プリンター、コピー機、複合機、複写機業界の世界市場シェアの分析 2021
  • 市場シェア

プリンター、コピー機、複合機、複写機業界の世界市場シェアの分析 2021

プリンター、コピー機、複合機、複写機業界の世界市場シェアと市場規模について分析をしています。HP、ゼロックス、キヤノン、富士フィルムといったメーカーの概要も掲載しています。

【市場シェア】

プリンターや複合機メーカー各社の2021年度の売上高を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして2021年のプリンター・複合機業界の市場シェアを簡易に試算しますと、1位はヒューレットパッカード(HP)となります。⇒参照したデータの詳細情報

プリンター・複合機メーカーの世界市場シェアと業界ランキング(2021年)

順位 会社名 市場シェア
1位 ヒューレットパッカード 13.9%
2位 キャノン 11.7%
3位 リコー 7.3%
4位 ゼロックス 4.8%
5位 エプソン 4.7%
6位 富士フイルム 4.6%
7位 コニカミノルタ 2.8%
8位 ブラザー工業 2.2%
9位 京セラ 2.0%
プリンター・複合機メーカーの世界市場シェアと業界ランキング(2021年)

プリンター・複写機メーカーの世界シェア(2021年)
プリンター・複写機メーカーの世界シェア(2021年)

世界1位のヒューレットパッカード(HP)はサムスンの複写機買収で首位を固めています。2位、3位は日本のキヤノン、リコーです。4位は米ゼロックス、5位はエプソンとなっています。

【市場規模】

当サイトでは、プリンター・コピー・複合機業界の2021年の世界市場規模を1446億ドルとして市場シェアを計算しております。参照にしたデータは以下の通りです。

調査会社リサーチ&マーケッツによると、2020年のプリンター業界の市場規模は1324億ドルです。2021年には1446億ドルへと、年平均成長率9.2%で成長すると予測されています。⇒参照したデータの詳細情報

ビジネスモデル

コピー機業界のビジネスモデルの新旧比較です。

コピー機ビジネスモデル
従来型のコピー機ビジネスモデル

コピー機ビジネスモデル続き
現在のコピー機のビジネスモデル

さらに詳しく業界を理解するためのお薦め書籍と関連業界

イノベーターは死なず―コピー機ビジネスで世界を変えた男
世界初のパソコン発明をふいにしたゼロックスの物語
印刷業界の世界市場シェアの分析
ビジネスプロセスアウトソーシング業界の世界市場シェアの分析

【会社の概要】

Hewlett-Packard(HP、ヒューレット・パッカード)

HP(ヒューレット・パッカード)は、1939年にウィリアム・ヒューレットとデビッド・パッカードによって設立された、「元祖西海岸のスタートアップ」で、米国が誇るIT業界の巨人です。パソコン、プリンター、コピー機、ストレージの分野では世界最大級です。2015年に法人向けサーバー事業が中心の「Hewlett Packard Enterprise」と、PCやプリンティング事業が中心の「HP Inc.」へと分社化されました。さらに詳しく

HPのガレージハウス

HPのガレージハウス(2022年8月撮影、西海外のスタートアップの原点)

Samsung Electronics(サムスン電子)

韓国を代表する家電メーカーです。半導体、スマートフォン、家電で圧倒的な存在感を誇ります。事務機器分野でも複写機を中心にシェアを拡大しましたが、2016年に複写機事業をHPに売却し撤退しました。

キャノン

キヤノンは1937年に創業された日本を代表する光学・OA機器メーカーです。カメラ、複写機、プリンター等の分野で業界首位級です。近年はM&Aを駆使して新規領域への展開を図っています。OA機器、イメージング、産業機器等の分野で業界首位級の競争力のある商品群を展開しています。
OA機器のコピー機及び複写機では、ゼロックスやHPと並ぶ業界大手となっています。イメージングであるデジタルカメラ分野では、一眼レフとミラーレスカメラを強化しています。一眼レフやビデオカメラ等の分野にも強みを発揮しています。インクジェットプリンターでは、HPやエプソンと業界首位の座を競います。監視カメラではスウェーデンのアクシスコミュニケーションを買収し、業界トップクラスとなりました。半導体露光装置では、オランダのASML社に差をつけられつつあるものの、ニコンと並び露光装置大手のメーカーです。医療機器業界では、東芝メディカルを買収し、CTやMRIの分野で上位に入ります。さらに詳しく

ブラザー工業

名古屋に本拠を置く事務機器メーカーです。2015年に産業用プリンター大手の英ドミノ・プリンティング・サイエンスを買収しました。

Xerox(ゼロックス)

米国に本拠を置く複写機メーカーの老舗です。日本では富士フイルムと合弁会社の富士ゼロックスを運営していましたが、現在は富士フイルムの子会社となり合弁を解消しています。

富士フイルム

富士フイルムは、1934年に大日本セルロイドの写真フイルム事業がスピンオフして誕生した会社です。写真フイルムでは長らく世界最大級の会社でしたが、カメラのデジタル化やスマホ化が加速度的に進展した結果、フイルム技術を転用することが可能な医薬品・医療機器・ドキュメンテーションといった分野へ事業転換を進めています。デジタルカメラはコンパクトカメラやインスタントカメラに注力しています。
かつての世界を席巻した写真フイルムという成功の罠にはまらず、事業構造の転換を果たしつつあることは、大企業の成長戦略の成功事例として数多くケーススタディ化されています。さらに詳しく

リコー

日本を代表する複写機・コピー機大手です。理化学研究所(コンツェルン)を源流とします。

セイコーエプソン

カラリオシリーズのプリンターに強みを持ちます。

京セラ

京セラは、稲盛和夫氏によって1959年に設立された日本を代表するセラミックメーカーです。セラミックにおける焼結技術を活用するべく、工具の分野では、2011年にデンマークの超硬工具メーカーのユニメルコ、2016年に米超硬工具メーカーのSGSツールカンパニーを買収しています。電動工具でも2017年に住宅向けくぎ打ち機大手の米SENCOホールディングスを買収して事業を拡大しています。複写機分野も手がけ三田工業を買収しドキュメントソリューションを強化しています。太陽光のモジュールも展開しています。さらに詳しく

コニカミノルタ

1949年に設立された複合機、産業用プリンターや計測機器メーカーです。

参照したデータの詳細情報について


コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。既に会員の方はログインすると閲覧できます。まだ会員登録がお済みでない方は、こちらから会員登録ができます。

シェアをする

  • facebook
  • hatebu
  • linkedin
  • line
EN