HOYAは、1941年に山中氏によって設立された東洋光学硝子製造所を源流とする日本を代表する光学メーカーです。江戸切子職人の技術を承継したクリスタルガラス製造技術から展開していった非球面光学ガラスレンズ、眼鏡レンズ、HDD用ガラスディスクやLCDフォトマスクといった分野に強みを持ちます。
2018年度
売上高は565,810百万円で、前年度比6%増となりました。営業利益は271,028百万円になりました。営業利益率は48%になりました。
2019年度
売上高は576,546百万円で、前年度比2%増となりました。営業利益は263,460百万円になりました。営業利益率は46%になりました。
2020年度
売上高は547,921百万円で、前年度比5%減となりました。極紫外線向けの半導体ブランクスの売上高は増加しましたが、新型コロナウイルスの影響によりライフケア事業が減収となり、グループ全体として減収となりました。営業利益は263,737百万円になりました。営業利益率は48%になりました。
2021年度
売上高は661,466百万円で、前年度比21%増となりました。極端紫外線露光向けのマスクブランクスやHDD用ガラスディスク基板における強い顧客需要の獲得や、カメラ向けレンズの需要回復により大きく増収となりました。営業利益は317,024百万円になりました。営業利益率は48%になりました。
2022年度
売上高は723,582百万円で、前年度比9%増となりました。メガネレンズ・コンタクトレンズ・医療用内視鏡部門で高付加価値品の販売が好調であったことや、新型コロナウイルスからの回復が進んだことなどで増収となりました。営業利益は346,377百万円になりました。営業利益率は48%になりました。
2022年第2四半期(04ー06月)
売上高は184,112百万円になりました。営業利益は88,997百万円、営業利益率は48%になりました。
2022年第3四半期(07ー09月)
売上高は173,525百万円になりました。営業利益は82,334百万円、営業利益率は47%になりました。
2022年第4四半期(10ー12月)
売上高は185,766百万円になりました。営業利益は87,724百万円、営業利益率は47%になりました。
2023年第1四半期(01ー03月)
売上高は182,288百万円になりました。営業利益は83,537百万円、営業利益率は46%になりました。
2023年第2四半期(04ー06月)
売上高は188,701百万円になりました。営業利益は86,863百万円、営業利益率は46%になりました。
希薄化後EPSは前年度比5%増の469.47円になりました。1株当たりの配当は前年度と同額の110円になりました。配当性向は23%になりました。
セグメントは、ヘルスケア関連製品、メディカル関連製品、エレクトロニクス関連製品、映像関連製品に分類されます。セグメント別の売り上げ構成は以下の通りです。
ヘルスケア
メガネレンズ、コンタクトレンズの開発製造、コンタクトレンズ専門店「アイシティ」の運営を行っています。
メディカル
内視鏡、自動内視鏡洗浄装置、腹腔鏡手術器具、眼内レンズ、アパタイト骨補填材・金属製インプラント、人工骨などの開発製造を行っています。
内視鏡分野の競合には、オリンパス、KARL STORZ、ストライカー、Boston Scientific、Ethicon、富士フィルム、メデトロニック、Richard Wolf、Smith & Nephewなどが挙げられます。
人口骨分野の競合には、メデトロニック、ジョンソン&ジョンソン、バクスター、Smith & Nephew、ストライカー、NuVasive、Allosource、Curasan、Ziacom Medical、Orthofix International、Biomatlanteなどが挙げられます。
エレクトロニクス
半導体製造用マスクブランクス・フォトマスク、液晶パネル製造(FPD)用フォトマスク、ハードディスク用ガラスディスク(サブストレート)の開発製造を行っています。
フォトマスク分野の競合には、大日本印刷、凸版印刷、コンパグラフィックス・フォトマスク・ソリューションズ、SKエレクトロニクス、台湾マスク、日本フィルコン、HTAフォトマスク、PKL、プラズマサーム、マイクロニックス、KLA-テンコール、レーザーテック、LGイノテックなどが挙げられます
映像
光学ガラス・光学レンズ、色ガラスフィルター、UV照射システム、印刷用LED-UV照射器、レーザー発振器などの開発製造を行っています。
その他
音声合成ソフトウェアの開発を行っています。
フォトマスクは、ガラス基板(マスクサブスレート)に遮光膜を覆ったマスクブランクスに回路パターンを形成したものです。ウエハーへ回路をリソグラフィ(露光)する際の原版となります。
医療機器やレンズ周辺でのM&Aを積極的に行っています。
2012年 金属製整形インプラントの製造・販売を行う株式会社日本ユニテックの発行済み株式の全てを取得
2013年 自動内視鏡洗浄装置(AER)のリーディング企業である Wassenburg の過半数株式を取得
2013年 セイコーエプソンのメガネレンズ開発製造事業を譲り受ける
2016年 3M(米国) の度付き保護メガネ事業を買収することを決定し、最終契約を締結
2017年 クラウド型音声読み上げサービスのリーディングカンパニーである Read Speaker Holding(オランダ)とその子会社の買収を完了
2017年 メガネレンズ製造・販売会社である Performance Optics, LLC(米国)ならびにその子会社である VISION EASE(米国)および大明光学(韓国)の買収を完了
2019年 超音波水晶体乳化吸引と硝子体切除を行う複合機器とその付属品の製造のほか、様々な眼科用機器および器具の販売を行う Fritz Ruck(ドイツ)と、その関連会社を買収
2019年 網膜疾患および外傷による失明を防ぐための眼科手術用機器の研究、開発、エンジニアリングに特化した会社 Mid Labs(米国)と、その関連会社を買収