信越の市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

信越化学工業(信越化学)は1926年に創業された日本を代表する化学メーカーです。旭化成、積水化学、積水ハウスと同じ源流である日本窒素肥料(現チッソ)の関連会社として誕生しました。同社のアニュアルレポートによれば、塩化ビニル樹脂、シリコンウエハ、先端品フォトマスクブランクス、フェロモン製剤では世界1位です。セルロース、シリコーンでも世界大手となっています。半導体ウエハはSUMCOと二強体制となっています。

業績推移(年次)

2021年度
売上高は前年度比38.58%増の2,074,428百万円になりました。営業利益は73.90%増の673,508百万円になりました。営業利益率は32.47%になりました。半導体や塩ビへの需要が堅調に推移し、増収増益になりました。

信越化学工業の業績推移

信越化学工業の業績推移

業績推移(四半期)

2022年7~9月
売上高は前年同期比48.42%増の752,629百万円になりました。営業利益は68.69%増の285,620百万円になりました。営業利益率は37.95%になりました。

2022年4~6月
売上高は前年同期比51.23%増の656,707百万円になりました。営業利益は94.21%増の249,127百万円になりました。営業利益率は37.94%になりました。

2022年1~3月
売上高は前年同期比45.32%増の590,725百万円になりました。営業利益は86.46%増の194,360百万円になりました。営業利益率は32.90%になりました。

2022年10~12月
市況上昇で塩ビ樹脂の採算が高まり、シリコンウエハなど電子材料の販売も伸びたことから、前年同期比増収増益となりました。

信越化学工業の四半期業績推移

信越化学工業の四半期業績推移

EPS・1株配当・配当性向の推移

希薄化後EPSは前年度比70.30%増の1,202.75円になりました。1株当たりの配当は前年度比60.00%増の400.00円になりました。配当性向は33.26%になりました。

信越化学のEPS・1株配当・配当性向の推移

信越化学のEPS・1株配当・配当性向の推移

売上構成

FY22の決算からセグメントを生活環境基盤材料(塩化ビニル、苛性ソーダ)、電子材料(シリコンウエハ、フォトレジスト)、機能材料(シリコーン、セルロース)、加工・商事へと変更しました。

信越化学の2021年度売上構成

信越化学の2021年度売上構成

塩ビ事業
塩化ビニル樹脂、か性ソーダ、メタノール、クロロメタンの製造開発を行っています。

半導体シリコン事業
半導体シリコンの製造開発を行っています。

電子機能材料事業
希土類磁石、半導体用封止材、LED用パッケージ材料、フォトレジスト、マスクブランクス、合成石英製品、液状フッ素エラストマー、ペリクルの製造開発を行っています。

シリコーン事業
シリコーンの製造開発を行っています。

機能性化学品事業
セルロース誘導体、金属珪素、ポバール、合成性フェロモンの製造開発を行っています。

加工商事技術サービス
樹脂加工製品、技術・プラント輸出、商品の輸出入、エンジニアリングなどを行っています。

市場シェア

同社によると、塩化ビニル樹脂、シリコンウエハ―、合成石英(液晶用フォトマスク基板)、フォトマスクプランクス、合成性フェロモン、フォトレジスト、メチルセルロース、シリコーン樹脂で世界トップシェアです。

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