整形外科用インプラント業界の世界市場シェアの分析 2022
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整形外科用インプラント業界の世界市場シェアの分析 2022

整形外科用インプラント業界の世界市場シェアや市場規模について分析を行っています。整形外科用インプラントの大手であるジンマーバイオメット、ジョンソンエンドジョンソン、スミスアンドネフュー、ストライカー、メデトロニック、ビーブラウンについても概要や動向を掲載しています。

【整形外科用インプラントとは】

人工関節や骨接合用品の総称です。歯の治療で行う人工歯根等もインプラントと称されています。インプラントの材質には、人の体に埋め込むため生体適合性と耐食性が求められ、チタン合金、ステンレス、セラミックといった種類があります。人それぞれの体にあわせる必要があるため、多品種の製品ラインナップが必要とされます。インプラントの主な使用箇所は脊椎、腰、膝、歯科、頭蓋顎顔面などとなります。

【市場シェア】

整形外科用インプラントメーカーの2022年度の売上高を分子に、後述する市場規模を分母にして、2022年の整形外科用インプラント業界の世界市場シェアを簡易に計算すると、1位はジョンソンエンドジョンソン、2位はストライカー、3位はジンマーバイオメットとなります。

整形外科用インプラント業界の世界市場シェアとランキング(2022年)

順位 企業名(日本語) 市場シェア
1 ジョンソン・エンド・ジョンソン 15.01%
2 ストライカー 13.51%
3 ジンマーバイオメット 12.13%
4 メデトロニック 7.79%
5 ビーブラウン 3.81%
6 スミスアンドネフュー 3.69%

整形外科用インプラントメーカーの2022年度の売上高を分子に、後述する市場規模を分母にして、2022年の整形外科用インプラント業界の世界市場シェアを簡易に計算すると、1位はジョンソンエンドジョンソン、2位はストライカー、3位はジンマーバイオメットとなります。

昨年度のランキングと比較して、ストライカーがシェアを順調に伸ばしています。同社は2023年に次世代型手術用ナビゲーションシステム「Q Guidance(キューガイダンス)プラットフォーム」を脊椎疾患分野を皮切りに販売開始しており、2023年版 日本における「働きがいのある会社」ランキング ベスト100企業に選出されるなど順調に成長を遂げています。一方、Zimmer Biometも積極的にM&Aを行って事業拡大を目指しており、2023年には業績をさらに伸ばす見込みです。

【市場規模】

当データベースでは、整形外科用インプラント業界の2022年の市場規模を572億ドルとしています。参照にした各種統計データでは次の通りです。

調査会社のネクスト・モア・ストラテジー・コンサルティングによると、2022年の同市場規模は572億ドルです。2030年にむけて年平均4.5%で成長をしています。調査会社のアライドマーケットリサーチによると、整形外科用インプラントの2021年の市場規模は478億ドルです。2030年にかけて年平均4.67%での成長を見込みます。

参照したデータの詳細情報

さらに業界に詳しくなるためのお薦め書籍

人工股関節の手術を受けた人が読みたい本
脊椎固定術−これが基本テクニック

【M&Aの動向】

2023年 Zimmer Biometが、3Dプリントインプラント企業であるOSSISを買収

2023年 Zimmer Biometが、医療機器会社であるEmbodyを1億5500万ドルで買収

2020年 Medtronicが、脊椎インプラントメーカーであるMedicreaを買収

2020年 Smith & Nephew が、Integra LifeSciencesの四肢整形外科事業を2億4000万ドルで買収

2013年 Strykerが医療機器メーカーであるMako Surgicalを16億5000万ドルで買収

2011年 Johnson and Johnsonが 世界的なヘルスケアメーカーであるSynthes, Inc.を買収

【会社の概要】

ジョンソンエンドジョンソン

Johnson & Johnson(ジョンソン&ジョンソン)は1887年にジョンソン三兄弟によって創設された米国に本拠を置く世界最大級の日用品・医療機器メーカーです。医療・衛生用品のバンドエイドや綿棒、スキンケア用のベビーローション、オーラルケアのリステリン、一般医薬品、外科関連の手術器具では圧倒的な強みを有しています。続きを読む

Stryker(ストライカー)

ストライカーは1941年に設立された米国に本拠を置く医療機器メーカーです。人工股関節や人工膝関節、脊椎損傷向けインプラント、手術器具、内視鏡などを開発製造しています。

Zimmer Biomet(ジンマーバイオメット)

ジンマーバイオメットは、1927年に設立された脊椎・頭蓋顎顔面・胸郭用製品、歯科用インプラント、および関連する外科用製品の設計、製造、販売を行う会社です。骨や関節、軟部組織の障害や損傷向けのソリューションを提供しています。

DePuy Synthes(デピューシンセス)

デピューシンセスは米国に本拠を置く整形外科および脳神経外科向け機器(インプラントなど)の開発製造を行う会社です。1998年にジョンソンエンドジョンソンが買収し、現在は同社の子会社となっています。

Smith & Nephew(スミスアンドネフュー)

スミスアンドネフューは1856年に設立されたイギリスに本拠を置く内視鏡・整形外科機器に強みを持つ医療機器メーカーです。2014年に同業のArthroCare Corporationを買収しました。

Medtronic(メデトロニック)

メデトロニックは米国に本拠を置く医療機器メーカーです。消化管疾患を中心に、診断から回復までの一連の患者ケア全体をカバーするメディカルサージカルやペースメーカー、挿入型心臓モニター清掃といった外科手術用の機器を製造しています。

B.Brau(ビーブラウン)

ビーブラウンは1839年に設立されたドイツに本拠を置く外科治療用具、縫合糸、整形外科用インプラント、麻酔事業などを展開する非上場会社です。整形外科用インプラントは1996年にAesculapを買収し強化しています。

参照したデータの詳細情報について


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