストンの分野では日本の帝国ピストンと提携しています。

リケン
日本のピストン及びピストンリング製造最大手です。マーレと提携し、リケン・マーレ連合で、世界トップの座を不動のものにしています。ホンダやスズキとの関係が深いです。

帝国ピストンリング、日本ピストンリング
TPRやNPRと略されるピストン専業メーカーです。今後の内燃エンジンのEV化によって、ピストンの需要が減少する可能性があります。日本ピストンリングは、筆頭株主でもあるトヨタや日野との関係が深いです。

コルベンシュミット(Kolbenschmidt)
ドイツに本拠を置く、シリンダーヘッドやピストンの開発・製造を手掛ける会社です。軍需・防衛および自動車部品を手掛けるRheinmetall(ラインメタル)の子会社です。

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