市場シェア

メガネ（眼鏡）レンズ業界の世界市場シェアの分析

メガネ（眼鏡）レンズ業界の世界市場シェアと市場規模について分析をしています。エシロール・ルックスオティカ、HOYA、カール・ツァイス等世界大手レンズとフレーム会社の動向も掲載しています。

【メガネ（眼鏡）レンズ業界の世界市場シェア＋ランキング】

メガネ（眼鏡）レンズメーカーの2023年度の売上高⇒参照したデータの詳細情報を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして、2023年のメガネ（眼鏡）レンズ業界の市場シェアを簡易に試算しますと、1位はエシロール・ルックスオティカ、2位は、HOYA3位はツァイスとなります。

メガネ(眼鏡)レンズ業界の世界市場シェア＋ランキング（2023年）

順位	企業名(英語)	企業名(日本語)	市場シェア
1	EssilorLuxottica	エシロール・ルックスオティカ	51.31%
2	HOYA CORPORATHON	HOYA株式会社	5.70%
3	ZEISS Group	ツァイスグループ	5.06%
4	RODENSTOCK	ローデンストック	1.02%

1位はEssilorLuxotticaで、エシロールとルックスオティカが2018年に合併したことで、視力矯正用レンズからフレームやサングラスまで、包括的な製品ラインアップを提供する巨大企業となりました。フレームやサングラスでのブランド力が強く、Ray-BanやOakleyといった有名ブランドを展開しています。

2位はHOYAで、眼鏡レンズ市場において、特に日本やアジア、ヨーロッパで高いシェアを持っています。特に日本国内では、非常に高いシェアを誇っており、長年にわたり信頼性と品質で市場を牽引しています。軽量で耐久性のある高品質な素材を使用し、ブルーライトカットレンズや個別カスタマイズできるオプションも豊富です。

3位はZEISSで、特に眼鏡レンズ、カメラレンズ、顕微鏡、医療機器などの分野で広く知られています。視力検査からレンズの製造に至るまで、高い精度で作業を行います。個々のユーザーの視力やライフスタイルに合わせたレンズ設計が可能で、クリアで快適な視界を提供します。

【メガネ（眼鏡）レンズ業界の世界市場規模】

当データベースでは、調査会社グローバルインフォメーションの公表データを参考にし、メガネ（眼鏡）レンズ業界の2023年の世界市場規模を524億6,000万ドルとして市場シェアを計算しております。

調査会社グローバルインフォメーションによると、2024年の同業界の市場規模は575億1,000万です。2029年にかけて年平均4.41%で成長し、同年には713億4,000万ドルへと規模が拡大すると予測しています。

年	市場規模(億ドル)	成長率
2024	575.1	–
2029	713.4	24.05%

さらに詳しく業界を理解するためのお薦め書籍と関連サイト

ツァイス激動の100年
 眼内レンズ業界の世界市場シェアの分析
 コンタクトレンズ業界の世界市場シェアの分析

【M&Aの動向】

2017年　HOYAがPerformanceOpticsおよびその子会社であるVISION EASE、大明光学を買収

2018年　HOYAがMIDLABSとFRITZRUCKの眼科医療機器2社を買収

2020年　HOYAが完全子会社EyeCareRetailingを吸収合併

2021年　EssilorLuxotticaとCooperCompaniesがSightGlassVisionを買収するための合弁事業を発表

2021年　EssilorLuxotticaがアメリカのWalmanを買収

2021年　EssilorLuxotticaがLenstecを買収

2022年　デリーゴがローデンストックのアイウェア部門を買収

2022年　EssilorLuxotticaがWalman Opticalを買収

2023年　ZEISS、カメラ追跡のパイオニアであるNcam Technologiesを買収

2024年　EssilorLuxotticaが日本での光学小売プレゼンスを拡大するためにWaxinを買収

2024年　EssilorLuxotticaがVF Corporationからアパレルブランド「Supreme」を買収

【会社の概要】

Essilor Luxottica(エシロール・ルックスオティカ)

世界最大級のアイウェアと眼鏡関連製品の企業です。2018年にフランスのエシロール（Essilor）とイタリアのルックスオティカ（Luxottica）が合併して誕生しました。この企業は、眼鏡レンズ、フレーム、サングラス、コンタクトレンズの設計、製造、販売を行っています。エシロールのレンズ技術と、ルックスオティカの強力なブランドと小売ネットワークが組み合わさり、視力矯正とファッションを統合した市場でのリーダーシップを確立しています。

Luxottica（ルックスオティカ）について

イタリアに本拠を置く世界的なサングラスメーカーです。バーバリー、プラダ、ブルガリ等数多くのブランドのライセンス生産を手掛けています。また自社でRay-Ban（レイバン）や Oliver Peoples（オリバーピープルズ）、Oakley（オークリー）等のブランドも保有しています。創業者はレオナルド・デル・ヴェッキオ氏です。

ルックスオティカとエシロールの経営統合のポイント

ルックスオティカはサングラス及び眼鏡フレームの分野で世界シェア大手
エシロールは眼鏡レンズの分野で世界シェア大手
事業補完性が高い経営統合
経営統合後は眼鏡及びサングラスの分野でレンズからフレームまで一環体制での提供が可能となる

HOYA CORPORATHON (HOYA株式会社)

日本の企業で、特に光学機器や医療機器、ライフケア製品などの分野で知られています。眼鏡レンズ、コンタクトレンズ、内視鏡用レンズなどを製造・販売しており、光学技術において世界的に高い評価を受けています。ヘルスケア部門、ライフケア部門、エレクトロニクス部門の3つの事業を主に展開しています。さらに詳しく

ZEISS Group (ツァイスグループ)

ドイツを拠点とする光学技術のリーディングカンパニーです。ツァイスは、1846年にカール・ツァイスによって設立され、長い歴史の中で精密光学機器、レンズ、半導体製造機器、医療機器など、幅広い分野で革新的な製品を提供しています。その精密性と技術革新により、光学機器の分野で世界中で高い評価を受けています。ブランドとしても信頼性が高く、多くのプロフェッショナルや企業から支持されています。

Rodenstock (ローデンストック)

Rodenstock（ローデンストック）はドイツのミュンヘンに本拠を有する光学・アイウェアメーカーで、1877年にJosef Rodenstockにより創立されて以来140年超の歴史を有する業界の代表的なプレーヤーとなっています。カメラレンズにも強みを持ちます。創業家が持分を英国のプライベートエクイティファンドPermiraに売却（2003年）したのをきっかけに、2006年にはBridgepointに譲渡、その後Compassに2016年にマジョリティを譲渡、2年後の2018年にCompassが完全買収を完了、という流れになっています。2021年にはCompassがApax Partnersに譲渡し新株主が再度プライベートエクイティファンドになっています。事業は堅調ですが、株主は投資ファンド間を行き来しております。

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