1912年に設立された日本を代表する総合ポンプメーカーです。日本の蛇口をひねると3個に1個は同社のポンプが使われていると言われているほど、国内における地位は盤石です。2020年に欧州・中東・アフリカ地域への事業拡大を目指し、トルコの深井戸モータポンプ大手であるバンサン(Vansan)社を買収しました。コンプレッサー事業は子会社のエリオット(Elliott)が世界展開をしています。
2018年度
売上高は509,175百万円で、前年度比33%増となりました。営業利益は32,482百万円になりました。営業利益率は6%になりました。
2019年度
売上高は522,424百万円で、前年度比2.6%増となりました。営業利益は35,298百万円になりました。営業利益率は7%になりました。
2020年度
売上高は522,478百万円で、前年度とほぼ同額となりました。営業利益は37,566百万円になりました。営業利益率は7%になりました。
2021年度
売上高は603,213百万円で、前年度比15.45%増となりました。売上増加分のうち、65%は精密・電子事業セグメントの売上増加分です。半導体メーカによる設備投資拡大の動きは継続していて、納期の長期化を懸念した顧客による早期発注などが、この売上増加の要因です。営業利益は61,372百万円になりました。営業利益率は10%で、前年の7%を上回りました。これは、粗利率が2ポイント向上したことと、販管費が1ポイント減少したためです。
2022年度
売上高は680,870百万円で、前年度比12.87%増となりました。主にアメリカ、そして中東地域において需要が堅調に伸びたことや、サービス&サポートの売上増などがが、この売上増の要因です。営業利益は70,572百万円になりました。営業利益率は10%になりました。
2022年第2四半期(04ー06月)
売上高は159,610百万円になりました。営業利益は13,006百万円、営業利益率は8%になりました。
2022年第3四半期(07ー09月)
売上高は167,636百万円になりました。営業利益は15,476百万円、営業利益率は9%になりました。
2022年第4四半期(10ー12月)
売上高は200,816百万円になりました。営業利益は27,913百万円、営業利益率は14%になりました。
2023年第1四半期(01ー03月)
売上高は184,071百万円になりました。営業利益は15,264百万円、営業利益率は8%になりました。
2023年第2四半期(04ー06月)
売上高は179,762百万円になりました。営業利益は18,502百万円、営業利益率は10%になりました。
希薄化後EPSは前年度比18.45%増 の547.34円になりました。1株当たりの配当は前年度比18.4%増 の193円になりました。配当性向は35%になりました。
2023年08月
2023年度第二四半期の報告書によると、以下のように通期の業績予想が掲載されています。売上収益は前年度比9.7%増の747,000百万円、営業利益は前年度比0.6%増の71,000百万円です。
セグメントは、風水力、環境プラント、精密・電子に分類されます。セグメント別の売り上げ構成は以下の通りです。
風水力
ポンプ、コンプレッサ及びタービン、冷熱システムを製造しています。ポンプにおいては、上下水道施設、雨水排水施設、石油 化学プラントなどで使用される大型・高圧のカスタムポンプ、ビルやマンションなどの建築設備等で使用される標準ポンプを提供しています。コンプレッサ及びタービンにおいては、石油精製プラントや石油化学プラントで使用されるコンプレッサやタービンを提供しています。冷熱システムにおいては、ビルや大型商業施設の冷暖房設備などで使用される冷凍機や冷却塔及び関連システムを提供しています。その他、トンネル換気などに使用される送風機や、電気、情報通信、エネルギーなどの制御設備を提供しています。
環境プラント
燃焼・ガス化技術をベースに、都市ごみ焼却施設を中心とした廃棄物処理施設の設計・建設から運営、維持管理までを一貫して手掛けています。
精密・電子
超スマート社会の実現に欠かせない半導体やフラットパネルディスプレイなどの製造に必要な真空環境をつくるドライ真空ポンプ、半導体を生成するウェーハをナノレベルで平坦化するCMP装置などを提供しています。
2015年 インドネシアの回転機械のメンテナンス会社であるPT. Turbindo Chikara Surya社を買収
2015年 同社の連結子会社がブラジル国内を中心にポンプ製品の製造・販売を手掛けるThebe社を買収
2021年 トルコポンプメーカーバンサン社を買収
2022年 カナダ及び米国に拠点を持つ産業ポンプ・ミキサーメーカーであるHayward Gordonを買収