日本の自動車メーカーです。1909年に織機メーカーとして創業。1952年に二輪車、1955年には軽四輪「スズライト」の発売で自動車事業へ本格参入しました。海外進出ではインドやハンガリーへの現地生産拠点設立が転機となり、小型車需要に対応した展開を強化。近年はハイブリッド車の導入や新興国への展開により、グローバルな小型車メーカーとしての地位を確立しました。
2020年度
売上高は前年度比9%減の3,178,209百万円になりました。営業利益は前年度比10%減の194,432百万円になりました。営業利益率は6%となりました。経営環境は、新型コロナウイルス感染拡大により世界経済全体が大きく減速しました。感染拡大の一旦の落ち着きとともに経済の回復も進みましたが、足元では新型コロナウイルスの変異種を含めた感染再拡大や、半導体不足・原材料価格の高騰など、先行きは不透明な状況にあります。 このような状況のなか、業績は、第1四半期連結会計期間の減収減益を7月以降のインド、日本での販売回復や経費削減努力等でカバーできず、売上高は減少しました。
2021年度
売上高は前年度比12%増の3,568,380百万円になりました。営業利益は前年度比2%減の191,460百万円になりました。営業利益率は5%となりました。経営環境は、半導体を含む部品供給不足、原材料価格の高騰、及び新型コロナウイルス感染の影響により、非常に厳しい状況が続きました。 このような状況のなか、部品の確保や生産計画の見直し等を行いました。加えて、収益改善の取組みとして、販売面の努力や緊縮予算等の施策を年間を通して継続しました。
2022年度
売上高は前年度比30%増の4,641,644百万円になりました。営業利益は前年度比83%増の350,551百万円になりました。営業利益率は8%となりました。経営環境は、日米金利差拡大に伴う円安の進行が業績への追い風となった一方、半導体不足に伴い計画通り生産・販売が出来ないこと、及び原材料価格の高騰は、前連結 会計年度に引き続き、当連結会計年度も通年に渡り課題となりました。半導体不足に関しては、取引先との連携強化を通した調達力の強化、及び設計変更をはじめとする対応力の強化を図り、四輪車・二輪車ともに生産・販売は前連結会計年度を上回りました。また、原材料価格高騰に関しては、海外におきまして値上げを実施することで、 収益の確保に努めました。
2023年度
売上高は前年度比15%増の5,357,523百万円になりました。営業利益は前年度比41%増の493,834百万円になりました。営業利益率は9%となりました。半導体不足影響の解消により、 前期に比べ四輪車の生産・販売台数が増加し、モデルミックスも改善しました。さらに、コストアップに対し、四輪車の販価を適正な水準への見直し、為替影響やインドでの原材料価格の落ち着き等の追い風もあり、売上高および全ての利益項目について、過去最高を更新しました。
2024年度
売上高は前年度比9%増の5,825,161百万円になりました。営業利益は前年度比30%増の642,851百万円になりました。営業利益率は11%となりました。売上収益は販売台数の増加、価格改定、及び為替影響等により増収となりました。営業利益は、研究開発費や労務費等の固定費の増加、及び取引先基盤強化の取組みによる影響等を、増収効果や原価低減等によりカバーし、増益となりました。
スズキの業績推移
2023年第4四半期(1ー3月)
売上高は前年同期比23%増の1,510,041百万円になりました。営業利益は147,186百万円、営業利益率は10%となりました。
2024年第1四半期(4ー6月)
売上高は前年同期比21%増の1,457,649百万円になりました。営業利益は157,557百万円、営業利益率は11%となりました。今期までの累計営業利益は、研究開発費の増加や人的資本政策に伴う労務費の増加、販売台数増加に伴う営業 政策費の増加があった一方で、為替影響や構成変化等の改善が増益に寄与し、増加しました。
2024年第2四半期(7ー9月)
売上高は前年同期比3%増の1,397,351百万円になりました。営業利益は177,392百万円、営業利益率は13%となりました。今期までの累計営業利益は、研究開発費の増加や人的資本政策に伴う労務費の増加、販売台数増加に伴 う営業政策費の増加があった一方で、為替影響や構成変化等の改善が増益に寄与し、増加しました。
2024年第3四半期(10ー12月)
売上高は前年同期比12%増の1,428,717百万円になりました。営業利益は144,771百万円、営業利益率は10%となりました。今期までの累計売上収益は販売台数の増加、価格改定、及び為替影響等により増収となりました。今期までの累計営業利益は、研究開発費や労務費等の固定費の増加、及び仕入先基盤強化の取組みによる影響等を、増収効果や原価低減等によりカバーし、増益となりました。
2024年第4四半期(1ー3月)
売上高は前年同期比1%増の1,541,444百万円になりました。営業利益は163,131百万円、営業利益率は11%となりました。
スズキの四半期業績推移
希薄化後EPSは前年度比56.%増の215.65円になりました。1株当たりの配当は前年度比66%減の41円になりました。配当性向は19%になりました。
スズキのEPS・配当額・配当性向の推移
2025年5月
2024年度第四四半期の決算短信にて、2025年度通期の売上は6,100,000百万円、営業利益は500,000百万円を予定していると掲載されています。
セグメントは、四輪事業、二輪事業、マリン事業、その他事業に分類されます。セグメント別の売り上げ構成は以下の通りです。
スズキの売上構成(2024年度)
四輪事業
軽自動車、小型自動車、普通自動車を開発・製造しています。
二輪事業
二輪車、バギーを開発・製造しています。
マリン事業
船外機を開発・製造しています。
その他事業
電動車いす、太陽光発電、不動産事業を展開しています。
1981年 GMと提携
2006年 GMと資本提携(3%)
2008年 GM持分の買戻
2009年 VWとの資本提携(19.9%)
2015年 VWとの資本提携解消
2019年 トヨタと資本提携
2022年 豪州Applied EVに出資
2022年 空飛ぶクルマを開発するSkyDriveに出資
2022年 富士山朝霧Biomassへ出資
2023年 「空飛ぶクルマ」の製造に向け、SkyDriveと基本合意