スーパーマーケット・ハイパーマーケットの世界市場シェアの分析

スーパーマーケット、ハイパーマーケットの世界市場シェアと市場規模について分析しています。ウォルマート、テスコ、コストコ、カルフール、クローガー、メトロ等主要な小売店・スーパーマーケットの概要も掲載しています。ネット小売りの台頭、専業小売りの大型化等の新しい傾向に、既存総合スーパーがどのように対応するかで、優勝劣敗が明確化しつつあります。

世界市場シェア

スーパーマーケット各社の2020年度の売上高(⇒参照したデータの詳細情報)を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして、2020年の市場シェアを簡易に試算しますと、1位はウォルマート、2位はアマゾン、3位はコストコとなります。

スーパーマーケット・ハイパーマーケットの世界シェアと売上高ランキング(2020年)

スーパーマーケット・ハイパーマーケットの世界シェア(2020年)

  • 1位 ウォルマート 10.48%
  • 2位 アマゾン 5.88%
  • 3位 コストコ 3.26%
  • 4位 シュワルツ 2.74%
  • 5位 クローガー 2.65%
  • 6位 JD.com 2.29%
  • 7位 アルディ 2.13%
  • 8位 ターゲット 1.85%
  • 9位 アホールド 1.79%
  • 10位 カルフール 1.74%
  • 11位 テスコ 1.58%
  • 12位 イオン 1.53%
  • 13位 アリババ 1.44%
  • 14位 アルバートソンズ 1.39%
  • 15位 セブンアンドアイ 1.05%
  • 16位 アリメンテーション・カウチタード 0.92%

ウォルマートが世界1位の座を維持しています。2位とは2倍弱の差をつける王者の風格は今も存在です。2位につけたのは、オンラインリテーラーの雄アマゾンです。クラウドサービス(AWS)にも強みを持っています。3位につけたのは米コストコです。会員制ディスカウントストアというカテゴリを創出し、ローコストオペレーションによる顧客囲い込みで競争力を高めています。11位には英国のテスコ、10位にはフランスのカルフールが入っていますが、かつての総合スーパー・GMSモデルの雄も最近は元気がありません。一方でJD.comなどは勢いを増しています。

スーパーマーケットの世界シェア(2019年)

1位 ウォルマート 10.48%
2位 アマゾン 4.91%
3位 コストコ 2.99%
4位 シュワルツ 2.47%
5位 クローガー 2.45%
6位 カルフール 1.58%
7位 ターゲット 1.51%
8位 アホールド 1.45%
9位 アリババ 1.44%
10位 テスコ 1.42%
11位 イオン 1.34%
12位 セブンアンドアイ 1.24%
13位 アリメンテーション・カウチタード 1.18%
14位 アルディ 1.16%

市場規模

当データベースでは、スーパーマーケット、ハイパーマーケット業界の2020年の世界市場規模を5兆ドルとして市場シェアを計算しております。参照にしたデータは以下の通りです。
調査会社のグランビューリサーチによれば、2019年のスーパーマーケット等の食品・雑貨小売り業界の市場規模は11.7兆ドルです。2020年から2027年にかけて年平均5%での成長を見込みます。調査会社のリサーチアンドマーケッツによれば、2020年のスーパーマーケットとハイパーマーケットの市場規模は2.5兆ドルです。2021年にかけて5.4%の成長を見込みます。⇒参照したデータの詳細情報

スーパーマーケットの戦略軸の変化

スーパーマーケットやハイパーマーケットという食品雑貨の販売手法は時代の流れとともに進化を続けています。

ドミナント戦略

チェーンストアの確立:ドミナント戦略
1970年~1990年代はチェーンストア&ドミナント戦略の時代です。店頭商品の配送網を効率的に構築するために、地域集中戦略や立地重視戦略でスーパー各社が出店場所の面取り合戦をしました。大型・モールやコンビニフォーマットが全盛時代を迎えました。

クロスリージョン戦略

ECの勃興:クロスリージョン戦略
一方、2000年代に入るとECを中心としたクロスリージョン&ロングテール戦略でドミナント戦略を駆逐する動きが活発になりました。賃料が高い地域でなく、地方に大倉庫を設け、地域をまたいで商品を届ける戦略です。家にいながら商品を受け取ることができる利便性が支持され、アマゾン、楽天、アリババなどが勢力を伸ばしました。

オムニチャネル戦略

オムニチャネル戦略
2010年代に入ると、実店舗を持つスーパーマーケットやハイパーマーケットが反撃に出ます。クロスリージョン戦略は時間や運送費がかかるために、生鮮食品分野を攻め切ることができませんでした。スーパー側は、店舗を倉庫と兼用したネットスーパーを導入することで、ECの弱点を攻めていきました。店舗とネットスーパーのオムニチャネル戦略で巻き返しを図ります。EC側は、アマゾンがホールフーズ・マーケットを買収するなど、オムニチャネルの拠点を得る動きを取りました。

ニューリテール

2020年代:ニューリテールの時代
2020年代に入ると、店舗フォーマットの更なる進化が見られました。配送専用のダークストア、店員を誰もおかない無人店舗で、店舗運営のコストを削減しながら、より消費者に近い場所でのサービス提供方法も模索しています。

主なM&A

2021年 アリメンテーション・カウチタードが、フランスのカルフールに対して買収提案を行いましたが、その後買収提案を撤回しました。
2021年 クレイトン・ダビリアー&ライス(CD&R)が英国のスーパーであるモリソンズを買収
2021年 KKRと楽天による西友買収

主要スーパーマーケット一覧

Wal-Mart Stores(ウォルマート)

米国に本拠を置く世界最大級のスーパーマーケットチェーンです。西友を買収し日本に参入しました。2021年にKKRと楽天に西友の持分を売却しました。

アマゾン

米国を代表するインターネット小売りの雄です。書籍のオンライン販売が祖業です。オンラインクラウドサービス、電子書籍端末、音楽・メディアのダウンロードサービス等において事業を拡大しています。

Tesco(テスコ)

英国に本拠を置くスーパーマーケットチェーンです。2011年に日本からは撤退しました。

COSTCO(コストコ)

米国に本拠を置く会員制ディスカウントストアです。

Carrefour(カルフール)

フランスに本拠を置くスーパーマーケットチェーンです。2004年に日本からは撤退しました。

Kroger(クローガー)

米国にてスーパーマーケットチェーンを展開する小売大手です。

Metro AG(メトロ)

ドイツに本拠を置く会員制卸売チェーンです。消費者ではなく飲食店や企業が対象です。一般消費者向けのハイパーマーケットチェーンであるRealやドイツ名門百貨店のガレリア・カウフホ等の百貨店事業も主力事業となっています。2015年にガレリア・カウフをカナダに本拠を置き米高級百貨店サックスも保有するハドソンズ・ベイに売却しました。家電事業と会員制卸売事業の分割も検討。

Schwarz(シュワルツ)

リドル (Lidl)とKauflandの名称でスーパーマーケットを展開するドイツを代表する小売会社です。非公開会社です。

Aldi(アルディ)

ドイツを代表するディスカウントストアチェーンです。

Target Corporation(ターゲット)

米国の大手ディスカウントストアです。

Auchan(オーシャン)

フランスの大手小売チェーンです。

Woolworths(ウールワース)

豪州を代表するスーパーマーケットチェーンです。

Ahold(アホールド)

オランダを代表するスーパーマーケットチェーンです。

AEON(イオン)

日本最大の小売チェーンです。

SEVEN & I Holdings(セブン&アイ・ホールディングス)

日本を代表する小売チェーンです。

Alimentation Couche-Tard(アリメンテーション・カウチタード)

カナダに本拠を置くサークルKの運営会社です。北米でのガソリンスタンド併設型のコンビニエンスストアに強みがあります。2021年にフランスのカルフールに対して買収総額は約200億ドルの買収提案を行いました。

Albertsons Companies(アルバートソンズカンパニーズ)

1860年に設立された米国に本拠を置くスーパーやドラッグストアを展開する小売会社です。

参照したデータの詳細情報について


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