ワールプールは1911年に設立された米国に本拠を置く世界最大級の家電メーカーです。家庭向けの調理家電やコインランドリー向けの大型洗濯機に強みを有します。1911年には初の電気式洗濯機、1919年には初の家庭用スタンドミキサー、1967年には初のカウンタートップ型電子レンジ、1998年には初の省エネ・節水型トップロード洗濯機を開発したことでも有名です。2014年にイタリアの家電機器メーカーであるインデシット社を買収するなど、積極的な買収によって事業を展開しています。特に白物家電業界や食洗機の分野で強みを発揮しています。
ワールプール、キッチンエイド、メイタグ、アマナ、ジェン・エアー、イングリス、ブラステンプなど、数多くのブランドを保有しています。2014年にイタリアの家電機器メーカーであるインデシット社を買収、2018年にはブラジルの冷蔵庫用コンプレッサセクター事業であるEmbraco(エンブラコ)を日本電産に売却し、選択と集中を図りながら、積極的な事業展開を行っています。
2019年度
売上高は前年度比2.94%減の204億円になりました。営業利益は463.08%増の16億円になりました。営業利益率は7.69%になりました。これは主にEmbracoコンプレッサー事業の売却、不利な外貨および販売台数の減少により引き起こされましたが、製品価格/構成の好影響により部分的に相殺されました。
2020年度
売上高は前年度比4.72%減の195億円になりました。営業利益は3.31%増の17億円になりました。営業利益率は8.34%になりました。これは主にEmbracoコンプレッサー事業の売却、生産量の減少と不利な外貨により一部相殺されたことによるものです。
2021年度
売上高は前年度比13%増の220億円になりました。営業利益は44.67%増の34億円になりました。営業利益率は10.68%になりました。売上高の増加は、主に製品の価格と構成の好影響によることが起因しています。
2022年度
売上高は前年度比10.28%減の197億円になりました。営業利益は144.97%減の-11億円になりました。営業利益率は-5.35%になりました。主に販売量の減少、ロシア事業の売却、外貨の影響により、売上高が減少しましたが、製品/価格構成の好影響によって部分的に相殺されました。
2023年度
売上高は前年度比1.36%減の195億円になりました。営業利益は196.12%減の11億円になりました。営業利益率は5.22%になりました。主に製品の価格と構成の悪影響が原因で売上高が減少しましたが、数量の増加と InSinkErator ビジネスの買収によって部分的に相殺されました。
2022年第4四半期(10ー12月)
売上高は前年同期比15.34%減の5億円になりました。営業利益は-0.7億円、営業利益率は-1.38%になりました。
2023年第1四半期(1ー3月)
売上高は前年同期比5.51%減の47億円になりました。営業利益は0.4億円、営業利益率は0.92%になりました。
2023年第2四半期(4ー6月)
売上高は前年同期比5.98% 減の48億円になりました。営業利益は3億円、営業利益率は6.32%になりました。
2023年第3四半期(7ー9月)
売上高は前年同期比2.97%増の49億円になりました。営業利益は3億円、営業利益率は5.22%になりました。
2023年第4四半期(10ー12月)
売上高は前年同期比3.35%増の51億円になりました。営業利益は4億円、営業利益率は8.10%になりました。
希薄化後EPSは前年度比132.08%減の8.72円になりました。1株当たりの配当は前年度比132.08%増の7.00円になりました。配当性向は15.80%になりました。
セグメントは、ランドリー製品、冷蔵機器、調理家具、食器洗い洗浄機に分類されます。セグメント別の売り上げ構成は以下の通りです。
ランドリー製品
ランドリー機器、業務用ランドリー製品、および関連するランドリー付属品が含まれます。
冷蔵機器
冷蔵庫、冷凍庫、製氷機、冷蔵庫用水フィルターが含まれます。
調理家具
調理家電やその他の小型家電製品が含まれます。
食器洗い洗浄機
食器洗い機機器および関連アクセサリが含まれます。
ブランドポートフォリオの拡充や地域補完を目指したM&Aを積極的に行っています。
2001年 グッドマングローバルからアマナコーポレーションを買収
2006年 ハイアールとの買収合戦の末にメイタグを買収
2014年 イタリアの家電メーカーのインデシットを買収
2019年 コンプレッサー事業を日本電産へ売却
2022年 食品ディスポーザー事業(SinkErator)をエマソンから買収